ゆるやかな母子同室


シャワーを浴びた後、赤ちゃんが初めて部屋にやって来た。
初めての服は、ブラジルカラーの黄色。旨にBrasilと書いてあるものだ。
ブラジルの新生児サイズの服(RNというサイズ)は、まさに新生児にピッタリ合う
ちっちゃいサイズなのだ。買ったとき、こんなに小さい服あるんだ〜!と
感動したものだけど、
実際に新生児が着ている様子を見ると、本当にぴったりフィットしているので改めて感動。
ま、新生児にこんなビビッドカラーが似合うかどうかは別としてね。



ここで、兄弟初対面。
小さなベビーベッドに入った弟を、背伸びして覗き込む兄。
不思議なものを見るような目で見つつ、表情は優しい。
「赤ちゃん、可愛いね」と言っている。
そう言っているお兄ちゃん、あなたもかなり可愛いよ。
と、早くも親ばかモードに入ってスミマセン…。
でもね、こんな二人の様子を目の当たりにするとね、あぁ親になって良かったよ…って
心から思えるのよね。


さて、この病院、完全なる母子同室かと思いきや、そうでもなかった。
時々、部屋に連れてこられてはおっぱいを飲み、私のベッドの横で眠り、泣いてはまた
おっぱいを与え… そのうち新生児室に連れて行かれ… という感じ。
新生児室では、検査などを受けているようだ。


夜こそ一人で寝かせておくれ…と思っていたら、23時を過ぎても赤ちゃんは部屋にいる。
しかも満腹のはずなのに泣いているよ。私が眠くて仕方ないのに…
仕方ないから添い寝で授乳していたら、タイミングよく看護婦さんが入ってきて
「デスカンサード(ママは休みなさい)」と言って、赤ちゃんを連れていってくれた。
あぁ助かった、これで朝まで熟睡ね!と思っていたら。


午前3時半。もちろんまだ暗いですよ。なのに「ボン ジーア!(おはよう)」と言って
看護婦さんが赤ちゃんを連れてきた。おはようにはまだ早くないですか…???
ま、お腹がすいたのなら仕方ない、授乳しましょう。
今度は飲んだらすぐに眠った。
そして6時半にまた新生児室に戻っていった。
次に部屋に来たのは9時。


そんなわけで、よくわからないタイミングで赤ちゃんは出たり入ったりしていたのだった。