カンクンのレストランとか夜のショーとか


さて今度はレストランやナイトライフのことを。
滞在したホテルの宿泊プランは食事が一切付いていないプランだったようで。(自分でネット予約したくせによくわかってなかった。とほほ)
朝食ビュッフェくらい付いているはず、と押してみるも、やっぱり素泊まりプランだったようで。
仕方なく、朝からホテル以外のどこかで食べることになる…。


実際は半分はホテル内のカフェで簡単な朝食セット(パン3種類、ジュース、コーヒーがついて9ドル)を利用した。ここのパンがとっても美味しくて大満足だったんだけどね!
あとは、ホテルの右隣の小さなスーパーの入口にある、セミオープンエアの簡単な食堂でメキシカンな朝食を。



名前は失念したけど、トルティーヤにチキン入りのソース?ペースト?みたいなのがかかっててアツアツで美味しいものとか。
野菜たっぷりのオムレツとか。これがなかなか安くて美味しい。庶民的な雰囲気も私たちは好きだった。ホテルの中はどうしても高級感にあふれていて、そもそも庶民派な私たちにはやや居心地が悪い面もある(苦笑)


カンクン滞在最終日の朝は、行きたいと思っていた日本食レストラン「K’s Cafe」の朝定食を。
ここがかなり気に入っちゃいましたよ。ホテルのすぐ近く、日系の旅行代理店などが軒を連ねている一角にある店なんだけど、7時半からやっていて、内容も大変素晴らしいのよ。
私が食べたのは、地球の歩き方リゾート・カンクンにも掲載されている浜汁定食。海辺の町らしく、豪快にロブスターやら魚やら貝やらがどっさり入っている浜汁。見た目にも圧倒されるけど、味もばっちり。



写真だけ見ると、釧路か函館か、どっか北の港街にでも行って来たような様子だけど(笑)
カリブ海の海の幸も、和食にばっちりマッチして美味しゅうございましたよ。
ここでは、珍しい「サボテンの土佐煮」というものも味わいました。なんでも、メキシコでは、ウチワサボテンという肉厚のサボテンを食用するそうですね。
どんなもんかと思ったら、普通に美味しかったです。何に例えたらいいかなぁ、特にクセもなく、なんか山菜みたいな感じ?!
朝定食の中の小鉢として登場しました。


ここでは朝食時、子ども向けにご飯をサービスしてくれたり、店の看板にも大きく書いてある「讃岐うどん」が朝から食べられたり…とても感じのいい店ですよ。



我々は夜にも一度利用しました。ロブスターの刺身がぷりぷりしてて美味しかった〜。
創作和食系の料理がたくさんあって、なかなか楽しめました。ダンナは納豆おろし蕎麦に感激してた。このときのそばが、年越し蕎麦のヒントになった我が家であります。


そうそう、ここでお刺身の時に使った醤油がキッコーマンだったんだけどものすごーく美味しくて。
っていうか、ブラジル産みたいに甘くないちゃんとした醤油だったのね。それに感激し、思わずスタッフに「どこ製の醤油ですか」と聞いちゃった。
そんな質問するお客さんは初めてだと、マスターが直々に出てきて醤油の説明をしてくれたりして(笑)。マスターいわく、南米のキッコーマンは多くがブラジルから流通しているはず、とのこと。
うーん、でもブラジルのキッコーマンは甘かった気がするけど…?気のせい?
それともブラジル向けと海外向けを分けて作ってるんだろうか?
そもそもブラジルにキッコーマンの工場ってあったっけか???
ま、美味しいからいいや(笑)と、あまり深く考えないことにする。


ところで隣にもう一つ日本食があったんだけど、たまたまタイミングが合わず入れませんでした。残念。ガイドさんからクーポン券もらってたのにー。


地元の味を満喫ということで言えば、ホテルゾーンよりセントロのレストランがお勧めかも。
ホテルゾーンには、ハードロックカフェとかレインフォレストカフェとか、アウトバックステーキとか、アメリカ系チェーンのレストランが目立ち、やっぱり観光向けなんだなぁ。
なので私たちは一日だけ、夕食のためだけにセントロにタクシーで向かい(15分くらいなので近い近い)、地元色の濃い、とてもメキシコっぽいレストランを楽しみました。
カンクン経験者の友人からお勧めされたお店、ホテルのコンシェルジュに場所を聞いたらわざわざ電話で予約を入れてくれたんだけど、それが正解だったのよ。
平日の夜だったけどお店は満席に近い大賑わい!予約がなかったら、少し店の前で待たされたかも。



ここの料理はいわゆる典型的なメキシカン。スープやタコス、それにもちろんセビーチェも忘れずにオーダーし、フローズンマルガリータを飲んでみた。
いつもビールだけど、そういえばメキシコはマルガリータの国じゃない!ってことで。
でもこれがやっぱり強いんだなぁ。ホテルのビーチで飲む、微妙に薄いのとは違って、テキーラをがんがん感じる本気のマルガリータ
美味しいけど酔っ払っちゃうよ〜〜〜。


どれもとても美味しかったし、マリアッチ(メキシカンミュージックを奏で、歌うおじさん楽団)も陽気に活動していて、いかにもメキシコ〜な空気を味わいました。
このマリアッチはなかなかすごい。カジュアルな雰囲気なのに、ヴァイオリンやビオラ(?)も含まれてるんだよ。しかもとても軽々と楽しそうに弾く。
バイオリンはクラシックのイメージだったけど、メキシコではギターなどと同じ、弦楽器の一つとして親しまれているんだなぁ。
そしてメキシコは「歌」の国だね。おじさんたちが朗々と歌う。ハモる。気持ちいいほどに!
こういうところは、ブラジルと全然違うよね。ブラジルは歌う文化じゃないもんねぇ。


ちなみにマリアッチ楽団が近くに来て、そのテーブルだけのために演奏してくれたとしたら、彼らにちゃんと演奏料を渡さなきゃ。もちろん断ってもいいんだけど、耳元で鳴り響く弦楽器とおじさんの歌声はなかなかいいものよ!


