心底疲れた、日本→サルバドールへの移動


今回のマイレージ利用母子3人タダ乗り飛行機旅。
もう2度と、こんな過酷な旅はしないであろう…と心に誓うくらい、過酷でありました。
タダ乗りだと、母子のみ旅行に適用される「ファミリーサポート」サービスは、使わせてもらえないんですねぇ…。あれ、結構助かるのに。ちょこっと荷物持ってもらったり、子どもの手を引いてもらったり…。幼児連れには本当に助かるんですが…。
今回、それがなかったので、ほんとキツかったっす。
いやしかし、根っからの旅好きな私。ここにしっかり書きとめておかないと、またすぐにこの苦労を忘れて子連れ長旅に出そうな気配…(笑)


というわけで、時系列で振り返り、記録しておきましょう。今回の帰り旅がどんなに大変だったか。


9月18日(木)午後2時すぎ 横浜の実家を車で出発。横浜駅に車を止めて、YCATより成田行きリムジンバスに乗る。
1時間半で成田に到着。横浜って飛行機移動にかなり便利な街。羽田なら30分かからないもんなぁ、バスで。

成田のABCカウンターで、昨日発送した荷物を受け取る。スーツケース×2、段ボール×3。空港の手押しカート2台に荷物満載…
義父に一台押してもらい、子どもたちの手を義母に引いてもらい、チェックインカウンターへ。


荷物は1つ32キロという制限がある。知ってはいたが、微妙に超過しているものが数個。超過料金にビクビクするも、今回はすべてスルー!すべて何の追加もなしに預かってもらえた。ラッキー。


最後に日本のおそばを食べたい…と、2階のうどん・そば屋さんへ。天ぷらそばが美味しくて、つゆまで飲み干したくなる。


結構時間はギリギリになり、義父母との別れもあっさりと、子ふたりを連れて手荷物検査→出国審査へと進む。
手荷物検査がいつも大嫌い。パソコンを出さなきゃならないんだもの。今回はノートを2台持ってたから一層大変…。子供たちそれぞれにもリュック持たせてたし、忘れものがないようにしなきゃ。


搭乗ゲートに着くとすでに人だかり。
おっと、何かが臭う…。
アレックス、やってくれましたね…。
ま、搭乗前でまだ良かったか。オムツ交換のためにトイレに向かう。すると、サンパウロの友達Kちゃんがいるではないかっ!!びっくり。
彼女が一時帰国中なのは知ってたけど、お互い、この便に乗るとは知らず。すごい偶然♪なんかうれしくなっちゃう。
アレックスとトイレに行かなければ、きっと最後までお互い気付かなかったであろう…(席のクラスが違うと全然会わないもんなのよ、これが)


午後7時半ごろ。いざ飛行機へ。
どうやら今回は満席ではないらしい。センター4席中、3席を私たちが確保(61DEF)。もう1席には誰も乗ってこなかった。ラッキー!!!4席占領なり〜〜〜
ということで、機内は結構快適。私も横になれたからね。
NYまではコイもアレックスもよく寝た。夜のフライトだもんね、自然の摂理なり。



9月18日(木)午後8時ごろ ニューヨークに到着。日本時間で言うと、19日(金)の午前7時ってとこ。12時間のフライトが終わった…
でもまた夜である。
免税品店でひとつだけ買い物をし、搭乗ゲートへ。待ち時間は1時間ちょっと? そんなに長く感じなかった。


午後9時半ごろ ふたたび機内へ。
またも夜である。なのに、子どもたちはすでにタップリ寝た後なので、また夜だから寝ろという理屈は通らない。ギンギンに起きて遊んでる…。
お隣の列に、マナウスまで帰ると言う日本人母子が。男の子がコイとよく遊んでくれ、二人で終始、盛り上がっていた。お願いだから声は小さくね〜〜〜。
そして9時間のフライトである。
わたしは映画「セックス・アンド・ザ・シティー」を見る。見たかった映画なのでうれしい。おもしろかった…
目録に「西の魔女が死んだ」のタイトルを発見し喜ぶも、エコノミークラスでは配信されず(涙)


9月19日(金)午前8時 予定通りにサンパウログアルーリョス国際空港に到着。遅れがないって素晴らしいよね。それだけでも実はすごいラッキーなこと。
しかしここからが私たちの戦いだ…。
大量の荷物をまずターンテーブルから下ろす。コイにアレックスの監視をお願いして。大きなカート二つに荷物満載、さてどうしよう。
カート二つとアレックスのベビーカー。なのに押し手は私とコイしかいないよ…。


と途方にくれていると、JALのバッジをつけたお兄さんが登場。乗り継ぎのTAMまで行かねばならない旨を伝えると、そこまで手伝ってくれることになった。
ありがたや〜〜〜。
こういう人がいるのがブラジルのいいところよね。日本ならどうしてただろう。
お兄さんと一緒に重いカートを押し、税関を抜ける。今回も荷物はすべてスルー、検査なしである。
見るからに大変そうな親子連れには優しいのね?!きっと。私は今まで、空港で荷物ひっかかった試しがないよ。


午前9時。エレベータに乗り、国内線移動のため、TAMのカウンターへ。
お兄さんとはそこでさようなら。チップを渡し、別れた。
さぁここで荷物を預けたらもうラクラク…!


