エンサイオ・テクニコ:サンバ会場での練習会に参加


昨夜、土曜の夜の21:00から開始するサンバの練習会に、我々夫婦も突如、参加してきた。
そうなんですよ、今年はついにサンパウロのカーニバルパレードに踊り子の一員として、背中に羽飾りを背負って出場することにしたんですよ。
ほんとに、数日前までは出場を諦めていたんだけどね。
だって、もうサンバレッスンはかれこれ4ヶ月もお休みしているし。
だから、そこで得られるカルナヴァル情報も全然入ってこなかったし。今年は準備不足で、もう遅いよなぁ〜、しっかり見学するほうに回るかぁ、ともう決意しかけていた。
だけどまだ心のどこかで出場を密かに願っていたのね、私たち。


木曜の夜、たまたま別件でサンバの先輩と電話で話したとき、そういえば今夜もエンサイオ(練習会)があるわよ、そこで衣装がまだ余ってたら買って出ることにしたらいいわよ、と勧められ…
で、ほんとに衣装決めて来ちゃったんですよ、木曜日に。
そしてちょうどこの土曜の夜が、サンバ会場(アニェンビー)での初練習会だという。
そっか、みんなそれが最初なんだ!
間に合った〜〜〜。


というわけで、にわかサンバダンサー志願の私たち、いそいそと会場へ出かけましたよ。誰と約束していたわけでもないから、自家用車で、会場付近の即席駐車場に車を止めて。
さて会場はものすごい人…。それもそのはず、今日は私たちが出場するエスコーラ(サンバチームのことをエスコーラ・ジ・サンバと言う:略してエスコーラ)以外にも、有力エスコーラが1時間置きに練習会を開いているのだ。
観客席にもものすごい人。今日は無料でこのイベント(練習とはいえほとんどイベント状態!)を見られるというわけ。

お、すでに腰フリフリで踊っているお姉様、そしてガンガン太鼓を打ち鳴らすバテリア…


熱気ムンムンの群集の中に分け入って、さて我がチームはどこだろう…と探すも、むむむ、それらしきロゴの入った集団が見つからない。
イベントの時間ってホントに当てにならないから、もしかしてもう予定時間より早いけど練習は終わっちゃってる???
不安に思って、そばにいた唯一、我がチームのTシャツを着た恰幅のいい男性に尋ねてみた。もう終わっちゃった?って。
すると、集合場所はあっちの端っこのほうだから、赤いTシャツのエレーナ(仮名:サンバの先生)を探しなさい、まだこれからだよ!とウインクしながら教えてくれた。


いそいそと奥のほうの集団へ…
すると、いましたいました。サンバ教室でお見かけする駐在妻の皆さん。へぇ、結構な人数なのねぇ。
で、衣装ごとに隊列を組むわけだけど、難なく私たちの衣装:青グループを発見。
すでに横一列に並んでいた日本人の中に、私たちも混ぜてもらった。歌詞カードとグループTシャツを受け取って、いざ、練習開始を待つのだ!

バテリアの軽快なリズムを生で聞いていると、ほんと、自然とカラダがノリノリに動き出す。やっぱりいいねぇ、バテリア。かっこいい。
しばらく打楽器オンリーのリズムでカラダを動かした後、去年の曲や、チームの校歌みたいなのが次々に演奏され、次第に群集たちも盛り上がっていった…
すごい人数、今日だけでこのチームだけで一体何人集まってるんだろう?
本番では1チーム2000〜4000人と言われる参加者、今年はその中に私も加わるんだなぁ。なんかまだ実感がわかないけど。


いよいよ今年の曲が始まり、少しずつ隊列が前進し始めた。待機所から、少しずつパレードの花道へ。
どのくらいのスピードで進んでるのか、いまどこを自分が進んでいるのか、はっきり言って踊っていると全然わからなくなっちゃった。
適当に足踏みしつつ(サンバステップに至っていない、足踏みってのがポイント)、手だけは振り付けを覚えようと必死に前の人を見る。
でも前の人もまだよく覚えてないみたい。なんだ、みんな初めてなのね〜、これなら私でも、そしてサンバ全く未経験のダンナでも付いて行けるかもっ!!!


気付いたら煌々とライトがまたたく、花道の中央近くにまで来ていた。
バテリアだまりと呼ばれる場所を通過した。
おお、サンバの女王たちが激しく美しく踊っているよ…
バテリアの迫力、ものすごいよ…
と、自分の振りを忘れつつ、見とれてしまうサンバの花形たちの姿よ。やっぱりいいねぇ、サンバ!


かれこれ1時間くらい踊っていたのだろうか、結構あっという間にゴール地点に到着〜
もっと疲れるものかと思ってたけど、なんだ、それほどでもないじゃん。
ラソン大会よりずっとラクチンだ。
…って、ただ足踏みでゆっくり前進してるだけだから当然か(笑)


これがパシスタ(ソロのフリーダンス状態でサンバステップを踏み腰をくねらせまくる、露出度満点のお姉様方)になると、それはそれはハードで、相当なカロリー消費となるであろう。
私には10年早い、って感じです。ははは。
頼もしいことに、日本人でもこのパシスタとして出場する方々がいらっしゃいます。
日本人でもこんなに上手に踊れるんだ!ってことを、ぜひぜひ、私の分まで踊りまくってください、パシスタのお姉様たち!
(写真は、VAI−VAIの女王さまらしきお姉様。やっぱりこういうルックスでサンバ踊るのがハマるよなぁ〜)


このような練習会が、あと1〜2回、この本番会場で行われるんだとか。
だんだん本番が近づくにつれ、盛り上がっていくのかな。
札幌でYOSAKOIソーランに出場経験のある我がダンナ、久々の祭りの興奮に身を置いて、いたく感激したらしく。
「これは、まさにヨサコイだーーーっ!!」と歓喜しておりました。
っていうか、ヨサコイがブラジルのサンバをモデルにしたんですけど…。ねぇ。


ともあれ、サンバ1日目(金曜の夜)を見に行こうとお考えの皆さま。青い衣装の群集の中のどこかに日本人集団がいて、その中のどこかに私の姿もあるはずですので、ぜひ探して写真撮ってメールで送ってね(笑)→出場中は撮影なんてできないよね?
ちなみに、衣装はこういうブルーです(写真は、帽子部分)。背中一面に、青い羽を背負うのです。