古代マヤ文明に触れる…海の遺跡「トゥルム」&シュノーケルランド「シェルハ」


カンクンを含むユカタン半島には、マヤ文明の遺跡がたくさん残っている。
そのことは、カンクン旅行を決めるまで、ほとんど知らなかったんだけど、そうかメキシコって古代遺跡の国だったんだなぁ。
しかもユカタンは、地図を見る限り遺跡の宝庫じゃないですか。なるほど、身近に古代ロマンを感じられるのもカンクンの魅力の一つなんですなぁ。


で、カンクン発着の遺跡ツアーで人気があるのが、海の遺跡トゥルムTulumと、巨大ピラミッドが残るチチェン・イツァ。特にチチェンは、ほとんどの人が行くんじゃないかな。
我が家はその2つとも行ったんだけど、まずはトゥルムの方へ。ここはバスで2時間程度の場所にあり、途中で自然公園・シェルハに立ち寄りシュノーケリングなども楽しめるというファミリー向けツアー。
前日の夕方に、日系現地代理店に電話で予約を入れ、当日ホテルまで迎えのバスが来たという形でスタートした。


しかしこのバス、我がFACB(フィエスアメリカーナコーラルビーチの略)ホテルからすぐのお土産屋さんで止まった。
どうやらここが、ツアー集合場所だったらしい…。そこで代理店のお兄さんから日本語で説明を受け、他のホテルのお客さんたちと一緒に別の大型バスに乗り換えた。
そうなのか。だったらホテルから直接歩いてここまで来ても良かったかも。だってバスの集合時間が、総合集合時間よりもずいぶん早かったんだもん。


ツアー客は子連れから年配ご夫婦までさまざま。まだハイシーズン前なのに、大型バスがほぼ満席となった。
エアコンが割と効いてて寒いくらい。そう、カンクン、この頃ちょうど温帯低気圧?か何かが訪れていて、風は強いわ日陰は寒いわで、とてもじゃないけど亜熱帯リゾートという雰囲気ではなかったのよ。
常に上着が必要な感じ。やっぱりここは北半球、季節は日本と同じ、冬なんですな。


私たちのツアーはまず、Xel-Ha(シェルハー)という海洋自然公園へ。
ここは、海と川に囲まれた巨大な水遊び公園と言った感じで、シュノーケルセットと大きな浮き輪ボートみたいなものをレンタルして、ぷかぷか川下りや水中の魚見物を楽しむというスポットだ。
入場料はオール・インクルーシブ(すべて込み込み料金)となっていて、レンタル代や飲食代は別に払う必要ナシというもの。便利!

さっそく水着に着替えて、広い園内をミニ列車で移動して川のスタート地点へ向かった。そこに浮き輪レンタル所があり、ライフベストをつけて、いざ乗り込んだ。
これがなんとものどかで…ゆったりと進むのだ。ゆったり過ぎて、おいおい、いつゴールに着くのよ?と不安になるくらい(笑)


我が家のボートは2艘。パパとコイ号と、私とアレックス号。
アレックスも案外平気な顔して乗っている。そりゃ、ぷかぷか浮かぶだけだもんね。気持ちいいよね。
途中、水面に顔をつけて魚を観察する。岸部に比較的たくさん魚がいて、結構大きいのがうようよいたりする。
カラフルなトロピカルカラーの魚ではないけど、きれいな水色のがいたりして、なかなか楽しい。
コイも上手にのぞけるようになった。
アレックスも一度パパと一緒に水に入ったけど…号泣。ダメでしたねぇ。怖いのかな。


かれこれ1時間くらいぷかぷかしただろうか。ようやくゴール地点に来て、レンタル品を返し、ランチタイムにした。
園内には複数のレストランがあって、ビュッフェの店でもアラカルトの店でもどこでも無料で飲食できる。
ちらっと見た限りで一番美味しそうだったのがインターナショナルのビュッフェだったので、そこに列を作った。


さすが人気店だけあって、どの料理も美味しいこと!メキシコらしい料理(タコスなど)も豊富だし、スープや前菜もある。デザートのソフトクリームも盛り放題で、子どもたちは何度もおかわり!
飲み物ももちろんコミコミなので、ビールやらマルガリータやらをどんどんおかわり!うひひ。


こんな楽しい場所の後に、もういまさら遺跡なんていいわ…という気にならなくもない(笑)
どっちかというと、遺跡を先に回ってからシェルハのほうがいいかも、という気もする。
でもここを3時に出て、そこから15分ほどのトゥルム遺跡にバスは向かったのであった〜。あぁ昼寝したい…。


そして遺跡である。
ここトゥルムは、マヤ人が海辺の要塞として作ったとされ、海の青と遺跡のコントラストが景観的に大変素晴らしいとされている。
うーん。確かに!
ここの海はとてもきれいだ。遺跡そっちのけで、海水浴だけ楽しむ人がいると言うのもうなずける。


ここでは英語かスペイン語の案内に分かれてグループを作ったんだけど、私たちは一応、英語へ。でもそれも微妙な発音の英語だったのと、私たちの英語アタマが全然ついて行けてなかったので、ほとんど遺跡のことは学べず…。
それでも、石造りの堂々たる姿や、彫り込まれたモチーフや、自然に溶け込むその全体像はもう神秘的と言うか圧巻と言うか…。言葉はいらないよ、って感じ。

言葉がわからない我々は、途中、適当にグループから抜けて写真を撮ったりまったり歩いたり。自由きままに遺跡内を歩き回りました。
っていうか、シュノーケルでぐったり&ビールでまったり、の後の遺跡散策は体力的に大変つらいものがあり…
しかも子どもたちだって疲れてるもんだから、途中でもう歩行を棄権する方が続出(って、2名ですが)。
疲れた体に重い子ども…ぐぐっとのしかかります〜。
ま、でも、時々は歩いてくれるので、要所要所でだましだまし抱きつつ下ろしつつ頑張りましたが。


遺跡を出たのが5時過ぎだったかな。もっとゆっくりいたい気もしたけど、今日の体力的にはちょうどいいかな。
海のリゾートだけじゃない、カンクンの奥深さを知った一日でありました。
(下の写真、昔の帝国ホテルに似ているとはダンナの談。私、それ、知らないんですけど…そうなの???)