が、しかし。世の中そんなに甘くなかった。
私たちのフライトは、午後4時発。
それだと、荷物を預けられるのが正午からだという。げ、今から3時間もこの大荷物と過ごすのか…。
途方に暮れる…。


なぜ午後4時発にしたかというと、安かったのと、サルバドールでのダンナの迎え可能時間を考慮して。
だけどこの荷物とは今すぐ離れたい…。
とりあえず、もう少し早い便に変えられないか、TAMの航空券売り場へ行ってみることにした。重いカートの一つはコイが押して…。


事情を話してみると、なんと、追加料金が一人500レアルくらいかかるという。3人で1500レアルって、約9万円だよっ!!!
さすがにそれは無理です…(涙)
仕方なく、荷物預け可能になる正午まで、ロビーでぼぉーーっと待つことに。それしかないもんねぇ。
サンパウロに家があるなら、もう今、タクシーに乗って…お昼にはベッドに横になれるのに…
そう思うと、サルバドールに住むことを恨めしく感じた。


たまたま、同じ便で日本から帰って来たジャイカ研修生のお姉さんがいて、彼女も午後9時の便でパラー州ベレンまで帰ると言う。9時って!私たちよりさらに遅いじゃないの…
ブラジル広いよ…。
その彼女と一緒にロビーで待つことにする。そうすれば、大きな荷物の見張り番を交代しながらトイレにも行けるしね。
10か月の時に日本から移民してきたと言うお姉さんはベレンの近くで日本語教師をしているそうだ。折り紙をコイに教えてくれたりして、すごく助かる…。


待ちに待った正午。
ふたたびTAMカウンターに向かう。おっと、すごい行列だ…。
いつもは子連れってことで優先列に並ぶんだけど、今日は優先列のほうが多いぞ、ってくらい人が。どうやら、北京でのパラリンピックに参加したブラジル人アスリートたちが各地に帰る日のようだ。
パラリンピックってことは、障害をお持ちの皆さん、ってことで優先列へ…。
なので私たちは一般列に並んだ。並んで待つこと約40分なり。
列のジグザグを、重いカートを押して移動するのが大変で。コイは全身全霊を込めて「うおっ」とか掛け声をかけながら押してくれた。
そのけなげさに涙が出そうになる私…。ごめんね苦労かけて…。


やっとの思いで着いたカウンターでは、荷物の超過料金350レアルを払えと言う。き、きびしいのぉ〜〜〜。
日本から来たんだけどダメですか?と聞くと、日本からサルバドールまで通しで航空券を買っていれば国際線の制限32キロでOKだけど、あなたの券は別々に買ってるから国内線の23キロの制限になるのよ、と。
うーーーん。これも仕方ないか。サンパウロー日本はタダ乗りだもんねぇ。通しで買うもなにも…。
トータル50キロオーバー、1キロあたり7レアルちょっとかかるというわけで350レアル。約2万円也。
ま、日本から荷物を送ることを思えば、やっぱりこっちのほうが安いわ。


ふらふらになりながら荷物を預け終え、やっとすこし身軽になる。
列に並んでから実に1時間15分後、ようやく手続きが終わった。
あ、そういえば、父親なしで旅行する場合の承諾書「オートリザッサォン・ダ・ビアージェン」は今回、求められなかった。
というのも、TAMカウンターでは、3人とも日本のパスポートしか出さなかったから。ここで下手にイデンチダージを出すと逆に面倒なことになりそうだったから。
結果、大丈夫でした。
なーんだ、今後とも、父なしブラジル国内旅行は日本のパスポートで通せばいいんじゃん???
(でもアレックスのパスポートにビザがついてないから、鋭い人には気付かれるか)


午後1時半。
やっと念願のマクドナルドへ…。
コイは、マックに行くために、ここまでの重労働に耐えたのだ。マックよ偉大なり。
ベレンのお姉さんも一緒にマックランチ。久々に食べたブラジルのマック、ポテトがしょっぱくて、やっぱりブラジルだわぁ…と実感。


