7時間+2時間で青い海へ


アメリカン航空のマイアミ行きに乗ると、わずか7時間で到着だ。ボーイング777の新しい機材だったので、エコノミーだけど1席ずつに画面がついていて素晴らしい。
夜中の出発だったので、機内食を食べたらすぐ睡眠タイム。朝食も出るので、気づいたらまた食べて、あっという間にマイアミ空港。素晴らしい!
7時間って結構なフライトだけれども、夏に母子3人の24時間日本への一時帰国を経験したばかりの身には、7時間なんて可愛いもんよ。
子どもたちも機内ではぐっすりで手もかからず。こりゃ快適快適。
そう、海外フライトだから、2歳になったばかりのアレックスももちろん1席買わされます。はい。だからこそラクチンなんだけど。(財布は大いに痛むよ)


マイアミでの入国審査が時間かかるのよねぇ。なんでアメリカは、単なる乗り換えだけの客にもあんなに厳しく検査するんだろう。
しかも長蛇の列。ブラジルみたいに、子連れ優先の法則はない。ひたすら並ぶ…。それが辛かった。
行きも帰りも、何が辛かったって、空港での審査関係の待ち時間である。長い列にだまって並んでくれるような良識あるご子息様たちじゃないのよね、うちの二人は。
列を前後左右に歩いてみたり、騒いだり。おとなしくさせるのにひどい労力を使うのよ。
これを体験するたび、全部車で移動する旅が一番ラクだよなぁ…と思わされるのであった。


乗り換えまでの時間はあまりないので、のんびり免税店を見る余裕もなく。
手続きを終えてゲートに移動したら、もう次のカンクン行きに乗り込む時間。
こちらは、機内食も出ないほどの短いフライト。飲み物とおつまみだけの、2時間弱の旅であった。これもラクチン!


日本からカンクンだと、乗り換え地点のアメリカまで10数時間、そこからさらに数時間で、15〜18時間もかかるという。
最初それを知らなかった時、ブラジルからカンクンより、日本からカンクンのツアーの方が安いじゃん!と思ってちょっとくやしくなったけど、そっか、かかる時間がそんなに違うものなのか…。
15時間超の長旅を、一時帰国以外に子連れでしようとはさらさら思えないから。
今回くらいのフライト時間なら問題ない。我が家的には。
だからそういう意味で、ブラジルからカンクンは「有り」なんだ。


さて順調なフライトの後は、空港でプチトラブル発生。
話には聞いていたけど、ほ、ほんとにあるのね、ロストバゲージ…。
今回、赤と黒の2つのスーツケースを預けていた。うち一つは出てきたが、赤いほうが出てこない。待てども待てども出てこない。
ということで我が家もロストバッゲージ体験者の仲間入りである。(大げさだな)


アメリカン航空ロストバゲージ窓口には、すでに数人が列を作っていた。こんなに多いの?荷物出てこない人って。
ここでもしばし待たされる。
そして、なぜか日本語を話せる女性担当者が現れ、その人とやりとりをした。スーツケースの番号とか、色とか形とか特徴を伝え、PCに情報がインプットされる。
すると瞬時に在りかが判明した。まだマイアミ空港にあるらしい。何でわかるんだろう???
次のカンクン行きの便に乗せてくれ、ホテルまで届けてくれると言うので安心した。
危うく、パンツとシャツと帽子をすぐに買わなければならないところだったよ。
そして予定通りの時間に、ちゃんと荷物がホテルに届きましたよ。ほっ。


荷物の手続きを終えたらいよいよ空港を出てホテルへ向かう。
今回は全くの個人手配なので、当然、空港ホテル間の送迎サービスなどはない。自力で行くのみ!
出口付近には、山のように客引きのおじさんがいた。タクシーとか、オプションツアーとか、ホテルとかの利用をよびかける人たちだ。
念のためタクシー料金を聞くと、53USD(片道)だという。結構高いよね?さすがカンクン価格?!
そこはお断りして、乗合バン(コレクティーボ)のカウンターに行った。これも、地球の歩き方価格(8ドル)が値上がりし、一人12ドルとなっていた。
まぁでも3人分でもタクシー以下だからね、迷わずこちらに決定。
外に出てすぐに乗り場があり、人数もすぐまとまったので(乗合なので、何人か集合しないと発車してくれない)、全然問題なし。
途中、いくつかのホテルでお客を下ろし、客が半分くらいに減ったころ、我々のホテルに到着した。