ブラジル出産レポート

ブラジルの紙オムツ

ブラジルにもちゃーんと紙オムツが存在する。 最初ブラジル赴任が決まったとき、一瞬、「紙オムツのようなイマドキのものがあるんだろうか、ブラジルには」と不安に思ったものだ。 だって、ブラジル(サンパウロ)がこんなにも都会だなんて全く想像してなか…

12月6日 産後の産婦人科検診へ

産後2週間ちょっと経って、産婦人科での検診があった。 内診と、糸がちゃんと溶けているかどうかの確認である。 ジュリコさんに赤ちゃんをお願いし、長男の幼稚園の間に行って来た。 子どもがいないと、なんて移動がスムーズなのだ…。 検診の結果、特に問題…

12月5日 初めての小児科

ブラジルでは、1ヶ月検診を待たずに、生後1〜2週間の間に小児科で検診を受けるのが 通常のようだ。 産院を出るときに、「来週には小児科に行くように」と言われた。 だからすぐに日本語OKで保険適用の小児科を探し、予約を入れようとした。 すると先生…

ジュリコさんのこと

産褥シッターのジュリコさんは、昭和一ケタ台に、ここブラジルで生まれた日系2世。 だからもう70代後半。戦後の大変だったブラジル日系人社会のことも、よく覚えている。 仕事の合間に、私はよくジュリコさんから話を聞いた。 ご両親がブラジルに渡ってき…

産後2週間のこと

アレックスは相変わらず良く飲む、良く寝る子。 だけど、夜の8時から10時くらいの間、つまりパパが帰宅してからの夜の時間は 必ずと言っていいほど目を開けているのだ。 少し寝てはフギャーと泣き、なかなか寝付けない様子。 そして、昼間も起きている時…

自宅での産後1週間

2泊3日で退院して、早くも自宅での育児生活がスタートしたわけですが。 退院翌日から、8時半〜17時で産褥ババさんのジュリコさんが来てくれたので 思ったより生活は楽でした。 ジュリコさんの仕事は… まず家に着いたら、赤ちゃんの顔を見てちょっと抱っ…

産褥ババさん、さようなら

今日でついに、産褥ババさん・ジュリコさんの任期が終わってしまった。 退院の日その日から、トータル12日間。 週末以外ほぼ毎日、我が家に来てくれたジュリコさん。 本当のおばあちゃんにお世話になっている気分で、私もかなりリラックスして お願いでき…

2泊3日で退院

2泊3日の最終日、早くも退院の日が来た。 朝早く、主治医のタツコ先生が来てくれて私の状態を確認、そして帰宅後に飲むべき 痛み止めなどの薬を処方してくれた。 タツコ先生、昨日も来てくれたんだよなぁ。主治医だから当然なのかも知れないけど、 先生の…

ブラジルの出生届を出す

病院に隣接して、区役所の出先機関のような窓口がある。 入院中に、ここに行って、サンパウロの該当区役所に、赤ちゃんの出生届を出すのだ。 当然、私はまだ外出などできないので、会社を休んでつきそってくれていた夫が 手続きに行ってくれた。 なので詳し…

沐浴実演指導

いつもとは雰囲気が違うスタッフがやってきたわ…と思っていたら、 彼女は、お風呂実演担当者であった。 だけど最初はなんだかわからなかったのよ、いきなりベビーベッドから布団をはがし、 その中になみなみとお湯を注ぎ始めるんだから。何をし出すかと思っ…

母と子を結ぶバーコード

ブラジルでは、赤ちゃんの取り違え防止にかなり力を入れている…らしい? この病院では、バーコードによる照合を実践していた。びっくり! ママとベビーそれぞれが同じバーコードのバンドを腕に付けて入院中過ごす。 最初、単なる名前を確認するためのバンド…

個室にやってくる人々

個室には、いろんな人が出入りする。 お掃除のスタッフ、料理を運んでくれるスタッフ、それに体温や血圧を測りに来る看護婦、 赤ちゃんの検査結果などを伝えに来る小児科医、そのほかもろもろ…。 日本の病院だと、看護婦さんくらいしか出入りはなかった気が…

ワクチンおばあさん登場

ブラジルの子どもは、生まれた直後から予防接種を受けるのである。 受けるべき予防接種の種類も回数も、日本のそれより多い。 だけど、一度に複数の種類を接種したり、何種類もの混合ワクチンを 使っていたりするから、 トータルで見ると日本よりラクかも知…

産後2日目の涙

この病院は、産婦以外に一人だけ個室に宿泊することが許されている。 ダンナ様が泊まることが多いんだろうね、通常。 泊まるといっても普通のソファがあるだけだから、そこで眠ることになるのだけれど。 そして3歳児はというと、午後9時以降は入室できない…

ゆるやかな母子同室

シャワーを浴びた後、赤ちゃんが初めて部屋にやって来た。 初めての服は、ブラジルカラーの黄色。旨にBrasilと書いてあるものだ。 ブラジルの新生児サイズの服(RNというサイズ)は、まさに新生児にピッタリ合う ちっちゃいサイズなのだ。買ったとき…

産後のトイレとシャワーの現実

食後、すぐに薬が届けられた。 黄色い水の薬(赤ちゃんのためのもの、と言っていた)、赤い錠剤(痛み止め)の2種類。 それを飲んだら、トイレに行きたくなった。しかし…まだ身体が思うように動かないよ。 夫にサポートしてもらい、よろよろとベッドから降…

長男との再会

出産から2時間半が経過した。 分娩室で休憩していた私のもとに、移動式ベッドを押した看護婦さんがやってきた。 なんだか大げさだけど、どうやらこれに乗って入院する個室へ移動するらしい… まだ産後間もなくて、ずっしりと重い体を、ヨイショっと起こして…

初乳を与える

日本では盛んに母乳育児を推進しているような動きがあるけれど、 諸外国では母乳を嫌がるママも多いと聞いていたから、さてブラジルでの母乳事情は どうなんだろう?と思っていた。 入院前に「私はぜひ母乳で育てたいんです!」などと先生や産院に話していた…

出産のとき

時計は9時5分。ついに主治医のタツコ先生到着! 先生の顔を見てほっとする。 痛みはほぼ5分間隔だ。 先生はすぐに内診… それにしても陣痛中の内診は痛すぎる… すでに子宮口は8センチ大であった。は、はやい。ってことは、もうすぐ生まれるの? まだ病院…

入院の手続きと検診

ほんの数分で病院に到着。ロビーにはまだ人は少ない、けれど私と同じように 大きなはちきれそうなお腹を抱えた妊婦が、夫に付き添われて2組ほど、いた。 まずは受付にて入院の手続きだ。 以前、見学に来たときに名前や住所などの基本情報と出産予定日が病院…

陣痛がやって来た

出産する病院を下見がてらお散歩に行った日の夜。 なぜだか遅くまで眠れなくて… 夜中の1時半ごろようやくベッドに入った。 日付を超えてから寝ることは、ここしばらくなかったことなのに。 午前3時14分。強い痛みを感じた。 ついに来た。 これは間違いな…