秘湯と山と買い物と…2日目も盛りだくさん


宿を9時頃チェックアウトし、少し上ったところにある「吹上温泉」に立ち寄ってみた。
ここは、北の国から宮沢りえが入浴したという温泉として知られている。山の中にポツンとある、混浴の露天風呂であります。

さすがにここで混浴に入る勇気はなかったので、見学だけ…と思って行ったら、子どもたちが「入りたい!」とやる気満々。
掃除をしているおじさんしかいなかったので、じゃあ二人ともハダカになりなさい!と、それこそ山猿状態で入浴にトライ。
しかし、ちょっと熱めのお湯だったみたいで、結局は足だけちょろっと浸かっておしまい。それでも満足だったみたいで、良かったけれどね。
途中からおじさん二人組が入ってきたので、私と母は近寄れず、二人のお世話をじいじにお願い。それはそれで、なかなか楽しい光景でありました。
本当に山の中にあるので、マイナスイオン出まくりで、かなり気持ちいこと間違いなし、です。
(こんなとき男だったらなぁー、と思う…)



続いて、そこからすぐのところにある「望岳台」へ。大雪山国立公園の一部で、登山者の入口ともなる場所。
私たちは石碑とともに記念撮影する程度だけれど、それでも、眼下に広がる雄大な丘の景色を眺め、胸一杯に山の空気を吸う…それだけでも生き返る気がします。


そして白金温泉方面を抜けて、美瑛の丘へ再び。
本当は丘には立ち寄らず、すぐに国道に出て富良野市へ向かう予定だったんだけど、やや道に迷い(苦笑)。
迷った近くに「新栄の丘」なるスポットがあるということを地図で発見したので、ネーミングにひかれ、行ってみることに。
ここもまぁ、土産物店やトイレが完備されている、観光地化された丘だったのですが、景色はやはり素敵。中国系の方々もずいぶん訪れ、なぜか、数本しか咲いてないヒマワリの花と並んでツーショット写真を撮るのが人気のようでした。
台湾や香港にヒマワリはないのか???



牧草ロールを利用した、ゆきだるまならぬ「ロールだるま?」が可愛かったです。
特筆すべきは、こちらのソフトクリーム。
ほんと、どのスポットにももれなくソフトクリーム屋がある…ってくらい、ソフト銀座の感がある富良野地方ですが、この2日間で食べたいくつかのソフトのうち、ここのはかなり高得点。
オーナーである酪農家が、自分のところのしぼりたて牛乳を使って作っているんだそう。舌ざわりなめらかで、文句なしの美味しさでしたよ。



道中、少し写真を撮りつつ(とはいえ、子連れなので、車を止めて一瞬の撮影なんだけど)、ランチタイムが迫ったので富良野市の北の峰地区へ。
このあたり、全国的にも注目されているスイーツのお店など、なかなか素敵なお店が点在する地区なのです。
ランチで利用したのは、レストラン麦秋(ばくしゅう)。立派な石釜があり、ピザがおすすめとのことでしたが、カレー好きなのでカレーセットに。
カレー好きとしては、普通に美味しいというレベルのカレーで、満足満足。子供用のキッズプレートも本格的なおかず揃い(ハンバーグが美味!)で、優秀でしたよ。



うれしいのが、2畳ほどではあるけれど、キッズお遊びコーナーがあること!おもちゃや絵本があって、自由に遊べるの。
ちょうどアレックスが眠ってしまっていたのですが、そのコーナーの一角に転がしておけば、食事中ずっと静かにおねんねしていてくれました。助かる〜。
こういうレストラン、日本で初めて出会ったかも。
結構、需要があると思うんだけどね。子連れ客って多いだろうから。ほんの2畳ほどでも、あるとないとでは大違いなのです。


デザートでいただいた自家製プリン。
これはかなり美味しい。

こういう、小ビンに入ったタイプのゆるゆるプリンが、最近、北海道では流行っているのでしょうかね。わがまち名寄の「なよろプリン」もこのタイプ。
テレビなどでも紹介されて有名なフラノデリスというスイーツ屋さんでも、やはりビン入りの富良野牛乳プリンが人気です。
その流れをくんだ、こちらのプリン。カラメルソースがとろんとしてほろ苦くて大好き!コイの口には苦すぎたようですが…(まだまだ軟弱な口よのぅ。)

