くもんでつながるポル語


私のくもん通いもはや2ヶ月近く経とうとしている。
私が行っている教室は、月・木・土(午前中のみ)の週3回オープンしていて、行く回数は自分の都合に合わせて決められる。
何回通っても月謝は変わらないので、貧乏性の私、どうせなら行けるだけ行ったほうがお得…と考え、できるだけ週3回行こうと勤めている。


教室に行くとまず、絵本を1〜2冊音読し、意味を理解する。もちろん先生の助けを借りながらね。絵本と言ってもあなどれない。結構知らない単語も多いから。


それが終わると、プリント課題を3セットやる。1セット両面20枚のプリントで、一つこなすのに10分くらいかかる…難易度が上がっていくと、かかる時間がだんだん増え、Aまでレベルアップした今では20分くらいかかっちゃう。(だから最近は2セットしかできない)


このプリント、最初は本当に簡単で、アルファベットをなぞって書いたり、簡単な単語を覚えるような内容だった。
しかしここで出てくる単語がこれまたあなどれない。要するにブラジル人の子ども(小学1年生くらい?)がやる「国語」なので、子どもが親しみやすい単語がズラズラ登場する。
特に多いのが動物の名前… 
たぬきとかキツネとかリスとかオオカミとか。タカとかワシとかハゲタカとか。カタツムリとかテントウムシとかミツバチとか。
そしてそれに付随する単語、しっぽとかツノとかクチバシとか。
日常生活する上ではおよそ必要ないと思われる語彙ばかりだから、普通日本で買うポル語教科書にはあまり載ってないような単語だ。
ときどき、「こんなの覚えて役立つときが果たしてくるのだろうか…」と思うこともある。


しかし、役立つときはちゃんとやって来たのである。
サンタカタリーナ旅行に行った時。空を飛んでいたのはUrubu(ウルブ:ハゲタカ)であった。
あれは何の鳥?と尋ねて、ウルブと答えられ、あぁこれがウルブね!とわかったときは本当にうれしかった。最初、ウルブなどという耳慣れない言葉を聞いたとき、なんのこっちゃ?と思ったものだけどね。


そして先日動物園に行った時。
動物の説明が書かれた看板を見て、「クチバシの長さがうんぬん…」「これはタカの種類でうんぬん…」という具合に、なんとなく意味の見当がついたのだ。
これはくもんに行ってなかったら絶対わからなかったであろうよ…。
動物の名前については、幼稚園児であるコイと話をする際にも役立つ。やっぱり子どもって、動物ごっこみたいなことをよくやるものね。園でも自然に覚えるんだろう。
ママー、○○って知ってる?と聞かれて、知ってるよー!と答えられる自分がうれしい。


そしてたまたま最近、コイにはおやすみ前の絵本としてイソップ物語シリーズを読んでいるのだが、その内容がくもんプリントの例文として登場してくるのだ。
「北風と太陽」とか、「田舎のねずみと都会のねずみ」とかね。あ、この話、昨夜コイと読んだやつだ!なんて思いながらプリントを解いている。さすが子ども向け教材だけあるなぁ。


最近はイソップ物語シリーズからワンステップ上がって、今度はブラジルの歴史の話が出てくるようになった。私はブラジル史を学ぶサークルに入っているから、これまたその内容とリンクしていて楽しく読める。


言語を学ぶにあたり、教材が楽しいかどうかは結構大切なことだから、たまたまとは言え私は今いろんなつながりを見つけてくもんを楽しめているのはすごくラッキーだと思った。
(しかし宿題は大変だー。くもんのない日はもれなく宿題をやることになっている。難易度が上がってくると結構キツイ…って、まだレベルAなのにね。)