日本語の助詞って…


サンパウロから日系人のお友達(正確には、大先輩beijaflorさんの娘さん。お友達と呼ぶには馴れ馴れしいかも…)がサルバドールに遊びに来ていると言う。
こちら在住のお友達の家にお世話になっているそうなんだけど、うれしいことに、私にも連絡をくださった。まさかサルバドールで彼女に会えるなんて!うれしくてすぐにランチの約束をして、大学のレッスンの後、駆け付けた。


お母様からのお土産(日本のだし醤油…[rakuten:menkoubou:643111:title]…すんごくすんごく欲しかったのです…どうしてわかったのお母様???しかもたっぷりサイズ!!うれしすぎて腰が抜けそうだった私。ありがとうございます〜)まで頂戴し、感激しきり。
日本語ペラペラの彼女とは、ストレスなく日本語で会話できて本当にうれしい。やっぱり母語はいいねぇ。
それにしてもブラジル生まれ・育ちでポル語メインの彼女が、こんなに日本語力をキープ出来てるってすごい。聞くと、小さい頃から家ではお母さんとは必ず日本語だったそうだ。
日本語で話しかけないと返事してもらえなかったこともあったとか。そこまで徹底してくれたおかげで、抵抗なく日本語が話せる状態が今も続いているんだ…と語ってくれましたよ。
そうかー。徹底して日本語。
我が家もコイに対しては、そろそろ本気でそうしないと、ますます日本語力があやしい日本人になってしまうな。
いろんなことを考えさせられる、彼女との日本語での会話でありました。


で、ランチタイムはあっという間に過ぎ去り、もうすぐラウラとパウロの日本語レッスン!!!
名残惜しかったので、彼女もお誘いしてみた。日本語レッスンの一日アシスタントお願いできない???って。
すると快くOKしてくれて。
ということで今日はにぎやかに4人で我が家の食卓を囲んでの日本語レッスンとなりました。


さてラウラとパウロ。かなり勉強熱心な生徒さんでねぇ。
今日が3回目のレッスンなんだけど、なんと、もうひらがなのあいうえおの読みをほぼマスターしていた。
だから、幼児レベルの単語は、もうバッチリよ。昔、コイ用に買った、くもんのあいうえおカードを活用して、「あり」「いぬ」「かさ」などと言う練習をしている。
すごいぞ。
これでもう、次回からは、ひらがなで書いた教材の下にローマ字を書かなくてすむね。いいぞ、その調子。


ところで彼らはフランス人だけど、英語、スペイン語、そしてポルトガル語をすでに学んでいる。
語学が好きみたいだ。
そんな彼らだから、日本語に対する文法的な質問もなかなか鋭いところを突いてくる。


「わたしは がくせいです」の「は」は何のこと?
「わたしのなまえはラウラです」の「の」は何?


と、まぁ、いきなり助詞についての疑問を投げかけてくる。
子供に教えるのとはわけが違う、というのは、このあたりにあるよね。子供はこういう質問はしないで、聞こえたままに繰り返し、いつの間にか覚えるもの。
ところが大人は、まず文法というものを考えるよね。知的水準の高い大人は特にね。


「は」も「の」も、いざ説明しようとすると難しくて。しかもポル語で説明って…。助詞って何て言うのよ???
かなり怪しい説明でその場は乗り切ったけど、んーーー、ちゃんと伝わったかなぁ。
本日のアシスタントちゃんも、うーんこれは説明が難しいねぇ…と、一緒に頭をひねった。


文法体系が全然違う、ポル語と日本語。
フランス語とポル語、スペイン語などは親戚関係のような近さがあるから、きっとこういう苦労は少なかったんだろうな。
これから現れるであろう、ますます複雑怪奇?な日本語のきまりを、新鮮な気持ちで楽しんでくれたらいいんだけど…
そのあたりは、教師である私の腕にかかってくるわね。どきどき。


それにしても、アシスタントさんがいるととてもやりやすい。しかも日本語もポル語もよくわかっている彼女。
ずっといて欲しいなぁ〜、なんて思いつつ、2時間のレッスンは終了。
最後にみんなで記念撮影してお別れしました。
ありがとうLちゃん!今後のサルバドール滞在の日々も、楽しいことでいっぱいでありますように!!!