ぴかぴかの?1ねんせいと七夕


今日からコイは、晴れて、日本の小学校に登校している。ブラジルの学校(アメリカ式)では幼稚園を卒業したばかりのコイ、正式には8月からブラジルの1年生になる。
日本で言うと、2004年3月生まれなので、今年の4月に入学式を迎えていたはずだ。
というわけで、日本への一時帰国中、できるだけ多くの時間を日本の小学校で過ごさせてやりたい…とずっと思っていた。今回、一時帰国を決めたのも、コイの学校体験が一番の目的だった。


地元の小学校と教育委員会に相談し、今日から夏休みが始まるまでの2週間ちょっと、1年生の仲間入りをさせてもらうことになった。
ブラジルの学校が夏休みの間、日本の地元に戻って短期留学(体験入学と駐在員の間では呼ばれている)をさせてもらう…という話はよく聞いていた。私には想像のつかない話だったけど、結構、日本の学校は受け入れてくれるところが多いらしい。
そんなわけで、初めての小学校へ…。



ランドセルは、親戚のおじさんの息子さんが使っていた20年前のものをお借りして。
通学用の服は、ジャージの上下を購入し。
給食のときに使うグッズ(エプロン、帽子、はしセット、おしぼり)とか、筆入れとか、いわゆる新入生グッズを遅まきながら買いそろえ、はい準備万端!
短期間とはいえ、どうせ使うものだし、ブラジルに戻っても活用できるものだから…とだいたいのものを買ったら、結構な出費になっちゃった。でも日本の物は何でも品質がいいし、買って損はない。


学校までは遠いので、私が毎日、車で送迎するのだ。ま、ブラジルと同じ通学方法だわね、親が学校まで付き添うというのは。
だからそれには違和感はない。逆に、子供だけで帰宅する様子に驚く私。
でもそれが日本では普通だったよねぇ。
初日は私もコイと一緒に職員室に入り、先生方に自己紹介。小さな学校だからすぐに顔見知りになるし、他の学年の子たちにも紹介してくださるというので。
コイと二人、ちょっと緊張したけど、久しぶりの学校の感触が懐かしくてうれしかったよ。



1年生のクラスは1クラスだけ。約30人。
私の時代は2クラスあったけど、やはり、人口減少にともなって子供の数も減っているのね…
担任の先生と一緒に教室に入るコイを、子供たちは今か今かと待っている。みんな、新しい生徒の登場が楽しみで仕方ないみたい!
照れくさそうに自己紹介をして、子供たちからの質問を受け付けるコイ。
物おじせず、元気に手をあげて質問する1年生たち。うーん、みんななかなか頼もしいぞ!

出てきた質問は、
「すきな先生はだれですか」「サッカーのほかに好きなスポーツはなんですか」「すきな遊びはなんですか」。
先生はね〜、まだよく知らないよね。
好きなスポーツはポルトガル語で言うとカラテだって。いやそれ、日本語ですから。
好きな遊びは、かくれんぼだって。そうだったんだ。ウィーとか言うと思ったら意外と素朴なのね。


そんなやりとりを教室の後ろから少し見守り、思わず笑いそうになり…
子どもって面白いなぁ。こんな中で一日過ごせるコイがうらやましいよ、と心底思った。


1日目、とっても楽しく過ごせたみたいで、帰りの車では、
「あしたも学校いくんでしょ♪」とすでに翌日を楽しみにしているコイ。ほんとに学校が好きなんだね。
第一印象がすごく良かったんだろうな。
学校もね、長く通っていると、楽しいことばっかりでもないと思うけど(笑)、まぁとにかく良かった良かった。


この日は七夕。学校でも七夕についての話があったみたいで、帰宅してからもおじいちゃんに「七夕用の笹を取って!」とせがみ…
一緒に河原に行って適当な柳の木を取ってきました。
それから家で短冊と飾り作り。みんな一緒にハサミやノリを使って。なんだか、自分が子どもだったころと同じ風景で、ちょっと感激。


出来あがった短冊には、いくつもの願いが。
コイの願いは、サッカーと空手とウィーだった(笑)
どれもこれも、叶うといいね。
夜空は雨になり、星は見えず、ちょっと残念な七夕だったけれど。