遠足でピカパウアマレーロへ

アレックスの通う幼稚園で、早速、遠足があった。
アレックスの一つ上のクラスからは、子ども単独で参加できると言うんだけど、2〜3歳児は親同伴だと。
幸い、その日は何も予定がなかったので私も参加してきた。


7時半学校集合、バスは7時50分発車だから時間厳守で!!!と、前日、厳しい口調のお知らせが入っていたのでややビビリながら5分前には到着。
しーかーし。
7時半どころか、7時50分になっても全然動きがない。生徒もまだ別の活動してるし、先生たちにも全く緊迫感なし。
おーーーーーい。時間厳守のお知らせはどこに行ったんだい???


ま、大型バスの到着がただ単に遅れただけかも知れないけど、結局、学校を出たのは8時15分過ぎ…。
そんなものなのかしら。ブラジル時間。



2歳児から6歳児まで、大型バスがいっぱいになるくらい賑やかに乗り込んで、向かった先はサルバドール空港をさらに山奥に入ったところだった。
Sitio do Picapau Amarelo(黄色いキツツキの農場) という、ブラジル人なら誰でも知ってる超有名な子供文学のがあるんだけれど、そのタイトル通りの施設があるのだ。
4月18日は、作者であるブラジル人、Monteiro Lobato(モンテイロ・ロバート)の誕生日だそうで、それにちなんで遠足が企画されたようだった。


この話には、しゃべるお人形エミリアや、一本足小僧のサシー、それにドナ・ベンタおばさんなど、著名なキャラクターがたくさん出てくる。
日本で言うと、サザエさんのような位置づけかなぁ?サザエさんは漫画だから、子供文学、という意味ではちょっと違うか。


施設自体は、まぁ大人の、日本人の私から見たら正直それほどでもなかったんだけど(辛口)。子どもたちは本物の牛や馬に喜び、公園にある遊具にちょっと毛が生えた程度のものに大喜びし、しばしの社会見学を楽しんでおりました。
ブラジル、しかもサルバドールにはこういった子ども向け施設と言うのは多くないのだろうから、とてもいい機会であることには間違いなかろう。


おもしろかったのは、キャラクターたちが登場する寸劇。サーカスのテント小屋のような中で、キャラクターに扮した役者さん達が物語を繰り広げる。
2、3歳の小さい子たちは、舞台が暗転すると怖がって泣いたりしたけど(もれなくアレックスも。)、それでもおとなしく見入っていた。



これが間違いなく本日のメインイベント、なんだけど、私にとってはもう一つ忘れられないものが。
おやつに出た、ふわっふわの丸いパンである。これは今まで食べたことがないくらいふわふわで、おいしかったんだよなぁ。思わずアレックスが残した分まで食べちゃおうと思ったんだけど、それを察してかアレックス、土ぼこりの上に落としちゃったよ。とほほ。


帰りはバスの中でみんなおねんね。気付いたらもう幼稚園に戻っていて、時計は正午をさしておりました。
楽しい半日遠足。久々にアレックスとべったり過ごせて、私も楽しかったよ。