和のサンバ、浴衣隊で頑張ったよ!


このブログでも宣伝させていただいた1月26日のプレカルナヴァルイベント、Pholia2008(フォーリア2008)に参加してきました。
(さぁ〜写真の中で私はどこにいるでしょう??? いるわけないって!これは美しい日本人パシスタの皆さまです)



人生最初で最後と思われるバテリア(打楽器隊)体験、言葉では言い尽くせないほど、最高でした…。
厳しい特訓に耐えた甲斐があったよ、もう!
参加した日本人女性(ほとんどが駐在妻)はみんな浴衣で登場、男性陣も、なぜか皆さん持ってるのね〜?!はっぴや作務衣、はたまたヨサコイソーランの衣装などでバッチリ「和」の装いでキメて。
全体的に見ると、結構、和風テイストが詰まったグループになったのではないでしょうか。初の「和のサンバ」。


さて、カルナヴァル自体への鑑賞・参加はすでに経験済みなのでだいたいイメージは湧くんだけど、このイベントは正直どういう感じかよくわからない。
よくわからないまま、とにかく集合場所となるVila Madalenaのバール(飲み屋)「Salve Simpatia」に向かった。
今回参加するグループというのが、このバールが母体となる団体で、今年初出場だと言う。そっか、みんながみんな初体験なのねぇ。
バールでは本番前に一杯飲みながら踊って体を温めよう、ということで、お揃いTシャツを着た人たちがたくさん集まっていた。
サンバステップをバリバリこなし、美しく踊るお姉さまもいれば、ただニコニコとビールを飲んでいるおじさんもいる。グループの指定Tシャツを25レアル(約1500円)を買えば、誰でも参加OKのイベントなのである。



ここで老若男女が和気あいあいと踊り、コイとそのお友達の女の子も和服でノリノリに踊り、本人たちのヤル気もかなり上昇!
私たち浴衣隊は、あまりのノリの良さにすでに少々お疲れ気味になったりして…。はは…。



会場までは大型バスでみんなで移動。私たちはバテリアメンバー用のバスに乗せてもらった。
会場は地下鉄バハフンダ駅の近くにある、メモリアル アメリカラティーナという広場であった。ここに観客席を設け、広場をぐるりとパレードするようだ。
想像通り、パレードの進行は予定よりかなり遅れていて、7時半スタートの最終組である我々は約1時間後の8時半ごろ出発することになった。


隊列を組み、リーダーのサインを今一度確認し、いよいよスタート地点に着くと、もう胸はドキドキだ。
みんな、表情もこわばっていたかも知れない。だって、ちゃんと出来るか、雰囲気に着いて行けるか本当に不安だったから。


だけど、イントロが流れ、歌が始まり、リーダーの顔がキラリンと輝いた様子を見たら、なんか大丈夫そうな気がしてきた。
そして、しっかり合図を見て、練習通りに出だしのリズムが決まったら、あとはもうノリノリで!
自然に体は揺れて、叩くのが楽しくて、顔がほころんでいる自分がいた。


耳元で鳴り響く、自分以外の楽器の大音量。それに負けないように頑張って音を出そうとする。その駆け引きのようなところもまた楽しいし。
自分たちの演奏に合わせて、きわどい衣装のスタイル抜群なお姉さまたちが華麗にステップ踏むのを見るのも感動的で。
バテリアの前後で群れなす踊り子のみんな(ここには浴衣隊のご主人や子供たち、バテリアではなく当日参加のご家族などがいる)が笑顔で踊っているのも見えて。
いやぁ、バテリアっていいよねぇ!最高!!!



そんなふうに自分に酔いながら(笑)、かれこれ40分ちょっと、ノンストップで続く歌に合わせてタンボリンを叩き続けた。
一瞬も休むことなく。
いやぁ、疲れた。
それが本音。


でも、その疲れはとてもさわやかで、心地よい疲れだったのよ。
踊り子として参加したのとはまた違う、メンバーとの一体感というか、達成感がすごくいい。
サンバのその他大勢な踊り子は、割と個人プレーなところがあるので、みんなでバチっと音を決めるバテリアとは感動が違うんだよなぁ。
最後、浴衣隊同士で抱き合って、学生リーダーとも抱き合って、感動を分かち合った。
あぁ、青春だわぁ!若さっていいわねぇ!


と、本当は若くないのに。でもやっぱりこれは青春の感動だよなぁ〜。


移民100周年ということで企画された今回の「和のサンバ」。すごくいい機会に、いい年に私はサンパウロにいられて幸せです。
バテリアなんて、本当は相当の技術レベルが要求されるから、ちょっとやそっとじゃ仲間に入れてもらえないもの。
こんな機会でもなければ、大げさじゃなく、本当に一生経験できなかったかも知れない。


この日を迎えるまで、夜のバテリア全体練習に2回参加し、さらにはブンバでの自主特訓も1回行い、家でも曲を聴きながら楽器を叩いて練習…
バテリアの核をなす、USP(サンパウロ大学:ブラジルトップクラスの国立大学、超難関)の医学部学生グループに混ぜていただくという形で我々日本人隊が参加したわけだけど、学生さんたちはなかなかに本格的で、真面目で。
その練習姿勢にしっかり着いていかねば!と、こちらも自然と必死に、真剣になりましたよ。
なんとなく部活みたいな厳しさがあって、懐かしく、楽しかった。


この場をお借りして、企画くださったブンバのたみこさん、演奏の仲間に入れてくれた学生さん、一緒に参加して踊ってくれたみなさんに感謝申し上げます!
来年はもっとパワーアップして登場できるかな、和のサンバ。
この快感、今年逃しちゃった方は、ぜひ来年〜〜〜。


さーて。次はカルナヴァル本番、頑張るぞぅ!
本番パレードまであと5日。