下の歯の隙間


サルバドールでの歯の矯正は、以前サンパウロで通っていた歯科医の知り合いだという先生を紹介され、そこに通っている。
そこには、月に1〜2回、先生の指示が2週間後だったり3週間後だったりまちまちだから一定じゃないんだけど、通っている。
診療所があるのは、いわゆる歴史地区(ペロウリーニョ)に近い、まさにセントロ!って感じのところ。
これぞバイーア、サルバドールといった雰囲気の、狭い路地に露店が立って庶民が行きかう活気のある場所。そこでは、フルーツを中心としたフェイラも開かれている。
時々、生の魚やエビも出てたりするから面白い。
これがサルバドールの昔ながらの姿なんだなぁ、と思わせられる光景。


でも、日本人率、いや、東洋人率が1パーセント以下なので(100人とすれ違っても、私一人だけ)、初心者には全くおすすめできない場所だけど。
神経図太く、いざとなったらポル語で戦えないと、ちょっと怖く感じる場所かも。
写真を撮りたい衝動にかられるけど、さすがの私も、東洋人率1パーセントの人ごみの中でデジカメは出せません。残念!


こっちに来てから3度目の通院だった今日は、前回に引き続き、下の歯の調整だった。
上は、1年ほど前に抜歯した部分がもうすっかり隙間なし状態になり、ほぼOKみたい。問題は下の歯。
少し受け口気味で、矯正の影響もあって、上下の前歯の先端がカチカチぶつかりあう状態になっていた。
本来は、上の歯が下の歯に覆いかぶさるべきなんだよね。


というわけで、下の歯を内側にひっこませる作戦が前回から続いている。
3週間ぶりに来たんだけど、先生は、「おお、ばっちりだ。思いどおりに移動しているぞ」「よぅし、もうちょっとだ」
などとポル語で感情豊かにつぶやきながら、器具をいじっている。
前の先生は日本語が通じたけど、今回は非日系の先生だし、当然ポル語オンリー。
でも、前の先生は治療中は物静かで、治療の経過をつぶやくことも少なかったから、日本語が話せるとはいえ、毎回どんな調子なのか私は知る由もなかった。
質問すればいいんだけどね、毎回。時間かかるかと思って遠慮していた。


それが今度の先生は、つぶやくつぶやく。オッチモ、ペルフェイト、キボン!などを連発。いいことばっか言って、大丈夫?とも思うけど。
で、今後の課題は、下の歯の抜歯後の隙間である。上の歯に比べて、まだあるんだよね、隙間が。
先生の言葉を借りると、espacozinho。ちょっとした隙間、となるのかねぇ、エスパッソにジーニョがついているよ。


治療は30分ほどで終わるので、帰り道に、そのへんのお店を少し見たりして楽しんでいる。
そうね、サンパウロでいえば、ヴィンチシンコを小さくしたようなもんかな。ああいう雰囲気。ね、ちょっと怖いでしょ(笑)
でも、ヴィンチシンコのように、そこに行けばパーティグッズ店があったり、手芸の店があったりするので、女性には楽しいところ。
わざわざは行かないけど、歯医者のついでということで…。
私は、ああいう雰囲気、人々の暮らしがダイレクトに伝わる雰囲気は大好きだけどね。