補助輪なしで…


うちには、おととしのクリスマスにサンタさんがプレゼントしてくれた補助輪つき自転車がある。
Caloiという、ブラジルメーカーのもの。黄色くて結構カワイイ。
もらった当初、コイはかなり喜んで、毎日のようにマンションの裏庭で乗り回していた。
最近は時々、本当に気が向いたときだけになっちゃっていた。補助輪を取って乗る練習もしようね、
と言いながら、簡単には取れそうもないし(実は取るのが面倒…)、なかなか実施に踏み切れていなかった。


そんな彼が、この日曜日、突然、補助輪なしで自転車に乗れるようになっていたのである。
現場は、いつも行っているゴルフ場のキッズコーナー。外に幼児用自転車があり、それが補助輪なしのものであったらしく。
小学生のお姉ちゃんたちが乗り回しているのを見て、自分も…と思ったのだろう。
その日、チア(キッズコーナー常駐のお姉さん)に「乗れるようになりたいから教えてくれ」と頼み込んだ、らしい。
その結果、どの程度の練習時間を積んだのかは定かではないが、乗れるようになっちゃったらしい。


夕方、36ホールを回り終えて、キッズコーナーにコイを迎えに行ったダンナに、
「自転車乗れるようになったから、見て!見て!」と、意気揚々と報告したらしい。
そして現実に、補助輪なしの自転車を、転ばずに乗りこなしたのだった。
大声でダンナに呼ばれ、私も現場を目の当たりにした。すごい、結構なスピードで、ちゃんとこいでるよ…。


ふと、子供時代を振り返った私たち。
確か、補助輪なしの自転車練習って、結構大変だったような気がするけど?
何度も何度も、何日も何日も転んでは、数メートルずつ、ゆらゆらバランスをとりながらおっかなびっくり乗った気がするけど?
コイはそういう課程を経ずに、いとも簡単に乗れるようになっちゃったのか?!
それってすごくない?!


と、わが子ながら、不思議な能力の高さ(?!)にびっくりしたのであった。
チアに一応確認してみた。すると、最初は何度か転んだが、すぐ上手になったと。
本当に今日が始めてだと。


それにしても、新しいことが出来るようになったときの子どもの顔というのは、なんとも素敵だ。
誇らしさと自信に満ちた、とてもいい顔をしている。
子どもっていいな。これから一つずつ、いろんなことが出来るようになり、これから何度も、こんないい顔を見せてくれるのだろう。
親っていうのも、なかなかいいな。そういう子どもの感動を共有できるのだから。


そんなコイの不思議な能力、末はサーカス団員、でしょうかね?