小さき可愛いものはニャ、ニョ?!


ポル語をよくよく聞いて見ると、語尾がまるでネコ?みたいに、ニャとかニョとか言っていることに気付くと思う。
たとえば、赤ちゃんを見て
「キ ボニチーニョ!(Que bonitinho)」「キ リンジーニョ!(Que lindinho)」
そしてうちのアレックスを見て「ジャポネジーニョ!(Japonezinho)」

子猫のことは「ガッチーニャ(gatinha)」
子ねずみは「ハッチーニョ(ratinho)」

と、こんな具合に、見事に語尾がニャかニョで締めくくられているわけ。

これら、もともとの単語はニャもニョもついてないのだ。

ボニチーニョはbonito(ボニート:可愛い)。
リンジーニョはlindo(リンド:これも可愛いとか綺麗とか)。
ジャポネジーニョはjapones(ジャポネス:日本人)。
ガッチーニャはgato(ガット:ネコ)。
ハッチーニョはrato(ハット:ねずみ)。


日本語で言うと「○○ちゃん」みたいなノリなのかなぁ、と思う。
子猫ちゃん、とか、カワイコちゃん、のような感覚かなぁ。
それにしても、このニャ・ニョの登場頻度は非常に高くて最初はほんとにびっくりした。
幼稚園からのお便りでは、これが乱発されている。
たとえば、友達はamigo(アミーゴ)というけれど、それがamiguinho(アミギーニョ)になったり。
recado(ヘカド:連絡事項)はrecadinho(ヘカジーニョ)になったり。
連絡事項がどう可愛くなるのよっ?! と突っ込みたくもなりますが、おそらく、これらは幼児語みたいな感覚なのかなぁ?
幼児語って何にでも「ちゃん・さん」を付けて呼んだりするものね。
「お靴さん、はけたかな?」とかね。ポル語も同じようなもんなのかも?


ところで、可愛いもの・小さいもの意外にも時々ニャ・ニョが出てくるからあなどれない。
たとえば、perto(ペルト:近い)というのがあるけれど、よくpertinho(ペルチーニョ)って言う。
近くて可愛いってどういうこと?と思ってたら、どうやらこの場合のニャ・ニョは、「とっても」というニュアンスになるようだ。
ペルチーニョは、とても近いよ!という意味なのね。
このほか、certo(セルト:正しい)というのも、certinho(セルチーニョ)としてよく聞く。
これはお会計でお金をおつりなしでピッタリに渡したとき、レジの人に言われる言葉。なるほどね!


慣れてくると、自分でも自然といろんなモノにニャ・ニョをつけて言えるようになってくるし、
相手がニャ・ニョ付きで言ってきても理解できるようになる。
ポウキーニョ? あぁ、ポウコ(豚)の可愛い言い方ね! みたいに…。


サッカー選手のロナウジーニョロビーニョ(ポル語ではホナウジーニョにホビーニョ、となるけど)も、
やはりニョのシリーズである。これは小さいというより、愛すべき:親しみを込めた…という意味のようです。
もともとはロナウドとかルーベンスという名前なんだよね、確か。それにニョを付けたということです。


小さい子が、ニャ・ニョを連発して話す様子は、結構可愛いな〜と思うし、
大のオトナがニャ・ニョを連発してる様子も、なんとなくおもしろいなぁと思うのであります。
やっぱりポル語の発音って、なんか全般的に可愛いよね。それをさらに助長してるのが、このニャ・ニョだと思うのです。