ガラス落下事件…4 家主への挑戦状


連休明けの3月24日、先日のあみ業者の分析結果を伝えるために、不動産屋ルーシーに朝一番で電話をした。
バスルームだけじゃなくて、ベランダだってヤバい状態よ。壊れる前に修理しないと、またけが人が出るわよっ。
この話題になると、自然と怒り口調になる私。っていうか、最近、ポル語を話すといつも怖い口調になってるのは気のせい???


怪しいポル語での激しい剣幕にルーシーもびびったのか、今回は紋切り型の回答ではなく、少し態度を改め?「ならば、メールで要望を書いて送ってくれ。返事するから」と来た。


なにぃ、メールだとぉ!!!うちにはまだネット回線がないんじゃ!だから電話してるんじゃ!
電話の内容ををあなたが書き記せばいいだけじゃないの!!!(つたないポル語で頑張ってしゃべるだけでも疲れるんだから、何度も同じこと言わせ・書かせないでよ! とは言えなかったけど…本心はそこにあり。)


とさらに怒ってみた。
「でも当社では要望・苦情メールで受け付けることになっているから…」の一点張り。
「じゃあメールの出来ないお客は受け付けないわけ?パソコンのない人はここの客になれないってわけですか???」とまたすごい剣幕の私。


「…もちろん、普通の紙に手書きでも構いませんから、とにかく書面でお願い」と、やっと少し折れた。
わかったよ。書いてやろうじゃないの。
今日の夕方、持っていくからね。待ってなさいよ!!!と、捨てゼリフを残して切った。たぶん電話を握る私の顔は恐ろしいことこの上なかったであろう。頭から湯気が立っていたかもしれない。


こんなに怒るのは変ですか?
黙って自腹でバスルーム直せば、それで解決するじゃないって思いますか?
そーゆー問題じゃないんだよ。くやしいんだよ。許せないんだよ。気が済まないんだよっ!!!


…ということで、A4用紙1枚にびっしりと、発生から専門家の分析、修理必要個所とその見積もり、責任はすべてそちらにあり私に過失はない!…ということを書き綴ってやった。
ふっ。これで文句ないでしょうよ。


終業後のダンナの帰りを待ち、子どもたちも連れて、閉店ギリギリの不動産屋をたずねた。
いやね、一人でタクシーで行ってもいいんだけどね、なんせまだ地理に疎いし、案外サルバドールの町って碁盤の目のようになってないから、知らない場所にタクシーで行くのは遠回りされてもわからないので怖いのよ。(っていうか、子供二人抱えてタクシーも相当キツイし。)


ルーシーは特に意地悪そうでもない、普通の感じの(でもちょっと気は強そう)ブラジレイラであった。私の文書に目を通し、うなずき、「一部コピーをお返しし、原本は調査員と家主に渡します」と言って受付印を押した。
「私のポル語ですけど、わかります?すべて理解出来ました?」と、外国人らしく控え目に聞いてみたら(笑)、「大丈夫、全部わかったわよ。ポル語カンペキよ」との答え。
いや、カンペキはないと思いますが。(ルーシー、お世辞なんて言えるのね。っていうか私を穏やかにさせるためか。)


でも、言いたいことをブラジル人に伝えられるだけの文書が書けるようになったのは、他ならぬくもんのおかげと、厳しいけど抜群の指導力で(私の周りで)人気の家庭教師、E先生の指導のおかげであります。
ポル語、頑張って勉強してて良かった…、と久々に思えた。


おっと、ポル語をほめられてウカウカしている場合ではない。
次のステージは、文書を見た家主がどう返答してくるか、だ。うっかりして回答期限を設けるのを忘れた私。その時はそこまで思いつかなかったんだよなぁ。


ちなみに現場写真はルーシーには見せた。デジカメ上の画像で。プリンタが壊れているから、印刷して提出出来なかったのが難点。何よりも、家主に見せたいんだけどなぁ。


(続く)