午後2時過ぎ。
早めに搭乗口まで行って休むことにした。お姉さんとはここでお別れ。まだまだ長い待ち時間、頑張ってくださいね…と、記念撮影をしてお別れ。
私たち、いつも誰かに助けられて旅している。ありがたいなぁ、本当に。


搭乗口のベンチで、ついつい眠ってしまう私。さすがに疲れた…日本で飛行機に乗ってからすでに30時間が経過…。
ちょっと横になったら寝ちゃってた。アレックスも。
だけどコイだけは頑張って起きていてくれた。荷物が盗まれないか。アナウンスが入らないか。
そのへんが気になって、気を張っていてくれたんだと思う。頼もしい長男、6歳児。
寝ていたのは15分くらいだけど、コイのおかげで少し休めたよ。ほんとありがとう。


午後3時半。
やっとサルバドール行きの飛行機に乗れる〜。
しかし…
よりによって、バスで飛行機まで移動するんだってよー。北海道の地方空港へ行く羽田発の便みたいだよー(涙)
何が大変って。アレックスが熟睡中なのでベビーカーに乗ってるの。私はパソコン入りのゴロゴロバッグを一つ引っ張らなきゃいけないの。
機内に直接乗り込めるなら、それでいいんだけどさ。
ベビーカーをバスに乗せ、バッグをバスに乗せ…。この作業が余計だよー。


そしてもうひとつ難関。
バスに乗って飛行機まで移動、ってことはですね。
飛行機に乗るために、階段を上らなきゃいけないんですわ…。


ベビーカーは階段手前で預けて。アレックスをたたき起して機嫌が悪い中、歩かせて。
だってゴロゴロバッグ+アレックス抱っこで階段なんて、さすがの私にも無理…。


こうしてやっとの思いでサルバドール行きの機内に落ち着いたら、母子3人、すぐに眠りに落ちました。そこからもう熟睡の約3時間。
気がつくと到着のアナウンス。
また二人をたたき起し、それぞれにリュックを背負わせ、いそいそと飛行機を降りる。だって、ぼやぼやしてたら、次の目的地・レシフェに行くお客さんが乗ってきちゃうよ。
車いす利用のパラリンピック選手たちとともに、ゆっくりと移動。彼らがいたから、私たちも少しゆっくりできたよ。


そしてまた恐怖の荷物引取り…。
しかし、ここには、ありがたいことにポーターのおじさんがいるんですねぇ。カートを押して、お客さんに声をかけてくる。
いつもはうるさいなぁと思うこのサービスだけど、今日ばかりはもう頭を下げてでもお願いしたいっ!!
結局、このおじさんと二人で1つずつカートを押し、アレックスのベビーカーをコイが押し、なんとか出口へ…




っと、出口付近がやけに賑やか。
どうやら、パラリンピックの選手、なんと銅メダリストだったらしい。歓迎ムード一色で、マスコミはいるわ楽器付きの応援団はいるわで、大騒ぎ。
いつもは写真に写ってお金をもらっているバイアーナ女性たちも、先週を囲んで記念撮影だ…
そんな状態だから、すぐにダンナを見つけられず。
お祭り好きな彼のこと、きっとあの輪の中で写真でも撮っているんだろう…と、人ごみの中を探しに行く。


すると、別の方向からやって来た。
思わず抱き合って再会を祝う。
つーーーと伝う涙。
この涙はね、会いたかったとか恋しかったとか懐かしいとかうれしいとかそういう感情ではなく。
ただただ一言。「安心したから」。


少し離れたところで待っていたコイとアレックス。
パパの顔を見て、コイも、言葉なく涙をポロポロと流し始めた。声もなく。
きっとコイも、張りつめていた気持ちが、パパの顔を見たことでぐっとゆるんだんだろう。


ここに着くまで。
私に何度も注意されてきたコイ。
「人さらいがいるかも知れないから、ちゃんとアレックスを見てないと!」
「泥棒がいるかも知れないから、荷物をちゃんと持ってないと!」
「カートを押す時は周りを見て!迷惑かけちゃだめ!!」


これらをちゃーんと守って、泣き言も言わず、最後まで頑張った。
相当、疲れたんだろう。
声なき涙が、それを物語っていた。苦労をかけてごめんよ、コイ。その涙に、私もまた、泣けてきた。
パパは、どうして二人して泣いているのか、よくわからなかったみたいだけど。
この涙は、あの長旅を経験した者にしかわからないかも、ね。


荷物は車の後部座席をつぶせば全部乗ったけれど、今度は人間が乗る場所がない。
私とアレックスは、空港からタクシーを使って帰宅した。


8月19日(金)午後8時半。
やっと我が家のドアを開けた。
久しぶりの我が家だけど、2歳児のアレックスにとっては記憶が微妙だったみたいで。自分のおもちゃ部屋へ、一人では怖いと言って行こうとしなかった。
なんかおもしろい反応!


