不思議な英語

ラッピトッピ
スノーボージ
ホッチドッギ
フィッチ
フォージ


…これらは一体なんのことか、皆さんおわかりでしょうか?
正解は、


Laptop →ラップトップ、いわゆるノートパソコンのことね
Snowboard →スノーボード
Hotdog →ホットドッグ
Fit →フィット(ホンダ車)
Ford →フォード(車のメーカー)


英単語をポルトガル語発音で読んでしまうと、上記のようになるらしい…。
どうやら、英単語の中で語尾が子音で終わるものは、おおむね「イ行の音」で
発音してしまうらしい…。


だからたとえばPing Pong(ピンポン、卓球のことね)はピンギポンギ。
Hong Kong(ホンコン)はホンギコンギ。
なんだかとーっても違和感があるのですが…。


ポルトガル語は、ローマ字読みでほとんど通じちゃうというところが
私たち日本人にとっては大変ありがたいのだけれども、
全部が全部ローマ字読みでOKというわけではないのだ。
たとえば、語尾に e が来ると、そこは「エ」ではなく「イ」の音で発音する。
tarde はタルデではなくタルジ(午後、という意味)。
alegre はアレグレではなくアレグリ(明るい、楽しい、という意味)。
イの音で終わることに慣れているからかなぁ、
英語もイで終わりたくなるのだろうか。


日本でも、あまり英語を習ったことがない人が英語を読むと、
思いっきりローマ字読みになるものだけど、そういう場合、
ちょっと自信なさげに言うよね?
take(テイク)をタケ?とか…
(その心の中には、「まさかタケとは読まないだろうな」という
奥ゆかしさがある)


しかしブラジル人はそれをあまりにも堂々と言うからおもしろいというか不思議だ。
たとえばキティちゃん。ブラジルでも大人気で、専門店もあるのだけれど、
店員さん自らが堂々と「ヘローキチー」と思いっきりローマ字読み。
いつだったか、テレビの番組宣伝でアナウンサーが
チータニッキ」と言うのを聞いたときには、ひっくり返りそうになったよ。
だってそれは…映画「タイタニック(Titanic)」のことだったんだもの。
チータニッキ… ニッキって…
全然別ものみたいじゃん!!!


最近はそういう発音方法に慣れてきて、自分でも知らないうちに
ブラジル風英語発音をしてしまうことがあるからコワイ。
この国では、英語を目にしても、英語発音で読んでいては通じないんだもんなぁ。
そこまで英語が通じない国なんだ、ブラジルってとこは。
(あ、でも、先日利用した市内の5つ星ホテルでは、
どのスタッフも流暢な英語で対応してくれたし、たまーにいますよ、
英語が話せるブラジル人も!)


しかし考えてみれば日本だって英語を日本語読みして、
それが一般的になってる言葉、たくさんあるものねぇ。
ネットショップ、とか。
英語読みだと、「ネッショッ」くらいに聞こえるでしょ。
日本人は必ず語尾にアイウエオの母音が欲しいもんね。
ちなみにネットショップをポルトガル語風に言うと… 
みなさんもうおわかりですね?
「ネッチショッピ」ですな。