お水の値段


日本は相変わらず、レストランではお水がタダで出てくるんでしょうね…
それも一体いつまで続くのかな、なんて、ここブラジルにいると思ってしまいます。お水にお金を払うことがもうすっかり当たり前に感じるようになってしまったから。


しかしサンパウロの家では、台所の蛇口から出る水を飲んでも、それほど違和感を感じなかった気がしますが(もっとも、ゴクゴクは飲みませんが。)…
この家の蛇口から出る水は、もう、なんて言うか、明らかに匂いがおかしい。絶対飲みたくない匂い。
食器洗いなどは仕方ないとして、正直、パスタをゆでるのも気が引けるような水なのであります。ふぅ。
これはマンションの貯水タンクによることであって、サルバドール全体の水がおかしい、というわけではないと思いますがね。


それにしてもここでは水の消費量がすごいです。
とにかく暑いので、カラダが水を欲します。
次々にやってくる作業員の男性たちが、惜しげもなく我が家の水を消費してくれます。
アレックスもコイも、気付いたら常にコップを持って水をねだる。おかげでアレックスなんて、500ミリリットルのペットボトルを常時持ち歩き、一人で器用にふたを開閉してゴクゴク飲んでます。
ペットボトル1.5リットルを、気付いたら一日何本空けているんだろう…。


前置きが長くなりましたが、
そんなこともあって、「20リットルの水の配達」をお願いすることにしました。
サンパウロでも、近所の水屋から、10日に1回ずつくらいのペースで配達してもらってました。お値段は1回5レアル。約300円くらいかな。


その経験があったもんだから、サルバドールでも簡単に配達業者を見つけられるだろうと思ったら、うーん、案外、徒歩圏内に水屋はなさそうだ。
仕方なく、電話帳で探す。アグアの欄を探す。
(今回の引っ越しでは、電話帳が大活躍した。だってネットがまだつながらないってことは、情報は電話帳から取るしかない!)


そこで住所が近そうなところにまず電話してみた。
配達はOKだという。
引っ越してきたばかりで、水を置く台もないから、それも必要だと伝えた。
値段を聞くと、ケース代が21レアル、水代が6レアルで、合計27レアルだという。
ずいぶん高いね、ケースっていうのは水を置く台のことかな、確かあれはサンパウロでは15レアルくらいで買ったけど…
と疑問を抱きながらも、とりあえず配達してもらうことに。


そして届いたのはなんと、ただただ、20リットル入りの水と、いつもの容器だけであった。
え?ケースっていうのは何のこと??何に21レアルなの???と聞くと、
水が入っている容器のことですって。
これにお代がかかるんですか?
そもそも、台は持ってきてないんですか???


と、疑問マーク満載で質問すると。
ケース代は最初にみんな払うのだ、と。
台はうちでは扱ってないから、別途買う必要がある、と。


そもそもケースに21レアルって絶対高いし、台がないんじゃ水は使えない。
台はどうしてくれるんじゃ!!!
水だけもらってもしょうがないから、別のところにお願いするよっ、と、申し訳ないけどその配達兄さんには水ごとお引き取り願った。
兄さんも状況を理解してくれて、特に怒ることもなく。お互い困った顔をして、別れた。


そして電話帳でもう一件別のところに問い合わせ。
すると、エリア的に遠いので、明日の配達になると。
むー。
どこかうちから近い水屋はないですかねぇ、今日必要なんですよー、と泣きついてみると、ひとつ電話番号を紹介してくれた。
聞いてみるもんだ。


そこにかけると、すぐに届けてくれた。
今度のところは、
ケース代が20レアル(やっぱりこれは欠かせないらしい。)。
台が12レアル。
合計32レアルということだった。


中に入っている水代はいいんですか?と一応確認すると、初回はケース代に含まれているからいらないよ、と。
次回から水代として5レアルいただきます、と。


何ですかねぇ、業者によってこの違い。
水ひとつ取っても、これだけ差が出てしまう、ブラジルのサービス料金。
比較しなければいいだけの話なんだけど、やっぱり主婦ですもの、少しでも安くてお得な方を選びたいわよね。たとえそのために、ちょっとの苦労が必要であっても。