私たちのモノが、ここにはすべてあって。
やっぱり、サルバドールに「帰って」来たんだなぁ…と思った。感慨深かった。
約36時間の旅は本当につらかった。サンパウロとは全然違う、さらに辛い移動があるってことを、初めて身をもって体験した。
でも。
何時間かかっても、家族みんながまた一同に集えたことの幸せ。これは何にも代えがたい幸せだ。
大変だ大変だと言ってないで、健康のありがたみと、無事故の無事に感謝しないとねー。


またサルバドールで頑張れそうです。
日本でお世話になった皆さん、私たちは元気です。安心してね。ありがとう。

横浜・馬車道で洋食を


日本での生活も残り少なくなった9月中旬、埼玉に住む妹と横浜でランチすることになった。横浜と言っても広い。
どこにしようか…と、手元にあったHanako横浜特集をめくる。これ、まさにナイスタイミングで、9月に発売された号なのよ。横浜の最新飲食店情報が載っているもの。
最新のスポットも魅力的だったけれど、なんとなく「老舗の洋食」にひかれて、馬車道エリアにすることに決めた。


西洋建築のビルがまだ残っていたり、ガス灯のような街灯がステキだったり、なかなか味のある通りだね、馬車道。横浜に実家があるとはいえ、中心街からはずっと離れたエリアだから、このあたりは初めて来る。
昔はここを馬車が通っていたんだろうな…と想像できる雰囲気。



駅から少し歩いたところにある洋食屋「グリル・エス」。ハナコによると、長時間煮込んだ真っ黒いハヤシライスが絶品とのこと。
ならばそれを!ということで二人揃ってハヤシライス。1260円でライスとサラダ付きは悪くない。

本当に真っ黒で、写真に撮るとなんだか怖いけれど、美味しかったです。じっくり煮込んだコク。これは家庭では出せない味よねぇ。
浅草にある大好きな洋食屋「グリル佐久良(さくら)」を連想させる味と雰囲気でした。いやぁ、日本のソトメシは奥が深いね…。


食べつくしてもなおおしゃべりが尽きなかったので、続いて近くのカフェへ。
80*80(はちまる・はちまる)と読むこの店もハナコ情報にて。カフェと言っても簡素で小さくて、シンプルという言葉がぴったりなお店。
お弁当も出しているようで、これも素朴で美味しそうでしたわ。



80*80とは、横浜から半径80キロ圏内でとれた食材を利用して調理していることからつけた名前だそう。黒板にその旨が記されてました。
無添加自然派が売り物のようで、私たちが食べたイモのケーキというのも、大変ナチュラルで体に良さそうな味わいで。好感が持てましたねぇ。間違いなくブラジルでは出せない味だ(笑)。



ここでもしばし語り…。
妹とは北海道の実家でも数日一緒に過ごしたけれど、なかなか二人きりで語るという時間は持てないもの。この日のランチ、時間にして4時間弱だったと思うけれど、かなり久々の姉妹の時間。
女友達とも、母親とも違う、姉妹の関係ってすごく良くって。女友達にも母親にも言えない本音の話ができる、貴重な相手だと思う。
お互い結婚して家庭を持って、住む環境も変わって、もちろん考え方も違うんだけど、なんか分かり合えるところがあるっていうのは、姉妹の特権。すごくいいと思う。
次はいつになるかなぁ、姉妹ランチ。何年おきかわからないけど、これはずっとずっと続く大切な姉妹の時間。

10,000Samba!ありがとう宮沢さん


ブラジル日本移民100周年で宮沢さんといえば、Boomの宮沢和史さん。
7月にはブラジルでもライブをし、駆け付けた日本人の友人・知人も多かったはず。私もブラジルにいたら、絶対行ったのに〜〜〜!と、悔し涙を流したものでした。
(ダンナはサルヴァドールからサンパウロに行きましたよ、だって宮沢氏の大ファンだもの→去年の一時帰国では、宮沢氏のライブ見たさにわざわざ横浜から高知まで出向いたほどであります…)


ブラジルでのライブはすごく良かったみたいで。各方面から、感動のレポートを読ませてもらいましたよ。
さてその興奮さめやらぬダンナから横浜でのライブの話を聞いたのはかれこれ1か月ほど前だったかな。「その日、横浜にいるのなら、行かないわけにいかないだろう!」と熱く語るダンナ。
なになに、しかも無料のライブですって!
しかも、ブラジルからジルベルト・ジル氏もやって来るんですって!
これは何が何でも行かねば〜〜〜。


