おおきなかぶ


北海道の小学校は、本州より1週間ほど遅く夏休みが始まる。
コイがお世話になった学校は25日が終業式。そして24日には、全校行事のサマーフェスティバルというイベントがあり、児童会主催で、保護者も参観可能なものだった。
短い間だったけれど、その行事にコイも参加させてもらい、1年生の出し物「おおきなかぶ」では、しっかりセリフまでいただいた。


体育館で、わが子の発表を見るようになるとは…。
自分の行事以外で、小学校の体育館に来るようになる日が来ようとは…。



もうそれだけで感無量なワタシ。
ブラジルの学校ではそういうことも体験したけど、日本の、しかも自分が過ごした町の小学校の体育館となると感動度は全く別モノとなる。


「おおきなかぶ」は、こくごの教科書に載っているお話で、とても懐かしい。
鼠が猫を引っ張って、猫が孫を引っ張って、孫がおばあさんを引っ張って、おばあさんがおじいさんを引っ張って、やっとかぶが抜ける話。
コイのセリフは一番最後。
「みんなでちからを合わせたから抜けたんだね!」


これを、体育館に響き渡るような大きな声で、立派に言えました。お見事。
(初めて声が大きいのが役立ったね?!)


各学年の出し物が終わると、全校でのゲーム。宝探しとかね、上級生も交えて、チームを組んでたたかうんだけど、ここでもコイはみんなの中に完全に溶け込んでいた。
まるで最初からこの学校にいたように。
2年生や3年生、それに6年生たちとも仲良くしている様子を見て、なんだか目頭が熱くなったよ…。純粋でいいなぁ…。


そういえば6年生の「ヨサコイ」は、「どっこいしょー、どっこいしょ!(多喜男のソーラン節)」の部分の姿勢がとても低くてかっこよかったぞ!!



会の終盤に、司会担当の子が、コイにマイクを向けた。
「きょうで最後になるコイくんに、学校の感想を聞いてみます」とのインタビュー。そ、それは聞いてなかったぞ!
大丈夫か、コイ…。


と、親の心配もよそに、これまた堂々と質問に答えていた。質問といっても、「すきな先生は」「すきなお友達は」「がっこうで一番楽しかったことは」というシンプルなもの。
それぞれに、素直に実名を出して答えちゃうのが1年生(笑)
好きなお友達は、おとこのこの名前ばっかりだったね。なぜか6年生の名も交じっていたりして、不思議。


この日、学校で使った道具類や上履きとともに、クラスからのスペシャルプレゼントも持ち帰ってきたコイ。
それは、とても素敵な寄せ書きアルバム。


先生がデジカメで撮ってくれた学校生活の様子と、クラスの子ひとりひとりからの手書きのメッセージが詰まっている。
短い間だったけど、とても大切にされたことがよく伝わってきて、母ちゃんまた泣きそうになる…。
本当にありがとうございました。



本当にいい学校、いい先生、いい仲間に恵まれて幸せだったね、コイ。
ブラジルに帰ったら、お手紙書こうね。日本語で。それまで日本語忘れないようにしっかり勉強を続けようね…
ドラゼミの課題、たまっているしね…。