パルケ・ダ・モニカで遊び尽くす

日本でもブラジルでも、今週あたりから家族が通常営業開始!というご家庭が多いようですが…。
我が家はまだまだ通常には程遠く…。
ダンナは2日から通常なんですけどね、コイの幼稚園が来週の火曜日まで夏休みなんですよ。つまり今週まるまる一週間、まだコイが家にいるんですよ。
男児二人が家にいる状態って、結構きついですよ。おとなしくお絵かきなどを楽しめるお子様ならばいいんですけどね、ほっとくと二人で相撲?レスリング?添い寝? 
なんだかわかりませんが、くんずほぐれつ…カラダを張って遊びだすんですよ、4歳と1歳が。
やめなさーい、なんて言うと、じゃあ子ども番組みたい!DVDみたい!と、すぐテレビをつけたがる。
いや確かに二人でテレビ見ててくれるときが一番静かで平和なんですけどね…あまり長時間もまずいでしょう。


ってことで、完全に持て余している今日このごろ。
今週はさすがに私の用事もぼちぼち入り始め、少しババさんの助けを借りなければならなくなるけれど、そういえば今日は珍しく何にもない一日だ。
べったり子供たちと過ごせるのももう少しか、と思うと、とたんにヤル気が出た私。
えいやっ!と二人を連れてバス乗り場に向かい、ショッピング・エルドラード行きのバスを見つけて飛び乗った。
エルドラードには、かねてよりコイが行きたがっていた屋内型ミニ遊園地、Parque da Monica、パルケダモニカが入っているのだ。


子連れでバスはちょっと大変だったけど(結構混んでた)、さすが子どもに優しいブラジル、中年のオバサマがすぐさま優先席を譲ってくれた。運転手さんも親切で、降りるときはちゃんと知らせてくれたし、回りの人たちも道をあけてくれたりコイの体を支えてくれたり。そういうことが自然と出来るブラジル人、人として素敵だなぁと心から思う。
パウリスタ通りから15分強で目的地に着いた。バスも悪くないじゃん!


さてパルキ・ダ・モニカとは、ブラジルの国民的マンガキャラクターのモニカちゃんとその仲間達が繰り広げる一大遊園地。いや、遊園地というレベルじゃないな。デパートの遊具コーナーの規模をすごく大きくした感じ、というニュアンスの方が近いと思う。
アトラクションは、何か乗り物に乗る系より、アスレチック系っていうの?自分の体を使って上ったり滑り降りたり、そういう原始的なものが多い。
でもそういうのって幼稚園児くらいの子が一番楽しめるよね。コイは予想通り、大喜びだ!
さっそく靴を脱いで走り出したぞ!
(ここではどのアトラクションも靴を脱ぐのがお約束…大人も子供もね)

親も一緒に遊ぶケースが多いけど、私はアレックスがいるので、常にコイと一緒に遊具のなかに入るわけにはいかない。でもコイは一人を嫌がることなく、何度も一人で繰り返し入っていくよ…そしてブラジル人の子どもと談笑しつつ楽しんでいる。
さすが子ども。遊びに国境はない、だね。

ときどきアレックスも参加できる遊びがあったのは良かった。
メリーゴーランドには私が側に付いて乗せてあげた。やっぱりうれしそうだったよ。
そして、それこそジャスコあたりの遊びコーナーにありそうな、乗用玩具とか、ウレタン積み木とか…このへんもアレックスは大喜び。
そうだよなぁ、日本ならこんなのがタダで利用できるんだったよね、大型スーパーでは。

 
ちなみにここでは入場料を払えばどのアトラクションもフリーで利用できるという仕組み。子どもが大人より高いのが特徴だ。(大人1、子供1で約3000円だった)


私が気に入ったのは、モニカたちが登場する生のショー。一日何回か、時間を決めて行われていて、専用ステージで20分間ほどのミニミュージカルが上演される。
モニカちゃん(赤いドレス)の足が、他の誰よりも立派で、どう見ても立派で…そうか彼女はそういうキャラなのね?と思わず納得。

というか、キャラたちは、顔だけヌイグルミ状態だから、マンガキャラのくせにやけにスタイルがいいのだ。もっと4頭身くらいだと可愛いのに?
だから、頭の大きさに比べて手足が細いこと細いこと。
その点、モニカちゃんは、実際のマンガに近い体型っていうの?足の太さがちょうどよく…。さすが主役ですなぁ。

ショーの間、アレックスも真剣にステージに見入っていた。へぇ、こんな小さい子でも、結構大丈夫なものなんだねぇ。それともモニカがやはり魅力的なんだろうか、子どもにとって。


もうひとつ、工事現場遊びコーナーも良かった。ウレタンのレンガを重機もどきで上下に上げ下げして運んだり、レンガを積んで壁を高くしたりして遊ぶシンプルなものなんだけど、妙に可愛いんだよね、みんな。黄色いヘルメットかぶったりして。
ここでは我が家の二人とも遊ぶことが出来た。もちろん私も一緒に付き添いながらね。


さて、このモニカ。これだけのテーマパークがひとつ出来ちゃうくらいの人気者なのに、テレビ番組があるわけではない。街角の雑誌スタンドなんかで、薄くて小さい(A5くらい?)小冊子版のマンガが売られているだけなんだって。
そういえばよくこの子たちの顔を街で見かけるもんなぁ。テレビでは見ないのに。
そんなところもブラジルっぽいわね、なんて思いながら、結構楽しんできちゃった私たちであります。
身長110センチ以上、なんていうアトラクションが結構あるので、ちょうどその程度の身長をお持ちのお子さんは大喜びするでしょう。逆にあまり大きい子には物足りないだろうなぁ。どれも単純だからなぁ。


写真オマケ
最近、段差を見つけてはよじのぼるのがマイブームなアレックス。
いい具合の段差を見つけては、何度も上り下りしておりました。
彼に遊具など必要ないのだ。