しゅっぽっぽを見たい…名寄のSLキマロキ

このところ、汽車が大好きなアレックス。もちろん、きしゃ、とは言えなくて「しゅっぽっぽ」と典型的な幼児語で呼ぶんだけれども。
何がきっかけだったか忘れたけど、最近とみに「しゅっぽっぽ、のりたい」と連呼するのだ。
なので、連休最終日は、しゅっぽっぽな一日。


まずは名寄の北国博物館の前に展示されている、SLを見に。
まさにトーマスな顔をした、真っ黒い蒸気機関車。とてもかっこいい。大きい。
これにはコイもアレックスも歓声を上げた。しゅっぽっぽ、だー!!!



この、キマロキと呼ばれる列車は、なんと全国で名寄だけにしかない「SL排雪列車」だそう。
解説板に書かれていた文言を拝借しますと、
「北海道の開拓が始まり、明治33年には名寄にも開拓の鍬が入れられ、明治36年9月3日に現在の宗谷本線が
名寄まで開通しました。そして、機関区をはじめ保線区や車掌区、電務区などの関係機関が次つぎと開設されました。名寄市は鉄道の発達とともに歩んできたまちで、宗谷本線と、今は廃線となった名寄本線深名線の分岐点として、道北の交通、文化、産業の中心都市として発展を続けてきました。

 時代の移り変わりとともに、昭和50年の12月で全国からSLの姿が消えましたが、名寄に配置されていて、道北の厳しい寒さと風雪を克服して活躍してきたSLを、国鉄当局(現在のJR)から、当時の排雪列車編成のまま貸与を受けることができました。」
とのこと。




名寄に開拓の鍬が入れられたという明治33年とは、1900年であり、笠戸丸移民の8年前である。
日本人がブラジル移民として国を出たころ、北海道の北部地方にも、本州からの開拓民が続々と入ってきていたのである。
我が家の先祖が、富山県から入植してきたのも1900年代の初頭だ。
そのあたりの歴史、なかなか興味深いものがあるんだけれど、それはまた別の機会に。


このSLは、一部、運転席などにも乗り込むことができ、列車好きにはたまらない。
うちの息子たちは、まだそこまで鉄道ファンの域には達していないので(?!)、一応入ってはみるものの、特に感慨深い様子もなくあっさりと下車(笑)。


それにしても、青空に黒いボディが映えて、とても美しい光景でしたよ。歴史あるものは、美しいなぁ。