札幌で話題の人気フレンチ＆イタリアンを体験

食べる話ばかりを集中して書いていると、そこに費やした時間とお金をついつい計算してしまい、うぁーーーーと恐ろしくなったりするのですが（苦笑）
でも私は、美味しいものと、そこで過ごす大切な人たちとの時間が、何より好きで…一番の趣味と言っても過言ではないので、いいんです。（と、自分に言い聞かせ＆お留守番中のダンナに言い訳、です…）

さて今度はフレンチとイタリアンのお話。
まず円山公園駅のケンタッキー隣にある、フレンチビストロ＆フレンチ焼肉のお店、Le Cros（ル・クロ）。ここは、有名高級焼き鳥店として知られるshiro（シロ）と同じ系列のお店だそうで、だからシロとクロ、なんですねぇ。
ちなみにル・クロはフランス語でワイン蔵のことだそう。セミナーでご一緒した先生が教えてくださいました。

その名に恥じることなく、こちらのワインの品揃えは素晴らしいです。
と言っても、私はワインに全く詳しくないのでその価値がよくわからないのでありますが、同行した先生がかなりのワイン通で。リストを見てはうんうんとうなずいておりました。
お気に入りのイタリアワインもリストにあったらしく、喜んでいらっしゃいましたよ。
で、私にもお勧めの一本を教えてくれました。それがこちら。大変発音しにくいフランスのボルドーものでありました。少し冷やしても美味しく、お肉がすすむすすむ♪

このお店、１階がビストロ、２階が「フレンチ焼肉」という位置づけになってます。フレンチ焼肉ってどういうこと？
ま、要は、肉の処理（下味）が普通の焼肉と違って、タレではなくオリーブ風味とか、オレンジマリネとか、フレンチらしい仕事がされているわけです。
これはなかなか新鮮な体験。

フレンチらしく、一人前の量がおしとやかにちょっぴり…というところが大食いとしてはやや悲しいところですが（したがって結構お会計でビックリしちゃう）、お肉の味は最高です。
窒息鴨、などというやや恐ろしめの肉もありましたが（これは聞くところによると、野性味が残るフレッシュな味わいになるそうな）、ほかにはずせない肉がいくつもあったので今回は断念した次第。興味あったんだけどなぁ。

お肉以外の料理も素晴らしく美味しいです。
魚のスープは、本場フランスの味わいだと、先生も大絶賛。フランス語の専門家にほめられると、なんだか私もうれしくなっちゃいます。

水ナスとウイキョウのサラダ、というものも大変爽やかであっさりと美味しかった。

シメにいただいた冷たいエビの麺。これはネット上で好評だったので頼んでみたんだけど、確かに、エビ〜！！と叫びたくなるくらい風味満点で美味しかったですよ。

デザートは、迷いに迷ってチョコレートのムースを。これまた最高です。

次々に予約のお客さんが入ってきて、入れ替わり立ち替わりの大繁盛！客単価は決して安くないのに、人気の店ってのはすごいですね。
このコストパフォーマンスが、ブラジルのレストランでも実現されればいいのに…とホントに思う。高くても心から納得できる美味しさ。サンパウロでも、なかなか巡り合えないものね。

続いて、いま札幌で一・二を争そう人気だというイタリアンのお店、ＳＡＢＯＴ（サボ）。
ここは、オープン当時はとてもひっそりしていて、お客さんもあまり多くなく、ある意味隠れ家的な雰囲気ですごく好きだったんだけど（当時住んでいた部屋の徒歩圏内にあった）、イタリアンだという認識はなかったなぁ。
そしていま、こんなに人気が出ているとはビックリです。美味しいものは、ちゃんと認められ、広まっていくということですね。

イタリアンとは言え、カジュアルな雰囲気なのでそこがまたいいのです。温かみのあるこぢんまりした店内で、小人数でテーブルを囲むのが最適という感じ。
ここには、やはりテレビ局時代の後輩ご夫婦と３人で。奥様のmさんとはネットでの交流およびカラー診断などでもお世話になり…とにかく、気の置けない間柄のよく食べる私たちなのよね。ふふ。
こんな私たちが集うとどうなるかというと、食べる食べる。とにかく食べることが楽しいのよね。
食べ物がおいしいとお酒もすすみ…　滞在中、この夜が一番たくさん飲んだかも（笑）

さてお料理は、さすが、噂にたがわずどれもこれも絶品でした。
前菜としてオーダーしたオリーブのチーズ入りフライと、野菜のピクルス。少量でこぢんまりと、つまみにピッタリのお品。
オリーブを美味しいと思ったのは初めてかも！

白レバーのペースト。これもクセがなく上品で、ワインに合う合う。和牛のカルパッチョは、どこで食べてもおいしいよなぁ。

感動的に美味しかった、三元豚のカツレツ。なんだろう、とにかく肉が上質で柔らかいのね。そしてフライ加減が絶妙なんだと思う。
カツ好きには涙ものの、イタリアンテイストなカツでありました。あー、また食べたい…。

パスタは、アスパラガスとウニのコンビネーション。珍しい取り合わせだよね。だけど、どっちも美味しいんだもの、これが美味しくないわけがない！
麺のゆで具合もアルデンテで…
うれしいねぇ、黙っててもこの状態で提供さえるスパゲティ…。ブラジルじゃありえない…（でろでろ系がスタンダード、ですもの。）

いちいち感動の料理たち。
デザートも当然素晴らしく、あぁ、またこの近所に住みたいっ！！との思いを強くさせられました。
ほんとに札幌はいい街だよ。美味しくて、すぐそばに緑の山もあって。
見てみて、こんな風にすぐ山があるのよ。１時間弱のドライブで、海もあるのよ。

こんなにいい街は世界でも少ないと本気で思う。美味しいものがあり、自然があり、適度に都会だから文化面でも飽きることがない…。
なんとかまた住むことはできないだろうか…。