幼稚園で描いた絵



息子が通っている幼稚園は、幼稚園というより保育園と呼んだ方がよさそうなところ。
(働く父母の子どもが多そう…7時から19時までと時間が長いし)
普段の様子を見ていても、お勉強やしつけに力を入れている…という感じはあまりないのだ。
よく遊び、よく食べ、友達や先生との関わりを学んでいければいいか〜と思いつつも、
やっぱり少しは何か創造的なこととか、文字の勉強とかあって欲しいな、とは思っていた。
だけど言葉がまだまだ思うように話せないから、先生にそのへんのことを聞くことも
できず、ときどき心配になるのだけれども。


今日は、息子が持ち帰ってきたカバンの中に、一枚の絵が入っていたのだ。
わら半紙に、赤・緑・青・黄色・白の絵の具を塗りたくったもの。
お、なかなかアートしてるじゃん!
息子に「何を描いたの?」と聞くと、何やらポルトガル語の単語らしい言葉を話していた
けどお互い、よくわからず…。


息子は実はほとんど絵が描けない。間違いなく、同じ年頃の子どもの描く絵と比べても
比べようにならないくらい描けないのだ…(涙)
顔を描かせても、大きな丸の中に、小さな丸をみっつ(目と鼻)、口は横一直線で
出来上がり。
といったような具合で、およそヒトの顔とは程遠いもの。
うーん。こればかりは一人ひとりの感性ですから。こうしろ、と強制的に教えても
仕方ない。
あまり描くのも好きではないみたいで、みずからすすんで紙とクレヨンを持ってくる
タイプでもない。
だから、この子に絵心を期待してもだめねぇ… と、夫婦揃って少し嘆いていたのだった。


そんな息子が、いろんな色を使って、喜んで絵を描いていた。
その事実だけでもうパパもママも大喜びだよ!
少しは絵を描く楽しみがわかってきたのだろうか。それとも、友達と一緒になって
手で絵の具を塗りたくることがおもしろかったのだろうか。
…どっちでもいい。
その絵と、その絵について語る息子の表情から、楽しさが伝わってきたから。
そして、いまの幼稚園でもちゃんとこういう活動をしているんだということが
わかったから、それだけで安心した。


現地の幼稚園に通い始めて、早、1ヶ月。
どうやら、来月もここにお世話になっても良さそう…かな。