個室にやってくる人々

個室には、いろんな人が出入りする。
お掃除のスタッフ、料理を運んでくれるスタッフ、それに体温や血圧を測りに来る看護婦、
赤ちゃんの検査結果などを伝えに来る小児科医、そのほかもろもろ…。
日本の病院だと、看護婦さんくらいしか出入りはなかった気がするけれど、
ここはとにかく、せわしないと思えるくらいいろんなスタッフがやって来る。


そしてみんなポルトガル語で話すもんだから、一体、誰が何の仕事なんだか、
最初はよくわからなかったよ。
お掃除と料理はさすがにわかったけどね。


出産用語は、事前に少し頭に入れてきたつもりなのに、
いざとなると全然知らない言葉だらけ。
そういえば、出産のときの言葉ばかり覚えて、その後の病院生活における必要な単語は
ノーマークであったよ。
ありがたいことに、看護婦さんの一部や小児科医は、英語が話せるのだ。
ポルトガル語まじりの、カタコト英語という感じね。
だけどそれでもポル語よりは意思の疎通がしやすいから、
スタッフも私も、お互い、英語には助けられました。