チャンカナブで体験ダイビング


この海洋公園はダイビングスポットとしても知られ、ビーチにはいくつものダイブショップが軒を連ねていた。
ここまで来て潜らないのはソンだよね…私たち一応ライセンス持ってるし(Cカードだけど)。
でも今回は子連れだしきっと潜るチャンスないよね、ってことで免許証を持参しなかったのよ。
でもここまで来て美しい海を見ちゃったらもう我慢できなくて。
体験ダイブでもいいからやりたい!と、ついに申し込んでしまった…。


カウンターのおじさんはカタコトの日本語を話していた。結構、日本からのお客さんも多いみたいだ。
で、私はそのおじさんとマンツーマンで潜ることになった。冬なんだけどウエットスーツなしで、水着にいきなりBCDとタンクとウェイト付けて。
こんなに重かったっけ… 新婚旅行のマウイぶりのダイビングはかなり新鮮、何よりその重さにびっくりしちゃった。


一応ライセンスは持っていて、それなりに覚えている、と言う話をしたら、特に練習もなくいきなり海に入ることになった。
器材の扱い方については一通り確認したけれどね。そうすると私もなんとなく思い出し、出来そうな気がしてきた。
コズメルのダイブはほとんどがボートエントリー(沖までボートで出て、深い海にドボンと入る)だけど、ここは海辺から歩いて入るビーチエントリーだった。
少しずつ深くなり、耳抜きを少しずつして、綺麗な魚たちの楽園へ沈んで行った…


おじさんとずっと手をつないでいたから全然怖さは感じない。
心配だった耳抜きも全く問題なし。鼻をつままなくても、ツバを飲み込むだけで耳抜き出来た。
手をつないでいたから、中性浮力(一定の深度を保ちつつ浮かぶこと)も大丈夫。
目の前を通る魚の群れ、サンゴに群れる小さなカラフルな熱帯魚たちに集中することが出来た。ものすごくキレイ!!!



途中、洞窟のようなところがあり、真っ暗なところを泳いだ。
そこには巨大な、銀のウロコがぎらぎら光るちょっと怖い顔の魚がたくさんいた。体長1メートルはあるだろうな、そんなのが間近で泳いでいるんだもん、すごいよこれは。
ターポン、という名の魚だそうだ。古代魚みたいな感じだった。あんなの初めて見た…


洞窟から広い海に戻る時、まるで絵ハガキで見るような光景が目の前に広がり感動…。
暗闇から明るい青を覗き見るような、そんな光景。あああ、水中写るんですを持って潜れば良かったよ〜(ということで写真はナシ…)



この海の中にはキリスト像もいたりして、かなりおもしろかった。体験ダイビングだけど、かれこれ軽く30分以上は潜っていた気がする。
かなり充実で大満足!!!
海から上がった時の、なんとなくだるいような(海中で泳いでいるからね)、まぶしいようなあの感覚が懐かしくて、恋しかった。
ダイビング、いいねぇ!


実はこの日のダイビングは私だけ。ダンナは子どもと海辺で遊ぶ方がいいと言って、やらなかったのだ。(本当は怖かった…らしい?!)
シュノーケリングでも十分、きれいな海を堪能できると。
うん、確かにこの海はすごぉぉぉぉぉーーーくきれいで。コイはまだホースを使って息継ぎ出来ないからいちいち水面に顔を出して息を吸うんだけども、父と息子で仲良くシュノーケリングもいいもんだよね。



でもねぇ、ダンナだってライセンス持ってるんだから。この美しい世界を見ずして帰るなんてもったいなさすぎ。
シュノーケリングとダイビングの違い、それはたとえるなら、武道館コンサートのスタンド席の最上部と、ステージ目線のアリーナ席で見るくらいの違いなのよね。上から覗く魚の姿と、まさに魚目線で一緒に泳げる感覚とは、もう全然迫力と感動が違う。


明日は絶対二人で潜ろう!と心に決めたのであった。