ブラジルの紙オムツ

ブラジルにもちゃーんと紙オムツが存在する。
最初ブラジル赴任が決まったとき、一瞬、「紙オムツのようなイマドキのものがあるんだろうか、ブラジルには」と不安に思ったものだ。
だって、ブラジル(サンパウロ)がこんなにも都会だなんて全く想像してなかったんだもの…こんなにモノがある国だと思わなかったんだもの。


それもあったし、産後すぐに見知らぬ街で買い物に行くのも大変なことだろうから…と、
船便の引越し荷物に、ムーニー新生児用とトイザラスSサイズを合わせて15パックくらい入れてブラジルまで運んでいたのだ。
しかしそれも生後4ヶ月で底をつき…ついにメイドインブラジルのお世話になることに。


ブラジルの紙オムツ、種類は結構豊富。
ミッキーマウス柄、モニカ(ブラジル独自のキャラクター)柄、ルーニーチューンズ柄、大手スーパーエストラのオリジナル、そしておなじみパンパース…などなど。
品質はどれも似たり寄ったりかな。パンパースだから素晴らしく優れている、という感じもしない。値段は日本と同様、パンパースが一番高いけれどね。


ブラジルのは、外側(肌に触れない部分)が、なんというかビニールっぽいのだ。
内側はコットンタッチの肌触りのもあるけど、外側はまさにビニール。ツルツル、ガサガサいう感じ。
日本のはだいたい外側もコットンタッチだよね、それに慣れていると、なんだかやっぱりちょっとチャッチイ感じがするのよね、ブラジル製は。
それでも、アロエベラ成分配合とか、カモミール成分配合とか、ウルトラドライとか、いろいろな利点がうたわれている。


でも…吸収力は日本のに比べたらずいぶん劣ると思う。今はルーニーチューンズ柄を使っているけど、おしっこの量が増えた最近だと、夜中に1度オムツ替えした程度では、朝オムツがパンパンにふくれあがっていて、ちょっぴりモレていたりする。
う○ちの時は、もう間違いなく100%横モレ…って感じで。
よっぽど最近の日本の紙オムツは優秀なんだなぁ、と実感させられる。


ちなみに価格は日本と変わらないかな。
ルーニー柄の安売りで、Mサイズ(5〜8キロ)32枚入りで12ヘアイスちょっと、約600円弱。
枚数を考えると日本より割高かな。日本だと、50枚くらい入って980円とかだよね?


まだアレックスが小さいうち(3ヶ月くらいまで)は、体系的にルーニーが合ってるかな、と思ってたんだけど、最近はもしかしたらモニカ柄の方がフィットするかも。
前後の長さがモニカのは長いんだよね、確か。
でもモニカのほうが、よりビニールっぽさが強いような気もする…。
そして、このオムツによってオシリがかぶれちゃう赤ちゃんも多いんだって。
だからかな、オシリかぶれを治すためのチューブ入りの軟膏が広く出回っている。一家にひとつ。これがまたとてもよく効く。すぐに赤みがとれて、かぶれが治るのだ。
それだけ強い成分が入っているとも言えなくもないんだろうけど…。


ところで先日、初めてアルゼンチン製の紙オムツを発見した。Huggiesという、赤いパッケージのものだった。もともとはアメリカのブランドかな?
これは外側がビニールではなくて、コットンタッチであった。こっちに来て初めて見た。
それでもやはり日本のものとは違って、より「紙っぽさ」が強いものであった。
日本の紙オムツもブラジルに進出してくれたらいいのにー。


しかし実は一番進出して欲しいものは紙オムツではなく、おしりふきである。
ブラジルで一般的に使われているBaby Wipesというもの、これはおしりふきというより、
筒型ケースに入ってて上から引っ張り出すタイプのウエットティッシュだ。
まず紙が薄くて使いにくいし、なんといっても、一枚一枚切れずにダラダラとくっついてきちゃうのだ。ちぎりにくさ満点のつくりなのである。
片手でポン!なんていううたい文句の日本のおしりふきが恋しいよ…。


日本でいうところの「お出かけ用おしりふき」タイプのパッケージに入ったパンパースのもの、これはなかなか優秀。日本のパンパースのものと変わらない厚さと使いやすさがある。


ちなみに、紙製品つながりで関連するものを一つ挙げると、生理用のナプキンがある。
これは私は全く違和感なくブラジル製を使っている。羽なし、羽あり、夜用、おりもの用…と用途もいろいろ取り揃えられているよ。
もう少しこの技術を紙オムツにもまわして欲しいものだと思わずにいられない。
(でも全体的には想像以上にまともだったので、今のところ不満はありませんがね)