一からのスタートって


正直、引っ越しがこんなに大変なものだとは思ってなかった。
日本でも、独身時代を含めて、何度も引っ越ししているし。
日本からブラジルに来るときも、こんなに苦労はしなかった気がする。


何が違うか。
会社のサポートを得ながら「サンパウロ」に引っ越すことが、いかにラクであるかということだ。
サンパウロには、日本人家族が住むアパートがたくさんあり、日本人が住みやすいようなつくりの部屋というのがある。
会社は、日本人駐在員家族になじみのある日系の不動産屋に部屋探しを依頼し、だいたい、日本人から日本人へと部屋を引き継いでいくスタイルになっている。


このことが、想像以上に、引っ越し後の生活安定をスムーズにさせているのだ。
たとえば電気水道ガスなどの整備。これらはもともとついているものを名義変更すれば良い。名義変更しなくても、支払い明細が届けば銀行で払えばいい。
電話も、その部屋にもともとついている番号を引き継ぐことが多い。したがって、新規に設置するケースはまれである。
(最近は新しい物件などに住む場合、新規で引くこともあるみたいだけれど。)


今回は、上記のケースに全く当てはまらないため、もんのすごく大変だ。
そもそもの部屋探しがかなり大変だったようだし(私は直接タッチしてないから実際の苦労はほとんど実感してないけれど)。
ようやく決まった部屋も、どうも家族で暮らすには不向きの部屋としか思えない。
洗濯物を干すスペースの形状とか、キッチンのつくりとか、収納とか…これって、どう見ても一人暮らしか新婚向きでしょ、という状態。
事前に話には聞いていたけど、こうも厳しい状況とは…
男の人の目から見たらたいしたことないかも知れないけど、実際に生活する者の目から見せてもらうとね、全然見方が違うんだよっ!!!


ということで、いろんなことに悪戦苦闘しながら、引っ越し荷物と戦っている次第です。
昨日は電話会社に電話して、新規回線の手続きをしました。会社の手助けを待っていたらいつまでたっても出来そうにないので、自分でやりました。
ちなみに電話会社はサンパウロとは全然違う。テレフォニカじゃなくて、テレマール。しかもそれが最近合併したらしく、オイ、という会社になっている。
そんなことすら最初はわからなくて、数少ない日本人の知り合いに教えてもらったりしている。(みなさんありがとう!!!)


今日は、ベランダや窓から子どもが転落しないようにするための保護ネットをつける業者に見積もりしてもらうのと。


カーテン業者に見積もりしてもらうのと。


洗濯機とガス台の取り付けに業者を呼ぶのと。


そうだ、インターネット業者の手配もしなければ。



これらのことをすべて、私が自力でやるしかない。
電話口でママイ!ママイ!と叫びまくる子どもたちを抱きしめ(押さえつけ、とも言う)ながら、自分の携帯電話を駆使して、各業者に電話しなければならない。もちろんポル語、相手はバイーアなまりの早口ポル語…。
正直、きっついっす。


でも、誰かをあてにしたり、待っていたりしても、全然先の見通しが立たないから。
自分の生活を少しでも早く安定させるために、自分が動くしかないから。


はー。サバイバル。
でも、海外への引っ越しなんて、これが当たり前なんだろうな、とも思う。
サンパウロがあまりにも便利すぎたなぁ、と、すでに強く実感する次第であります。ふぅ。


ということで、今日も今から新居へ行ってきます。夜遅くまでホテルに戻りません。
だったら新居で寝泊まりしたら、と思うけど、まだベッドも届いてないしガス台もないし、カーテンもないし…で住める状態じゃありません。
でもそれらをすべて整えるまで待ってたら、いつまでも住めないだろうなー。