で、昨日のライブ。行って来ました、淋しく一人で(笑)
いや、何人かにお声をかけてはみたんですけどね、当日、開演3時間前の午前10時から整理券を配るという情報が入り…。
さすがに子連れで朝10時からの長丁場はツライ…ということで子連れ仲間は積極的にお誘いできず。
会社勤めの義弟やわが妹は、もともとそれほど興味がないうえ、それぞれ埼玉からの参加となると、う〜ん横浜に10時はチト辛い、と。
そんなわけで単身、ライブ会場に乗り込みましたのよ。
(会場ではミクシィつながりの同級生とそのお友達に会えましたけどね♪)


さすがに私も10時到着は辛くて。チンタラと10時半近くに家を出て、馬車道通りを歩き、会場に着いたのは11時半近く。
もしかしたらもう整理券ないかも〜、と思ったけどまだまだ大丈夫だった。A1の300番台の券だった。


これさえあればあとはのんびりランチして、ぷらぷらとグッズ売り場などを見て…。
ブラジルがらみの屋台がずいぶん出ていて楽しかった。アサイーのドリンクが割と人気のようだったよ。缶のフェイジョアーダをご飯にかけて750円で売ってたりもした。私は食べなかったけど(苦笑)



そして開演30分ほど前に会場へ。すでに熱狂的なファンの皆様は最前列ベストポジションを陣取り、盛り上がっている。
私は券に従いA1へ…っと、ここがなかなかいい場所でねぇ。かなり前の方、ステージから見て右端になるけれど、前の人の頭でさえぎられるストレスもなく、肉眼で宮沢氏の全身がちゃんと見えた。


さらに、背景にはインターコンチがそびえて見えるロケーション。あぁ、なんて素敵なの♪(9年前の思い出の場所なのだ)
写真撮影禁止のアナウンスもなかったし、持ち物検査もなかったので、えーっと写真OKなのね???と解釈して数枚撮っちゃいました。

ほとんど定刻に始まったライブは、まずThe Boomのステージから。ブームといえば「風になりたい」と「島唄」くらいしか知らない私だけど、あの宮沢氏のヘン顔による熱唱ぶりには、理屈抜きで魂を揺さぶられる。
ヘン顔なんて言ってゴメン。でも、正直あそこまで顔をゆがめなきゃ気持ちが入らないものなの?と思わず突っ込みを入れたくなるような表情なんだもの。
しかし次第にその表情にも慣れ(笑)、むしろ、声と顔ぜんぶで歌を表現しているその潔さがカッコよく見えてきた。
前述の2曲は歌われることなく、45分間でブームはステージを去った。


そして約15分間のインターバル後、ジルベルト・ジル氏がブラジル人バンドメンバーを引き連れて登場!
ペルクソンのエヴァウド先生に似てるよなぁ〜(わかる人にはわかるね?)、とか思いながら、久々のポルトガル語による生歌に懐かしく聞き惚れる。
ちなみに登場時の音楽は、ブラジルの携帯の典型的な呼び出し音。ジル氏も、携帯を耳に当てるポーズでステージに現れた。でもあれって、ブラジル人にしかわからないアクションだろうよ。
私は思わずクスっとしちゃったけど。


ブラジル音楽のノリってこうだったよね〜、となんだか妙に懐かしい。体の揺れ方も、日本の曲を聞いてるよりなんかしっくり来てる。
彼の音楽を聴くのは初めてだけど、レゲエがお好きなのね。レゲエテイストが入った「イパネマの娘」はなかなか新鮮なアレンジで楽しかったよ。
ビリンバウも入って、バイーアのサンバ、リオのサンバなども歌ってくれた。後ろにいた日本人男性二人連れが、「なんだあの楽器???」とビリンバウの音色を不思議そうに聞いてたのが印象的だったねぇ。
ついつい解説を入れたくなる気持ちを抑え(笑)、一人懐かしんでいた私であります。


最後のステージは、宮沢氏率いるインターナショナルなバンド、ガンガズンバ。すごい響きだけど、この名前は確か、ブラジルのインディオの名前。インディオのために尽力した英雄のひとりだったと思った。
とにかく、ブラジルをすっごく意識したバンドなのね。
彼らのライブは去年の高知が初めてだったけど、そりゃもうものすごい盛り上がりようで、日本人のライブじゃないみたいなノリだったのよ。楽しかった。
今回もだからとても期待していたけど、期待を裏切らない素晴らしいショーでした。


しっとりと聞かせてくれた「足跡のない道」。これは日本ブラジル移民100周年を記念して宮沢さんが作った曲なんだけれども、歌詞がもうね、聞いてると涙が出てくるのよ。
笠戸丸移民の最後の生き残りと言われた故・中川トミさんからお話を聞いてイメージをふくらませたとのことだけど、ほんとに素晴らしい。ちょっとでも移民のことを勉強した人なら、あの歌詞にぐっとくるに違いないです、はい。
宮沢さんの思いがしっかり伝わってきましたよ。素晴らしかった。


ライブには欠かせない一曲(?)「ディスコティック」も良かったし、「シェゴウ・アレグリア」の歌詞にもまた泣きそうになり。
なんか最近、涙腺ゆるいみたいでね…。
「幸せは悲しみを知る人にやってくる」だなんて、泣かせると思いません??


