サンパウロにスタバが出来た!


東京ではすっかりおなじみのスターバックスコーヒー。私が住んでいた地域の大型スーパーにも入っていて、時々、くつろぎに行ったものだったなぁ。
勤め人だったとき、客先のビルに入っていて、そこで同僚と打ち合わせなんかをしながらカフェラテのアイスをよく飲んだなぁ。
コーヒーの国ブラジルだもの、スタバだってあって当然だろう、と思っていたら、実は最近までなかったんですねぇ。
確か去年の11月くらいではなかろうか、サンパウロにブラジルスタバの第一号店がオープンしたのは。当初は1時間待ちもザラ?という話だったんだけど、年も明け、そろそろ落ち着いて来たんじゃない…ってことで、先日初めて行ってみたのであります。

サンパウロ市内でも特に人気の高いショッピングモール、Shopping Morumbiの中に第一号店はありました。
ここの、巨大なブックストアSaraiva(黄色い文字が目印)に隣接しているのであります。
いいねぇ、本屋の隣にスタバ。これが家の近くにあったら、半日くらい軽くつぶれちゃいそうだ、ここで。


インテリアもスタバらしさそのままに。メニューも、モカやらラテやら、フラペチーノやら…ほとんど東京のと変わらないみたいだ。
しかしお値段はかなり高級。日本より高いんじゃ???
一番安いエスプレッソが2.8ヘアイス(約160円)、本日のコーヒーが3.8ヘアイス(約200円)。
そして今回オーダーした、モカフラペチーノの中サイズ(Grande)が、9.8ヘイアス、約500円もするよ!
これだけ出せば、結構なランチが一回食べられます…。さすが輸入もの、そうよね、スタバはアメリカのものだもんなぁ。
コーヒー豆も売っていて、日本で気に入って時々買っていたVeronaという豆もあったんだけど、500gで35ヘアイス(約1800円)もしたよ…
これは買えないなぁ。


ま、お値段の話は置いといて、約1年半ぶりに飲んだフラペチーノ。極小つぶつぶの氷がシャクシャクとしたあの感覚、懐かしくて美味しくて。
あの甘さが、冷たさが、妙に懐かしくて。ああ、スタバだぁ!!!と密かに感動。
ん?でも、フラペチーノってこんなに甘かったっけ? ずいぶん甘すぎる気がしたけど、こんなもん?
甘いもん好きのブラジル人仕様になっているのだろうか。


ダンナは本日のコーヒーをホットで。
これがもう、笑っちゃうくらいの大きいマグで出されちゃってねぇ。一番小さいサイズなのに、なみなみと400cc。
ちなみにブラジルで飲む普通のコーヒーは、それこそちっちゃいカップに50ccくらいしか入ってないから、実にそれの10倍近くの量ということになるよ。
さすがに飲みきれません…(苦笑)


ショーケースにはスイーツ類がずらり。スコーンもあったし、ブラジルらしくポンジケージョもありました。

さて、ブラジル人のウケはどうかといいますと。これがなかなか好評のようですよ。
この日も、さすがに1時間待ちってことはないけれど、常時20人くらいは列を作っている状態だし、座席もほとんど常に埋まっている。
街角のスタンドで立ち飲みしてさっさと立ち去る…というのがブラジル人のコーヒーに対するスタンスだから、ソファに座ってコーヒーでゆっくりくつろぐ、というスタイルのカフェは根付かないんじゃない?という話をどこかで聞いたけれど、オープン数ヶ月のスタバに関してはどうやらそれは当てはまらないみたい。
私たちと相席していたかっこいいカップルにちょっとインタビューしてみた。こういう冷たいコーヒーって美味しいと思う?値段、高いと思わない??って。
すると、すでにリピート2回目という彼ら、スタバのフラペチーノは大好きだと。
彼女はポル語版のハリーポッターを読みながら、キャラメルマキアートのアイス、大サイズを飲んでいた。
そして、値段も妥当じゃない?特に高いと感じないけど?…ですって。
ふぅーむ。そ、そうですか。
そうか、このショッピングモールは、そもそもリッチな階層が多いのであったよ。10へアイスのコーヒーだって高いと思わないような客層。
だからこそ流行っているのねぇ。

ちなみに、スタバ以外で冷たいコーヒーを飲めるカフェはあるのか?と彼らに尋ねたら、
Franc's Cafeというところにあるんだとか。値段もそう変わらないんだとか。ふぅん、そうなのか。
今度はぜひそこのアイスコーヒーも飲んでみないとね。

お土産に良さそうな、ブラジルスタバ仕様のマグカップが1個25ヘアイス(約1400円)で売られていた。国鳥トゥカーノが描かれていて、シンプルでなかなか可愛い。なんだけど、サイズが巨大なんだよなぁ〜。
でも帰国するまでにはぜひゲットしたい。


さて、今後、サンパウロでどこまでスタバが増えるかな?
ブラジル人の庶民にとっては、かーなーり高い飲み物になるので、場所と客層を限定しないと売れないだろうなぁ。
私たち日本人にとっては、日本を懐かしむ一つの要素が増えたので、とてもうれしいことではあるのだけれどね。(でもやっぱり高い〜)