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満腹になったところで、お買いものスポットのニングルテラスへ。実はここ、もう13年にもなるんだそうですが、私は今回、初めて訪れました。
いわゆる普通のお土産屋さんとは違い、ひとつひとつ、可愛い小さなログハウスに入った、こだわりのハンドメイド品のお店がずらりと森の中に並んでいるんですね。
これは女性のハートをくすぐりますよ!
富良野の風景を和紙などで描いた絵とか、木を生かした楽器とか、地元の職人さんが作ったガラス細工とか…。ちっちゃくて可愛いもの、ウッディでこじゃれたものなどが満載!!!
私も思わず、ふくろうの家族をデザインした小さい絵を買いました。ブラジルに飾って、ふるさとを思い出そう。


ここは、買い物しなくても、歩いて回るだけで気持ちいい。白樺が空にそびえる様子は、本当にすがすがしいのよ。
富良野プリンスホテルの敷地内にあります。
このホテルも、山のリゾートの王道を行ってる感じで、魅力的。ドラマに使われたカフェなども近くにあり、森好きにはたまらないと思います。
この敷地内だけでのんびり過ごしてもいいなぁ〜。



さて最後は、子どもたちがどーーーしても行く!と譲らない、アンパンマンミュージアム
なぜか富良野アンパンマン
しかも、かなり奥地の、麓郷地区の一番奥にあるんですよ。なぜ…。
プリンスホテルからは約20分ほど走ったでしょうか。ほんとに奥の奥でした。
富良野ジャム園に隣接し、ひときわ異彩を放つ、アンパンマンミュージアム…。これが、子連れに大人気なんですね〜。


さっそく、前庭にならぶ御影石アンパンマンとその仲間たちに駆け寄り記念撮影。
御影石ですよ。立派になりましたよアンパンマンも!
あの曲線、ツルツル感が、そういえば御影石にぴったりかも…。ひんやり気持ちいので、ついつい子供でなくともナデナデしたくなりますねぇ。


館内は、1階が、見事なまでのアンパンマングッズショップ。ディズニー、ポケモンあたりなら私も経験済みですが、アンパンマンばかりワンフロアを埋め尽くす状態は初体験です。
こんなにあるのね、キャラクターグッズって。
見てるとだんだん愛着がわいてくるから不思議。キャラの力は偉大なり。

気に入ったのが2階ギャラリー。
作者、やなせたかしさんの原画や大きなポスターやアニメセル画なんかがたっぷり展示されてます。絵も、色遣いも、とても素敵なんだけど、詩がまた素晴らしい。
心にぐっとくるものが少なくありません。
手のひらを太陽に、を作詞したのもこの方だったね。

しばし見とれ、絵本コーナーでは、おそらく最初のアンパンマンと思われるやや劇画チック?な絵本を買い、予想以上に満喫してしまいました。
あなどれませんよ、アンパンマンミュージアム。もちろん、入館料は無料です。撮影禁止の張り紙も、どこにもありませんでした。太っ腹!!

あんぱんまん (キンダーおはなしえほん傑作選 8)

あんぱんまん (キンダーおはなしえほん傑作選 8)


一路帰途につこうと思ったけど、そこからすぐのところに、北の国からの「五郎の石の家」があるので、少しだけ寄ってみることに。
ロケのセットとして建てられた家や牧場がそのまま残り、展示されているのです。
北の国からフリークにはたまらないでしょうな。
私たちは、時間もあまりなかったことから、無料で行ける「展望エリア」までしか行きませんでした。ここからは、セットの全景が眺められるんです。
家の中を見たい場合は、入場料200円を払って、さらに奥まで入れます。もう夕方遅い時間だったけど、まだまだお客さんは尽きませんでした。
さすがにここで中国語を聞くことはありませんでした。ヨン様ドラマみたいに、韓国や中国で北の国からを放映すれば、間違いなくここも外国人向け人気スポットになるだろうに。惜しいなぁ。



久々に、北の国からを見てみたくなりますねぇ、こういうところに来ると。
レンタル屋で探してみようかな。


…と、相変わらずの長文になりましたが、こんな感じで、親子3世代富良野の魅力満喫のプチ旅行が終わりました。
風景ばかり見せてても子どもは楽しくないよね?などと最初は心配したけど、6歳時にはデジカメを少し持たせると、喜んで風景を撮影するし。
2歳児は、ただひたすら畑を走るだけでも楽しいらしいし。
途中で美味しいソフトクリームにはありつけるし。
各年齢なりの楽しみを実現できるもんですね、はい。


行きたかったスポットはもっとあるけれど…
たとえば「彩香の里」というラベンダー畑とか…(ダンナとの思い出の地♪)
1泊2日ではこれが限界かな。
でも、かなり充実。満足の旅でした。せっかく旭山動物園まで来るのなら、みんな、ぜひ富良野まで足を伸ばそうよーーー!と力いっぱい、おすすめしたいです。