フェスタ・ジュニーナ


キリスト教の3人の聖人を祝う日が、6月に3回ある。祝日ではないけれど、それぞれの日には、各地で賑やかにお祭りが開かれる。
ブラジル全体で、6月は「フェスタ・ジュニーナ」と言って各地でお祭りをするけれど、中でもここバイーアは特に力が入っている気がする。サンパウロにいたときよりもっと、町中で祭りの飾り付けを見るし、イベントの案内を目にする。
こちらでは、フェスタ・ジュニーナというより、「サン・ジョアン」の祭り、と呼んでいるみたい。


各学校でも、それにちなんだお祭りが企画される。
内容はどこも同じで、祭り独特の衣装:カイピーラ(田舎者の意味)の格好をして、男女がフォークダンス的な踊りを楽しむのだ。


田舎者の格好ってどういうの???と思うでしょ。
女の子はかなり可愛いよ。




特にこの学校、色白のヨーロッパ系の女子が多いから、こんな格好をされると本当に西洋人形が歩いてるみたいで…もうメロメロであります。
田舎者ってことで、ほっぺにそばかすを書いたり、赤く塗ったりする子もいますよ。



男の子は、つぎはぎジーンズにチェックのシャツ、そばかすの代わりにちょび髭を書いたりする。頭には大きな麦わら帽子がお約束。
女子に比べると、普通な感じがして、ちょっと親としては寂しい。こんなとき、女の子がいたら楽しいのに〜。



各学年ごとに、微妙に違う踊りを披露してくれる。
上級生の女子なんてもう、あんな格好で軽く化粧なんてしちゃうと、すでに色香が漂い…日本人の同世代の子より何歳も年上に感じられるよ。



踊り発表の後は、一品持ち寄りによるビュッフェパーティ。いつものスタイル(笑)
持ち寄り品は、祭り独特のラインナップ。たとえば、


・アーモンドの蒸したもの(半生っぽい手触りで、なかなか美味)

・パン デリーシア(丸くてふわふわのパン)
・ボーロ ジ ミーリョ(トウモロコシのケーキ)
・アメンドインのお菓子(アーモンドを加工したもの)
・ボーロ ジ タピオカ(タピオカケーキ。モチモチしている)
…などなど。伝統的な、この時期ならではのおやつ類だ。どれも素朴な味わいで、懐かしい感じ。



トウモロコシがこの祭りのメイン食材のようで、ケーキなど加工品も多く出ているけれど、トウモロコシそのものも人気でした。
いわゆるゆでトウキビ。なんだけど、申し訳ないけど、お世辞にも美味しいとは言えない道産子の私…
だって、硬いし、甘くないし。北海道産のスイートコーンを知っている口には、ちょっと受け付けがたい味なのでありました。ゴメンよ、ブラジルコーン。
一応、こんな大鍋でゆでられて、仕上げにバターをはけで塗ってもらいます。ん〜、でも、焼きトウキビにバターだよねぇ、美味しいのは…(と、トウキビにはうるさい私。)




これらをつまみながら得意の談笑タイム。なんだけど、私はチョロチョロと友達と走り回って遊ぶコイから目が離せず&食べるのに夢中で(笑)談笑どころではなく。
そうして時は過ぎ、また、適当にそれぞれ帰途に着いたのでありました。
この日が終業式。6月21日の土曜日から、もうお休み。えーーーと季節は秋だから、秋休みというのか???
始業式の8月4日まで、1か月以上の長い休暇に突入です。


この日の午後の便で、さっそくサンパウロへ向かった私たち。
私たちの長い休暇が始まりました。