だんだんマニアックな日記になってきましたのでこの辺で締めますが。
ラスト、アンコールで全員が登場して歌い上げた「島唄」は最高でした。イントロのあのギターの音色。出だしを宮沢氏が、そして次のフレーズをジルベルト・ジル氏が日本語で情感たっぷりに歌い上げて。
すごく不思議なコラボレーション。ジル氏の日本語、良かったよー。っていうか声がものすごくいい。島唄に合ってた。
「ジル氏と島唄を一緒に歌うのが夢でした」と語っていた宮沢さん。いろんな思いが混じって、胸が一杯だったことでしょう。すごく顔に出てましたよ、有り余るほどの気持ちが。


ここまでブラジルに思い入れているアーティストを私は他に知らない。
トークも一部、ポルトガル語を交えて。会場にいた、少数派のブラジル人(ほとんどが日系)のお客さんのことも忘れずに。(ポル語、上手だったのよ。後ろにいた賑やかな日系若者グループが感心してたくらい!)


とことんやる姿勢が、とても素敵だと思う。
たまたま自分もいまブラジルとかかわりがある暮らしをしているから、余計に感動しているわけだけど、逆にブラジルにそれほど興味がなかった宮沢ファンの人たち・たまたま無料だからライブに来てみた人たちが、この日をきっかけにいろんなことを考えるようになったらいいよね。
別にブラジルと日本のために何かをしようと思わなくてもいいし、無理に思う必要もないけれど、
なぜここまで彼がブラジルにのめり込むのか。ブラジルに何があるのか。何が良くて、何が問題なのか…。
そんなことをふっと思うだけで、人って全然違ってくると思うんだ。
音楽の力って結構すごいじゃないの、と久々に思わされた一日。ありがとう宮沢さん。次はどこで、あなたの生声を聞くことができるかしら。

ニコタマの温泉で宴会


温泉で宴会。
なーんて素敵な響きなんでしょ♪
しかも昼間から♪飲み放題で!
音符マークを連発しちゃうくらい素敵です、ええ。


それがこんな東京の、都会の真ん中で出来ちゃうんだねぇ。すごい世の中になったよ、日本も。
って大げさですが。
これが温泉天国・北海道なら全然珍しくもないことなんだけど、東京ですよ東京。しかも、セレブが数多く住むと言われる二子玉川ですよ。
そんなところに温泉施設があったんですね〜。そういえば瀬田温泉って、名前は聞いたことがあったなぁ。出来たばかりの時は大混雑だと聞いてたけど、今は割とすんなり宴会場も予約が取れたようで。


今回は、先日のランチオフのメンバープラスアルファでの子連れオフ。なぜかメンバー、男児が多く…最年少はうちのアレックス、最年長は6年生の、総勢8名(だよね?)の大所帯。
大人の数より子どもが多いよ…。どうなるんじゃ…。


と思いきや、なんとその宴会場にはWiiがあるんですよ!
wiiスポーツはもちろん、男児に大人気のポケモンも。これは盛り上がらないわけがなく。
最初は上級生優位の様相を呈していたリモコン争いも、ちゃんと下の子にも譲ってくれて、さすがお兄ちゃんだね〜。
おかげで、食事もなんのそので、子供だけでそれなりにまとまってくれていた。スゴイ。
アレックスだけはちょろちょろと大人の周りをうろつき、食料を求めていたが…。(1年経っても変わらない彼の行動)
その間、大人たちは豚しゃぶ鍋をつつき、ビールを飲み放題しておりました。(ウコンの力を駅で飲んで備えた私。効いたぞ!)

[rakuten:kenkocom:10000256:detail]



まだまだ飲み語り足りないけれど、宴会場の貸し切り時間が終了してしまったので(2時間半)、泣く泣く部屋を後にして温泉エリアへ。
今回、男児が多いのに大人の男性が皆無、ということで男児の引率者がいないねぇ…。そうなると水着混浴ゾーンだねぇ…。
ある意味、ハダカよりつらい水着姿。だけどまぁいっか、ということで全員腹をくくり、男児もろとも水着エリアへ入ってまいりました。
これがなかなか面白くて、感激。

想像以上に広いエリアに、温泉プールのような巨大な露天風呂があって(いややっぱり水着を着ている時点で風呂とは呼びたくない、あれは温泉プールだな)、さらに、森の小道を抜けるとその先には子供向け温泉プールがあり…
野外ミニライブのようなものもやっていて、これはかなり楽しいかも!!!




