「サルサ・ボロニェーゼ」辰巳芳子レシピ


せっかく料理が趣味みたいに毎日作っているのだから、自分が忘れないようにするためにも
夕食で作ったメニューを覚え書きとして記しておくことにした。


今日は、「辰巳芳子の旬を味わう」より、サルサ・ボロニェーゼ。
この本は大好きで、見開きの半分が読み物、半分が写真つきレシピになっている。
読み物部分がとても良くて、その料理にまつわる小話、うまく作るためのコツが、
とてもわかりやすくて、優しい思いが伝わる言葉で書かれているのだ。
そして、旬ごと・月ごとにふさわしい料理が掲載されている。
買ってからしばらくたつ本だけど、ずっと読むだけで満足していて、実際に作るのは
今回が初めてかも…。

辰巳芳子の旬を味わう いのちを養う家庭料理

辰巳芳子の旬を味わう いのちを養う家庭料理



サルサ・ボロニェーゼとは、いわゆるミートソース。
ひき肉とみじん切り野菜を、トマト味で煮込むというもので、誰でも一度は作ったことが
あるでしょう〜。
今回のレシピも、とりたててここが特別に違う、というものではないけれど、
ナツメグとかクローブを使って風味よくする点とか、
肉は牛ももではなく牛すねをあえて使う(あまりいい部分は使わないこと)、などなど
ちょっとずつウンチクがあって、それを知りながら作るのがまた楽しい。


大変だったのは、ソースがとてつもなく大量だったこと!
成功させる要点として、「肉は最低800〜1キロは使う」とあるから、
これは守らねば…と思ってレシピどおりに作ったら、もう、我が家で2番目に大きい
鍋があふれんばかりになったよ!
(一番大きい鍋はパスタをゆでる鍋、今日はこのあとスパゲティをゆでるから使えず)
一体、何人分だろう…というくらいの量が出来上がったけれど、
これは冷凍しておけば、グラタンやラザニアに活用できるから重宝するよね。


出来上がった味はなかなかのもの。辰巳さんが本の中で、

「日本の子どもたちも、このソースを使った料理が大好きです。
小さな歯が生えそろったばかりの幼児が、パスタや米、じゃがいも、ラザニア風に
豆腐などを組んだ食べ心地を喜ぶさまは、見てうれしく、安心さえ覚えます」
「安心とは肉を熟知している人々の完全バランスがあるからです。
つまり肉の3倍もの野菜、じゅうぶんな子牛のストック。2時間の煮込み…」
「幼児の純粋な身体が求めるのは当然で、母なるソースの数に入れるゆえんです」


と語っているのもうなづける、優しい味わいでした。
写真撮るの忘れちゃったけど、見た目は普通のミートソースです。。。
今日はこれに、新じゃがの蒸し焼きローズマリー風味と、昨日の残りの
あさりのクラムチャウダーで晩ご飯。息子も大満足だったようで、私も満足!


さぁ明日はこのソースを活用して、なすのグラタンにしようっと。