日本語と同じ表現?!親の血をひく…


ポル語の勉強をしていると、ときどき、おや??それって日本語的じゃない??と思わされることがある。
もちろん、ポル語と日本語、全然違う言葉なんだけど、言い回しが同じだわ!と思うことがあって、すごくびっくりする。
どういうことかと言うと。


たとえば、日本語には「来週」という言葉がある。来る週、と書いて翌週、次の週を意味するよね。
ポル語では、semana que vim (セマナ:週、キ ヴィン:来る)と言うんだけど、まさに「来週」の意味なんだよね。
proxima semana(プロッシマ:次の、セマナ:週)、「次週」という表現もあるけれど、これは会話ではあまり使われていない気がする。
テレビで「次週予告」というときには、プロッシマ セマナ と言っているから、その点でも日本語と似ているよね。日本語でも、テレビでは「来週予告」ではなくて「次週予告」でしょ。
英語で来週はnext weekだよね? 来る週、という表現はあるだろうか???


そのほか、レストランでその店のオススメ料理は?と質問したとき。
○○(料理名)sai bastante(サイー:出る、バスタンチ:たくさん)という答えが返ってくる。
○○がよく出ますよ〜、ということだ。
よく出る、って…。ちなみに、このsairという動詞は、外出する、という意味でよく使う。料理が出る、って言うんだ〜。
日本語でも、「ウチの店ではヒレカツがよく出ますねぇ」なんて具合に、普通に使われているよね?
英語で料理がよく出る…っていうかなぁ? 料理がgo outとは言わないよねぇ。


もう一つ驚いたのが。
日本語で、「父親に似ている」ことを表現するとき、「父の血を引いている」というけれど、なんとポル語でも同じ表現があったのだ。
puxa ao pai(プーシャ:引く、アオ:〜の、パイ:父親)、まさにそのまんま。血(sangue:サンギ)という単語こそ入って来ないけど、puxaって、まさに引っぱるという意味の動詞だよ。
父親を引く、って言うんだねぇ…。
英語でも、引くという動詞を使って、似ているという表現が出来るだろうか?


とりあえず今のところ思いつくのはこの3つなんだけど、探せばもう少しあるのかも知れない、日本語とポル語の共通表現。
私は日本語と英語とポル語でしか比較はできないけど、世界中の言語を集めれば、実はおそろいな表現というのが意外なところにあるのかも知れないなぁ。
なんだか言語って不思議なところでつながっているから面白い。
来週とか料理がよく出るとか血を引くとか… 一体、どの言語での表現が最初だったんだろう?
ポル語表現が先にあって、日本語が真似したのかな?
それともたまたま偶然同じ表現になったのかな?
言葉の不思議は尽きないのであります。