温泉プールと申しましたが、お湯の色はとろりとした茶色で、いかにも温泉という感じでかなり素敵。
最後に、ハダカで入る一般女性風呂にも少しだけ入ってきたんだけど、これまた非常に温泉らしくて好感が持てました!
ニコタマだけど、全然気取ってなくて。



まぁ都会の施設だから、お値段はそれなりにするけれど(北海道の感覚を持ち込んじゃダメダメ)、子どもたちもかなり楽しんだし、飲み放題だったし、しゃぶしゃぶも美味しかったし…トータル的にコストパフォーマンスはとても良いのでは?!
それにしても、みんな、コイとアレックスのことを覚えていてくれてありがとうよ…。去年の段ボールオフ以来だよねぇ。
その割にコイのほうは会うまで(会っても?!)イマイチ思い出せなくてごめんよ。6歳児にして、あちこちを転々としまくっているので、お友達との出会いと別れも数多く…さすがに全部頭に入ってはいない模様で。
毎年、失礼しちゃうかもしれないけど、また来年ぜひ一緒に遊ぼうね〜。ポケモンとナルトがあれば、いつでもつながっていられるからさ!

大好きな居酒屋、味泉へ


月島と言えばもんじゃ焼きを連想される方が多いと思うけど、私たち酒飲み仲間の間では、月島と言えば「味泉」(あじせん)である。
知る人ぞ知る絶品料理の居酒屋で、日本酒の品ぞろえの豊富さにも目を見張るものがある。
私は日本酒に詳しくないのであまりウンチクを語れないのだけれど、なんでも、まぼろしの日本酒と言われる「十四代」というのがスゴイんだそうだ。
なんせ、おひとり様一杯限りですからね〜。
しかし私は飲み忘れたよ…とほほ…。


日本酒もいいけど、ここではもう、フードファイター的にとにかく食べまくる私たちであります。
集まるメンバーは皆、胃袋に自信あり!の頼もしい女友達たち。何ツナガリ?と言われると、元同僚だったり妊婦BBSつながりだったりミクシィつながりだったり…なんかもう渾然一体としている(笑)
とにかく、食べて飲んで語って楽しい、とにかく楽しいメンバーなのだ。


さてお料理は、もうどれもこれも美味しいんだけど、はずせないのが、煮穴子
ウナギすらあまり好きじゃないくせに、ここのアナゴはすごく美味しいのよ。大根おろしとワサビを添えていただくともう最高!



欠かせないのが巨大な生牡蠣。大きいのに大味じゃなくてエライ。



出し巻き卵。ふわふわ〜



自家製さつまあげ。これは家では作れないよなぁー。



生シラス。ブラジルでは味わない一品なり。いや、この店の何もかもがブラジルにはありえない美味しさなのだけれど。



地ビールはふくろうの絵のもの。茨城って言ってたっけ。ここの店のセレクト地ビールなら、おいしくないはずがない。


このほか、チキン南蛮とか、超新鮮でおいしいお刺身とか、栗ごはんとか、ぬたとか、野菜の煮たのとか…いろいろ食べたんだけど珍しく写真に納めてないよ今回は!
すっかり食べに走り&他のブロガー友達に写真はおまかせしちゃってた。はは。


初めてお会いする方もいたんだけど、雰囲気的に緊張する状態では全くなく。ひとは、美味しいものを前にすると、自然とリラックスしてすぐに打ち解けるのだな。
どんなことを話したか覚えてないくらい、いろーんなことを語り、笑い、食べ、飲み。間違いなく私にとって、最高のひととき。
年に一度の大盤振る舞い、味泉にならば喜んで払うわ!
もう、そのぐらい大好きな居酒屋。早くも来年が楽しみだもの〜。

ランチオフで本郷へ


日本でのお楽しみの一つ、ランチオフ。今回も幹事さんがパパっと手を挙げてくれて、ババッとみんなのスケジュールや場所をまとめてくれて。
仕事を持っているみんなだけど、平日の昼間に、なんだかんだと集まってくれた。あなうれし〜。


ランチオフの会場の候補はいろいろあって、真面目に悩んだよ。
駅だけは決めておいて、さてどこにしよう、何を食べようと考えた。地元在住者の詳細な店情報を読むにつけ、あぁどうしよう…と悩みに悩み。
結局、シェ・ダイゴが名前と内容を変えて登場したというお店、goot本郷に。
昼からビール、ワイン、そしてアラカルトでいろいろとつまもう、と密かにもくろんでいたけれど…
そっか、東京のランチタイムは、ランチメニューのみが主流だよね、そういえば。


