サッカー教室


大のサッカー好きの父のもとに生まれた息子は、やはりもれなくサッカー好きになるものだろうか…。
っと、ちなみにコイの父は、サッカー「観戦」が好きなのであって、自らプレイするわけではない。
でも、家でテレビがついていると思ったらそれは常にサッカーの試合、という我が家。サッカーを目にする機会はすこぶる多い。


そんなわけでコイは、家の中でもフットサル用のボールを蹴り、いつも私に怒られている。
マンションの裏庭でときどき相手をするけれど、最近じゃそれも追いつかないくらい、サッカーへのヤル気が増している。
だからいつかはサッカー教室を見つけて、放り込みたいと思っていた。でもたいがい、このあたりのサッカー教室は5歳以上と聞いていた。あと少しの我慢だなぁと思っていたところ、たまたま同じくらいのお子さんを持つママが声をかけてくれて、晴れて(少し年齢的にフライングだけど)コイもサッカー教室の一員になることが出来たのだ。


サッカー王国ブラジルだもの、その辺に子どもの教室くらいゴロゴロ転がっていると思ったら、実はそうでもなくて。特に5歳以下なんていうのは聞いたことがない。
今お世話になっているのは、サンパウロ市内のクラブチームが運営する教室だ。
行ってみると、ブラジル人子弟たちが、女子も含めずいぶんたくさん来ている。
車で送り迎えをし、練習中は見守っていたりおしゃべりに花を咲かせていたりするブラジル人ママたちもいる。
みんな結構裕福な家庭の子どもなんだろうな、なんて思いながら見ている。
(月謝は週1回2時間で約2700円だから、それほど高くないけれど)


ところで練習の内容は、ボールの扱い方などの基礎練習と、試合ふうに2チームに分かれて実践をふむ練習が半々くらい。コイなんて一番小さい、しかもひときわ小さいから、見ているとほとんど玉遊びのレベルなんだけど、それでも自分の好きなことだから、いつも笑顔で生き生きとボールを追いかけている。
(とてもじゃないが、さすがサッカーの本場だ!と唸らされるような練習内容でもないと思う。って、普通、子どものサッカー教室がどんな風に行われるのか、日本でも受けたことがないから比べようもないんだけどね)
ともかく、体力発散、エネルギー発散。いいことだ。うん。
(そのエネルギーを家の中で発散しないでおくれ〜)


かつては、路地裏で遊ぶ貧しいサッカー少年の中から、ひときわ光る子をスカウトしてプロに育て上げる…ということがよくあったようだけど、最近では、こういうようなサッカー教室から上手い子を見つけるというケースが増えているとのこと。
もちろんコイにはプロになって欲しいとか、そんな思いは全くなくて、ただ本人が楽しく体を動かせればいい…という気持ちでやらせている。
でも、もしかしたら、同じフィールドでボールを蹴っている子の中から、将来のプロが生まれないとも限らない。
そう思うと、なんだか楽しくなってくる。
なんとなく見た目に、ホビーニョをちっちゃくしたような子もいるしね!