2泊3日で退院


2泊3日の最終日、早くも退院の日が来た。
朝早く、主治医のタツコ先生が来てくれて私の状態を確認、そして帰宅後に飲むべき
痛み止めなどの薬を処方してくれた。
タツコ先生、昨日も来てくれたんだよなぁ。主治医だから当然なのかも知れないけど、
先生の医院からは車で20分ちょっとかかる場所にあるんだよね、この産院。
主治医と産院が分かれているブラジルのシステムって、主治医にかかる負担が大きいと
思うんだけど、それはそれと割り切っているのだろうか。
ともあれ、先生は病院が開く前の朝の時間を利用して、私のところへ来てくれたのだった。
タツコ先生、本当にありがとう。貴女の存在なくして、私のブラジルでのスムーズな出産は
ありえなかったでしょう。本当に。


朝食をとり、かなり久しぶりに化粧をした。
そのうち、夫と長男がやってきた。長男は幼稚園を休ませて、退院の日を家族全員で
過ごすことに決めた。ただでさえ慌しい退院、そこに3歳児が加わると想像しただけで
大変。だけど、家族の大切な日だからね。


…とは言え、なんだかいつもよりハイテンションだよ長男は。
キィキィ大声でうるさく騒ぐから、産後まもない私の頭に響くこと響くこと。
ほんとに耳を押さえてしまった。
やっぱり幼稚園に行かせれば良かった、とは正直な気持ち。
(冷たい?!)


小児科医がやってきて、血液検査や黄疸検査の結果を告げた。特に問題はないので、
今日、赤ちゃんも一緒に退院してOKとのこと。良かった!
黄疸が強かったりすると、赤ちゃんだけ病院に数日残されて治療…ということも
ままあるので。


続いて、明日から我が家に来てくださる産褥シッターのジュリコさんがやって来た。
退院の日から家族のお手伝いをしてくれるのだ。
荷物も多いし、うちには3歳児もいるし、赤ちゃんも抱っこしなきゃならないし…で
何かと人手が必要な退院時。本当に助かります〜。
病院のロビーに飾られた立派なクリスマスツリーをバックにみんなで記念撮影し、
車で一路、我が家へと向かったのでした。


家に着いたら、早速ジュリコさんは夕食の支度を始めてくれた。
冷蔵庫にある野菜などを活用して、手際よくおかずを数品作ってくれた。
これがまたおいしくて… 母の味とでも言おうか。茄子の味噌煮、白菜の即席漬け、
大根とニンジンの味噌汁、キャベツとソーセージ炒めに白いご飯。
ずっと病院のブラジル食が続いていたせいもあって、このような和食の食卓が
妙にうれしかった。涙が出そうだった。
思った以上に料理がおいしくて、最初、ひとが作る夕食なんてちょっとなぁ…なんて
言っていたダンナも大喜び。
これから毎日、楽しみだね、晩ご飯!