というわけでランチセット数点の中からチョイス。写真を撮るのも忘れて食べて飲んでいたんだけど、私は確か、和風のパスタを選んだはず。
そして結構普通に美味しかった記憶が…。
サラダバーもついていて、2回ほどおかわりしました。日本の野菜は美味しいなぁ。
なぜかスープと称して味噌汁が出ていたのには笑えたけれど。


そう、今日は食べるより飲むより、気の合う女友達と語り合い笑い合うのが目的の会だからさ。
それぞれに忙しく働きながらも、それぞれに時間の都合をつけて、1年ぶりに会いに来てくれる。本当にうれしいこと。
でもこのメンバーで会っていると、1年なんてあっという間というかさ。ついこの間、しゃべりまくった気がするんだよね。
だけど確かに1年経って、それぞれに年をとっているのねぇ。
(そうそう、この日、めでたく誕生日を迎えたひともいましたよ♪えーと何歳だっけ、というのは置いといて→みんなすでに自分の年齢が怪しくなってきている…ってのはトシの証拠か?!)


この日、お土産に配ったブラジルコンソメが大好評で。
何の変哲もない、クノールの、Sabor do Nordeste(ノルデスチ:北東部の味)なんですけどね。
コリアンダー、クミン、ローリエの3種の風味が入っているというもの。確かにこの3種は、バイーアでよく使うスパイスだわね。私は好きだけど、初めての人にはどうかな…と思いつつ渡してみたら。
その日の夕食に早速使ってみたという人が続出!!しかも美味しかったって!
うう、うれしいねぇ。お土産の渡しがいのある人ばかりだ(笑)


来年はまた違う風味の物をお持ちいたしましょう。コンソメ類は、もしかしたらサンパウロより多いかも?!のサルバドールなのです。
あぁ、書いてたらまたみんなの顔が見たくなっちゃいましたよ。
ネットつながりの友ばかりだけれど、つまりもともとは顔を知らずに知り合った友ばかりだけど、今ではもうすっかりおなじみの友になっている。
大人になってからの友達と、こんなに親しくなるもんなんだね〜…というのは、彼女たちと知り合ってから実感したこと。会うたびにいつも、出会いに感謝している。


(唯一撮影していたデザートの写真。ガトーショコラ。大変美味しゅうございました。)

ミス・サイゴン観劇


友達と別れた後、帝国劇場へと向かった。いま上演中の東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」を見るために。
たまたまこの日、S席が空いていたのよね。H列の右端だったけど、かなり前方で、オペラグラスなしで全く問題ない席。ふふふ。


ミス・サイゴン、2004年にはなんと4回もここで観劇したのだった。そのくらいハマっちゃって、大好きなミュージカル。
サンパウロでも2回見たよ。
オペラ座の怪人とどちらが好きかと言われたら、うーーーん結構迷うかも。


今日の出演者はこちら。



別所さんは相変わらずガタイが良くて、かっこいいよ。歌も演技も、前回よりすごく良くなっている気がする。
新妻さんも井上さんも相変わらず上手よ。今日は少し聖子ちゃんの声が小さく聞こえたけど(デュエットの時、声が男性に負けていた)…
オリジナル演出で上演しているのは、今は日本だけなんだそうだ。そうそう、サンパウロの演出は、かなりオリジナルだったからなぁ〜


お気に入りのドラゴンダンサーズの踊り、前はもっと派手だった気がするけど、それもオリジナル演出のせいかな…?


なんかマニアックですいません。
ともあれ。日本語で楽しむミス・サイゴン。素晴らしかったです。


さらに今日はラッキーなことに、終演後、メインキャスト4人によるトークショーがあったのですよ。ファン感謝デーだとかで。これは知らなかったなぁ。
もちろんそちらも最後まで聞いて。ユーモアあり、聖子ちゃんの独唱ありで、とってもオイシイひとときでしたよ。たまたま今日で良かった。ついてるなぁ。


終わったのは夜の10時近かったけど、街は街灯のおかげで明るいし、夜風はさわやかだし。あぁ、夜の外歩きってなんて快適なの〜。
これも、ブラジルでは味わえない感覚。あぁ、街に物乞いがあふれていない東京って、素敵だわ。

ちょうど牛を彩るアート:カウパレードが行われていた。日本のアーティストによる作品は、数年前サンパウロで見た作品とはやはりテイストが違っているね。
盛りだくさんの楽しい一日は、終わるのが早いな…。