にわかに出場意欲湧き…今年も出ますよ!サンパウロパレード


ギリギリまで迷っていたんだけど、2008年もサンパウロのカルナヴァルに出ることに決めました。
今年は日系移民100年の記念の年ということで、リオでもサンパウロでもそれぞれ日系をテーマに選んだチームがあるんですね。
そのことはだいぶ早い段階から知っていたし、せっかくの機会だから出ようかなぁ〜と漠然と思ってはいた。
でも去年ほどの盛り上がりも自分の中ではなくて(苦笑)。いまいち自分からは積極的に動いておらず。
ほんとに、どうしようかな〜というレベルだったんだけどねぇ。


たまたま数日前に友人が誘ってくれ、ほんとに突然に、そのチーム「ヴィラ・マリア」の練習会に行ってみることが出来たのだった。
このチーム、もう2年前になるけれど、サンバ学校巡りツアーというものに参加した時に一度訪れたことがある。かなり遠いところにある印象だったけど、やっぱり今回も遠かった…
日系人のご主人(しかも車に強い!)を持つ友人の誘いがなければ、そして彼の運転でなければ、スムーズに到着することは難しいだろうと思われる場所であった…
ありがとうSさんよ!!!


で、着いたら思い出した。そうだそうだ、ここで衣装などを見せてもらったんだったよ。
今はまさにカルナヴァル目前(今年は本番が2月1日、すごく早いのよねぇ、もう1か月を切っている!!!)…
ということで、会場では巨大山車づくりの最中であり、毎晩のようにグループ(アーラと呼ぶ)ごとの練習会が繰り広げていたのであった。


この日は、日系2世のおじさん・おばさんらが呼びかけ人の一人となっているグループ「Ceremonia do Cha」(茶の湯)など3グループの練習会。
私たちもその茶の湯グループにお世話になることにした。いや、正直言うと、茶の湯ではないグループの衣装のほうが魅力的だったりしたんだけどさ…成り行き上、茶の湯に(笑)
去年は別のチームで出たけれど、思いっきり「衣装の見た目」だけでグループを選んだんだったなぁ。


それにしてもこのチーム、日系をテーマにしてくれたのはいいけれど、衣装に羽が皆無なんですけどっ!
サンバと言えば羽でしょうが!!ちょっとは賑やかに飾ろうよ〜〜〜と声を大にして叫びたくなった私。
一部、衣装をご紹介しますと、こんな感じ。





どれも着物風、時代劇調といった感じで、タテにすっきりとまとまってる雰囲気よね。背中に半円を描く、サンバらしい羽だらけの華やかさがちょっと欠けてるよなぁ、という印象。ちょっとサンバにしては淋しくない???
でも金色づかいと、バカ殿風の白塗りフェイスで、それなりに派手になるのかもね。集団になると。
しかし白塗りは我々も必須なんだろうか… 昨日の話では全員白塗りという… それじゃ日本人が間違ったイメージでとらえられるんですけど…と訴えてみても軽ーく跳ねのけられてしまった。とほほ。
こりゃ、腹をくくるしかないか?!でもマイおしろいなんて持ってないし。衣装はおしろい込みで渡されるのか???


さらにすごいことに、ほとんどの衣装には小道具が付随していて、そのほとんどが長い長い棒なのである。
棒の先には、茶葉?だったり日の丸だったり生け花だったり、それぞれの衣装に合わせたモチーフがついているのだが…
中には「討ち首???」と目を丸くしちゃうような人形顔のものも。ひぇぇ!


そんなこんなで衣装に目を奪われていると、そのうち練習が始まりそうな雰囲気に。
一応、隊列を組んで準備。すると一人一人に例の小道具「棒」が配られた。茶の湯グループの棒はまだ未完成、ということで、この日はよりによって打ち首の棒をお借りして練習…
よりによって… こ、こわいよ!



怖いだけじゃなく、これが結構重いのよ。これをどうやって振りに生かすのだ?と思って練習開始を待ったら…
振り付けも何もあったもんじゃなくて。とにかく音楽に合わせて揺れ動きながら、棒を天高く上下に動かし続けろという。セン パラー(止まらずに)でとにかく上下運動だと。
そんなの出来るんかいな?と思いつつも音楽が始まったのでやってみる。
こ、これはかなり、きついんでないかい… 思わず北海道弁だって出るさ、という本音の一言である。


踊り自体は本当にサビの共通ポーズすらなくて、これでいいのかい?こんなんでいいのかい?という疑問が常に頭を駆け巡る。
重要なのは、棒の動きである。ただひたすら、棒である。
これもまぁ、納得してやるしかないわね。やるからには美しく上下させてやろうじゃないの、打ち首よ!


実際はホントに結構重いので、パレードの約1時間を動かし続けるのは至難の業と思われ。翌日の上腕筋肉痛は避けられないと断言できよう。
今年のカルナヴァルは、そんなわけで、間違いなく体力勝負一本勝負って感じになりそうな予感。


でもやっぱりこの祭りムードはたまんないね。やっぱり今年も「踊る阿呆」を選んで良かった。
なんたって日系がテーマになることなんて、あと数十年ないだろうよ。というか、次はあるのだろうか?150周年くらいか?!
そう思うと、サンパウロ在住もしくは近郊の皆さん、せっかくの記念の年に日系みずから踊ってやろうじゃないの?って思いません?
顔の日系度ではだれにも負けませんよ。だって私、1世だもんね〜〜〜。完璧オリジナル日本人だもんね〜〜〜。
(ブラジレイラにサンバステップではかなわないので、こんなとこで対抗してみる→対抗できるのも今年だけだ。ふっふっふっ)


なお茶の湯グループでは、(たぶん)まだまだ日系出場者を募集していると思われます。
衣装代230レアルが払える方!2月1日の夜のパレードに都合がつく方!ぜひ挑戦してみてはいかがでしょう…。
近日中には、本番会場(アニェンビーのサンボドロモ)で全体練習会もあります。まだきっと間に合うわよ!


関連情報は、今回のきっかけをくれたpatinhaちゃんのブログへどうぞ〜。茶の湯衣装もアップされてます!