サンタさんのプレゼントは


産後、なんとなく家中バタバタとしていて、せわしなくて、すっかり忘れていたのだ、
子どもへのプレゼントを用意することを…
いや、忘れていたわけではないんだけど、気づいたらもう12月20日を過ぎていたのよ。


3歳の長男がサンタさんにお願いしたいものは、スパイダーマンのレゴ。
これはとある別ルートから届くことになっているので置いといて。
枕元には、日ごろ彼が欲しがっているものを置こうと思っていた。
しかし彼が欲しがっているものとは… 自転車だよ。
以前、スポーツ用品店で見かけて、結構いいなと思っていたものを、仕事帰りの夫に
買ってきてもらって車のトランクに隠しておいた。


そして24日、イブの夜。
Nちゃん夫妻とのパーティで、Nちゃんのダンナ様に思いっきり遊んでもらった長男は
クリスマスのデザートも食べずにソファで眠りについてしまった。8時ごろだったかな。
そんな時間に寝てしまったら、深夜、サンタさんが来る頃に起きてしまうのでは…と
内心、心配だったんだけど。


案の定。すでに自転車を枕元(というかさすがに大きいのでベッドサイド)に
セッティングしていたのに、午前3時ごろノコノコと起きてきた…。
なんでも、「歯を磨くのを忘れて寝たので、歯を磨きたい」とのこと。
ははーん、どうやら歯磨きしない悪い子の所にはサンタさん来ないよ!という私の言葉を
思い出していたんだな、イブ当日の夜になって。
そういうところだけは律儀というか、しっかりしているというか…。
どうやら起きてくる途中では、まだ自転車に気づいていないみたい。
そんなこともあろうかと、自転車にはシーツをかぶせて見えないようにしておいたのよ。


さて歯磨きを無事終えて、ふたたびベッドへと長男を戻す。
そのときも自転車が目に入らないように、抱っこして視線を自転車に入らないようにして。
難なく、また眠りに着いたので一安心…。


そして迎えた朝。
長男の喜びようはいかに?と思ったら、なーんだ、意外とあっさりしたもので。
「うちになかった自転車が、まめくんのお部屋にあるんだよ」と冷静に報告に来たよ。
それはサンタさんからのプレゼントなんじゃない?ほらお手紙が枕元に… というと、
ちょっとうれしそうな顔になって。手紙を持ってきた。
まだすべての文字が読めるわけではない彼、それでも一文字一文字指差して、これは?これは?と
確認しながら少しずつ手紙を読んだ。全部ひらがなで書いたからね、サンタさん。


さっそく部屋の中で自転車を乗り回す…。東京の家だったら、とてもじゃないが自転車など
乗れるスペースはなかったね。広い家で良かったね。


少したってから、「サンタさんのプレゼント見たとき、どんな気持ちだった?」と
改めて聞いたら。
「まあまあ、うれしかった」ですと。
じゃあ、まめくんがすごくうれしい時って、どんなときなの?と聞いたら…
「ママが怒らないとき」ですって。
そ、そうですか…。
子どもにとって、優しいママというのが、何よりのプレゼントなのかなぁ。
最近イライラしていることが多かったかも、と思わぬところで反省させられました。


ちなみに、次男には「Meu 1 Natal」(わたしの初めてのクリスマス)と刺繍された
スタイ。自分でも作れそうなデザインだったけど、これは買ったもの。
パパとママにはサンタさん来ませんでした〜。あら残念!