ここで、メキシカンハットをかぶって記念写真を撮影され、それをテキーラボトルのラベルにして1本いくら…(値段は失念)というお土産を勧められ、思わず購入した。こういうのに弱いんだよなぁ(笑)


さて、最後に忘れちゃいけないナイトライフ
カンクンの夜は長い。みんな深夜まで、ナイトクラブっていうの?ショーハウスっていうの?ダンスクラブっていうの?
何と呼ぶべきか難しいけど、要するにそういうナイトスポットで遊び倒すのだそうだ。
私たちはそんなに興味を持っていたわけではなかったし、なんせ昼間にめいっぱい遊んでいつも超早寝をしていたもんだから(最初の2日間は時差ボケも手伝って、夕食をとらずに家族全員8時に寝てたくらい)、夜遊びなんて夢のまた夢、という状況だったの。
だけど最終日、やっぱりせっかくだから一つくらい顔出してみようよ!と突然思い立ち、午前中に、当日夜のためのベビーシッターを探してもらった。ダメもとで。
そしたらちゃんと手配できたというので、もう寝てしまった子どもたちとシッターさんを部屋に残し、ダンナと二人で夜のカンクンへ!


クラブはいくつもあるけど、とりあえず一番近くて一番有名な「Coco Bongo」(ココボンゴ)に入ることにした。これもホテルのフロントで割引チケットみたいなものをもらって、購入窓口に提出すればOKだった。
確か一人40ドルで飲み放題。結構高いけど、まぁとりあえず入ってみることに…。


入場口にはボディチェック・荷物チェック(結構厳重に)があってちょっとびっくり。そうか、怪しい人も多いのだな?クスリとかの取引???
そんなことを思いつつ、中へ。
ホール前のドリンクコーナーでとりあえず1杯ビールをもらい、片手に持ってホールに入ると、ものすごい人・人・人!
そうか、こういう、ディスコみたいなもんなんだ。こんな雰囲気のところ、何年ぶりだろう?!
スタンディングのフロアと、周囲にはVIP席っぽいバルコニー付きのイス席があり、2階バルコニーもあった。知らずに上ったら、別売りの券が必要と言われて返された。
で、スタンディングの一員になったわけだけど、まぁ、すごい熱気だわ。


そのうち目の前ですごいパフォーマンスが始まった。天井から複数の男性が太いリボンをつたって降りてきて、空中ショーみたいなことを始めた。
私たちのいる場所ってもしかしてすごく特等席?ほんとに目の前で、パフォーマーの足がぶつかるくらいの近さだった。びびった。
男性たちの肉体美とワザに思わず見とれる…。


その後、マドンナの曲が大音量でかかり、ステージにマドンナのそっくりさんが現れたり。
KISSというバンドが出てきたり。ジョニーディップ?が出てきたり。
それぞれ、プロモーションビデオの映像が背景に流れ、それと同じことをそっくりさんたちが実演するんだけど、これがなかなか似ていて楽しい。
ラスベガスに同名の店があるそうで、そちらでも大人気なんだそうだけど、派手で、きらびやかで、賑やかで…そうね、いかにもアメリカって感じの盛り上がりだった。



お客さんたちも踊る踊る。容姿に自信のあるなしは置いといて、アメリカ人と思われる女の子たちがお立ち台みたいなところで自らをアピールしまくって踊る踊る。
これも文化だな、と思った。ブラジレイラは、こういうところでこういう風に踊るかなぁ。またちょっと違う気がした、なんとなく。


次々に目の前で繰り広げられるパフォーマンスにくぎ付けで、ドリンクコーナーへおかわりを取りに行く暇もなく。
っていうか、人ごみがすごくて、あまり移動が出来ないってのもあったんだけどね。
自分でドリンクを取りに行くというシステムは、飲みすぎ防止にはいいかも知れないけど、めんどくさいよぅ。


なぜか歌手系のショーに加え、スパイダーマンのショーもあってびっくり。スパイダーマンって、大人にもそんなに人気があるものなんだ?!
これも敵との空中戦だったので、迫力と見ごたえはあったけどね!(でも終始、敵の方が優勢に見えたのは気のせい???)


懐かしいヴァン・ヘイレンのジャンプに合わせては、サーカスの空中ブランコばりのショーが。よく鍛えられた肉体が飛び交う様は大変素晴らしい。
とにかく、想像以上におもしろくて、この内容ならあの値段払っても申し分なしだね!と、納得して店を後にしました。まだまだ盛り上がってたけど、もう1時。
三十路も後半に突入〜、な我々夫婦にはせいぜい2時間半が限界でありました。十分満足ですよ、はい!


メキシコにいながらにしてアメリカンな雰囲気を味わうには最高のスポットだと思われます。
それにしてもカンクンって、本当に何でもアリだよね。奥が深すぎる…。