しゅっぽっぽに乗るぞ…美深トロッコ王国へ


SL見学に続き、今度は車で1時間ほどの美深町・仁宇布地区へ。ニウプ、と呼ぶ。難しいでしょ、アイヌ語に語源をもつ知名…(アナウンサー泣かせ。)
ここには、旧国鉄・美幸線の線路を利用した観光用のトロッコ列車が走っている。NPO法人・トロッコ王国が運営する、この地域ではちょっとした観光スポットなのだ。
初めて訪れたんだけど、まぁこんな山の中によくぞこんなにお客さんが!!!(失礼)
いくら3連休中とはいえ、こんなにお客さんが…。
イカーの家族づれあり、バイクでのツーリング客あり、一人旅の鉄道ファンあり。まさに、老若男女に愛されるトロッコとは???



まずは、旧駅舎をそのまま利用したと思われる受付所で入国手続きを済ませる。入国料金は結構高くて、大人1200円。
それでもこの人気。すごいよ。



係員のおじさんから、トロッコ運転の注意事項などのガイダンスを受け、いざ出発。
ロッコって、要は、本物(廃線)のレールの上を走るシンプルなモーター式の乗り物で、見た目は、昔ながらの遊園地なんかにありがちな、足でこぐタイプの二人乗りレール自転車みたいな感じ。
旧型と新型があって、私たちはたまたま最新型のトロッコをあてがわれた。
これは、本物の昔の列車みたいに、レバーを左右に動かしてアクセル・ブレーキを操作するものだった。




そんなの簡単簡単、と思ったら、レバーが結構きつくて、感覚をつかむまで結構大変だったみたい。操作担当の父&コイによるとね。
そう、コイがもう張り切っちゃって。
運転手気分で、加速したり減速したり。一応、徐行とか一時停止なんかの標識があって、それらに従って運転しなきゃならないの。
途中、川を渡る陸橋を通ったりして、なかなか爽快!
走る森林浴とはよく言ったもので、白樺をぬって緑の中をオープンエアで走り抜けるのはかなり気持ちいい。




片道5キロを往復、しかもスピードはゆっくりゆっくりなので、所要約45分。なかなか乗りでのあるトロッコなのである。
大人も子供も、みな満足そうにトロッコを降りている。人気があるのもうなずける光景。
休日だけ営業されるという小さい食堂で、シンプルなおそばを味わい、道の駅びふかでも大人気だという「くりじゃがコロッケ」をほおばった。
具はキタアカリという黄色っぽさが特徴のジャガイモだけなのに、ほんのり甘くて、ソースがなくてもかなり美味しい。


参加した人の多くが、300円の記念バッジを購入している。我が家ももれなく…。
発車前におじさんがデジカメで撮影し、到着後には完成しているというもの。いい記念だし、300円だからね。




すっかり満足し、車で、そこから9キロの場所にある松山湿原に立ち寄った。湿原というと、全体的に水をたたえた広大な湿地帯をイメージするけど、ここはどうもそういう感じではないみたい。
標高800メートル近いところにある沼が、珍しいんだそうだ。
残念ながらそこまでは行かなかったけれど、途中まで、ちょっとだけ登山気分を味わった。ひんやりした空気が気持ち良かった。
もう紅葉してるの??と思わせる、赤い葉っぱが見え隠れしていましたよ。




少し行ったところには滝もあり、おいしい水として知られる名水「仁宇布の水」が湧き出ているスポットもあった。
まじりけのない天然水は、きりっと冷たくて美味しかったよ。夏なのにこんなに冷たいのね。



さて、このあたりは本当にクマが出没するそうで…。
かなりリアルなイラスト入りの看板が…。
本格的に山登りする方は、鈴をお忘れなく。





そして本日のシメとして、道の駅びふかに隣接する一大レクリエーションスポット、びふかアイランドへ。ここも大人気で、オートキャンプ場はほとんど満杯!
最終日だから、帰り支度のお客さんが多かったけど、それでもこの賑わいはすごい。




ここのお楽しみは、大きな丘の上から滑り降りる「夏のそり」。人工芝の坂…ちょっとしたスキーもできそうな…をそりで滑るんだけど、もう夕方だったせいか、誰もいなくて、残念ながら出来なかった。
だけど、子供たちにとっては、ただ丘の上にのぼったり、走ったり、シーソーやぶらんこで遊ぶだけでも楽しいんだよね。
大人には、雄大な空とかわいい雲をながめているだけで癒しになる。



最後にびふか温泉で一日の遊び疲れを解消!
どこに行っても日帰り温泉を楽しめる。だから北海道、好きなんだよねぇ〜。