6歳児と市長選挙


先週の日曜日、ブラジルでは各自治体の首長選挙があった。サルバドールでも市長選と市議選があった。
こちらの選挙運動は結構、かなり、視覚に訴える系。
街のあらゆるところに、候補者の顔写真と名前と番号がデカデカと描かれたり、貼られたりしている。


っていうか、選挙活動規制法とかはないわけ?この街??
各候補が均等なスペースを持って、同一サイズのポスターを利用する日本とは大違い。
ある者は、壁に巨大な文字で名前を書き。ある者は名刺サイズのパンフレットを通行人に配り。
スピーカーつきの車に写真を貼って、音楽を流しながら宣伝するタイプもある。
週末のマンション販売キャンペーンみたいに、主要交差点でお姉さんに大きな旗を持たせて宣伝するタイプもある。


見てるとおもしろいけれど、これじゃ、なんだかよくわからないよなぁ…。


さて、タイトルにある通り、コイも実はこの市長選挙を避けて通れない一人であった。
もちろんまだ参政権のある年齢じゃないし、そもそも外国人なわけだから、選挙に行くことなどありえないんだけど。
なんと、学校の宿題で、選挙がらみのネタが出てきたのだ。


選挙前の新聞(土曜日のみ入ってくる、子供向け新聞)から抜粋した記事をコピーしたものを読み、自分なりの考えを書きなさいという宿題。


まずは授業で、選挙とは何か、市長は何をする人か、などの基本的なことを先生が説明したらしい。
その後、課題を家でやりなさい、とのこと。
課題のプリントには、次のような設問があった。


「この新聞の名前は何か」
「これはいつの日付の新聞か」
「この記事(ある候補者の公約)を呼んで、一番印象に残った事柄はどれか」
「子供の視点から、サルバドールの街には何が必要だと思うか。わかる範囲で書きなさい」
「自分で書いた事柄を、絵で描きなさい」


というもの。
結構、難しいしょ???
そもそもポル語で記事を読むのすら大変なわたしたち外国人。しかも選挙の話かい…。
でも白紙で出すわけにはいかないしー。もう何でもいいから書きなさい、街を良くするためにたとえば車を減らそうとかゴミを減らそうとか、いろいろあるでしょ???と一応、アドバイス


ま、最初の二つの質問はいいとして、
みっつめ。一番印象に残った事柄は…
わけわからないまま、箇条書きのうちの一項目を丸写ししてた(笑)


街に必要だと思うものは…
「電話」だって。
電話か…。
ま、確かに、まだまだ電話を持たない人も多いサルバドールだし、公衆電話の数も十分とは言えないかもなぁ。
携帯電話の普及率もサンパウロより低いことは間違いなさそうだ。


その真意はよくわからないが。
とりあえず最後の質問には、手近にあった携帯電話の絵を描いておりました。
うーーーん。ちょっと違うんじゃないの???


でも。
ともあれ。
1年生のうちからこうやって政治に関心を持たせる(ように仕向ける教育)というのは、ある程度必要じゃないの?と思った。
日本はそうじゃないよね。学校で選挙のことを教わったのは…公民の授業だっけ?参政権と非参政権が何歳で、とか???


だから日本の政治はああいうふうになっちゃうのかねぇ、って思った。
政治教育がすべてじゃないけど、日本ってあまりにも、そのあたり、ゆるくないですかね?!