モルンビーでセレソン観戦…辛勝。


珍しくブラジル国内でブラジル代表の試合があるということで、その情報が耳に入った時点から大騒ぎしていた我が家。
だってね、ブラジル代表って、国内ではほとんど試合しないのよ。親善試合などはヨーロッパで開かれたりするんだなぁ。その方が儲かるのだろうか?!まぁ、ロナウジーニョもカカーも、代表選手はほぼヨーロッパのチームに属しているしねぇ。


国内での試合は、先日のリオ・マラカナンスタジアムに続くもので、サンパウロでは確か5年ぶりだとか?
そりゃ、一般市民の皆さんも、この目でセレソンの試合、見たいよねぇ。
ということで、チケット争奪戦はものすごい状態だった。そこからさかのぼって書こうと思うけど。


試合当日の2週間ほどほど前になってようやく、新聞やテレビでチケット発売日について発表された。発売日は土曜日、午前10時から、市内の各スタジアムやスポーツチケット販売所など数か所が窓口になった。
我が家も、家族で一つ用事を済ませてから、その足で最寄りの窓口へ向かった。9時半過ぎだったんだけれども、もうすでに500人くらいは並んでいる感じ…。す、すごい。
これじゃ窓口にたどり着いてももう売り切れかもね、と思いつつ最後尾に並んだ。そのうち雨も降り出して、寒い寒いと言いながら子どもらを抱いて暖を取りながら頑張って立ってた。


すると係員がやってきて…
「赤ちゃんがいる人は並ばなくていいから、前に直接すすみなさい」
と来た。


で、でたーーー。泣く子も黙る「子連れ最優先法」のお出ましだーーー。


確かにレジや郵便局の窓口やブラジル国内の空港では、この法に乗っかっていつも恩恵を受けてますが、さ、さすがにこれだけの長蛇の列を、おそらく最初の人は夜が明ける前から並んでいるであろう長蛇の列を、すいすいゴボウ抜きするわけにはいかんでしょ。
かなり良心は痛みました。


でも、アレックスを抱いて直進しました(笑)
だって寒かったんだもん。


そして窓口付近に着いたら、はいはいどうぞどうぞお入りよ、と係員に、ごく自然な対応で通されたのでありました。
そして、発売直後、おそらく5人目くらいのお客として窓口に入り、無事、大人5枚+子ども1枚の目的枚数の購入を果たしたわけであります。(今回は一人につき最大5枚の限定だった。が、プラス子供1枚も認められた)
欲しかったアルキバンカーダのアズールとベルメーリャ(一人80ヘアイス)はすでに売り切れ…っていうか、発売直後にもう売り切れってどういうことよ?代理店がほとんど押さえてるってわけかい?
ま、第2希望だったラランジャ席(60ヘアイス、子供・学生は半額)を買えたので十分十分。


ちなみに、最初のお客さんが無事チケットをゲットできた瞬間、並んでた人たちから大きな拍手が沸き起こりました…
なんか、ブラジルらしいよなぁ。
それにしても窓口のお姉さんの仕事の遅いこと!ま、私たちの窓口は半額券の人向け、学生証や身分証明書の登録などをいちいち行い、チケットに名前まで印字するわけだから時間がかかって当然なんだけどね。
こんなんで、列の人全部をさばききるのに何時間かかるのよ… と心配になったよ。
のちの報道で、この日は約4時間後に6万枚あまりのチケットすべてが完売したと言っていた。


こんなに自力で頑張らなくとも、日系の旅行代理店をはじめ、多くの代理店で送迎バス付きチケットも多数扱われていた。やや割高ではあるけど、苦労と安全を考えるとその方がベターかもね。


前置きが長くなりましたが、では当日の話。
アレックスだけは家でお留守番、で、我が家はコイも含めて3人でタクシーに乗ってスタジアムに向かうことにした。
以前、モルンビーまで車で行ったことはあるんだけど、駐車場は間違いなくすぐにいっぱいになるだろうし、路駐するにも土地勘がないので心配…ってことで、タクシー。
しかしこれがもんのすごい渋滞で。ちょうど帰りのラッシュに重なったのかな、市内中心部の我が家を出たのが20時10分ほど前、普段は20分ちょっとで到着するのに途中のトンネル3つが全然進まなくて。
結局、21時15分ほど、1時間25分かかったことになるけど、ようやくスタジアムの近くまでたどり着いた。まだまだノロノロだったので、途中で降りて、5分ちょっと歩いた。
ちなみにタクシー代は50ヘアイス!すいていれば30ヘアイスだという…。


スタジアムの入口は特に大混雑と言う感じでもなく、いつもの試合のように警官のボディチェックと荷物チェックを受け、入場券を機械に通して中に入った。
券が機械に通った!と拍手して喜んでいる若者グループがいた。おいおい、その券は信用できない券だって言うのかい?!
とりあえずみんな大喜びで席に向かう。
この時点で、試合開始15分前。すでにほとんどの席が埋まっているよ…。
自由席だから早い者勝ちだもんね。もう空いているのはラランジャエリアの端っこだけ、フェンスの脇なので場所によっては全然見えないよ〜。
なんとか中の方へ進み、少しだけ空いていた席を確保して、やっと落ち着いた。ほっ。ここならなかなか見えるぞ。


開始前、背後でものすごい花火が上がった。黄色いユニフォームの背景には赤い花火。きれいだったなぁ。


そしてセレソン登場、大歓声。
ちなみに今日から新しいユニフォームになりましたとさ。ほとんど変わってない気がするけど。襟が微妙に違うのと、靴下の色も違うような?!
右端がロナウジーニョ、右から3人目がカカーです。わかるかなぁ?
(さすがに望遠の利く一眼レフなどは持参できず。危ないからね)


で、試合が始まると… なんじゃなんじゃ、これホントにセレソン
どっちがブラジル? 服、間違えてるんじゃないの?!
と、この目を疑いたくなるような、ウルグアイにやられっぱなしのブラジルなのでした。
特にロナウジーニョが調子悪かったねぇ。ことごとくボール取られて、そのために1点相手に取られちゃったこともあったよ。


なんかもう途中から試合展開はどうでもよくなり(笑)、うるわしのカカー様を10倍ズーム双眼鏡で眺めて楽しんでいたミーハー女の私でした。
カカー!と叫ぶ声の大半は女性で、やっぱりブラジレイラもみんな、きれいなものには弱いよね〜と実感したのでありました。私だけじゃないのだ、カカーと叫んでいたのは!
今日も一点、取ってほしかったなぁ、カカーに。


パスがきちっ、きちっと決まり、ちゃんとフォーメーションがあって動いているウルグアイと違って、ブラジルはどうも流れが悪くて。どうしちゃったのかしら。
とりあえず2対1で辛くも勝利したブラジルだけど…
こんな状態でアルゼンチンと戦ったらどうなるよー?!
こういう試合展開の場合、ブラジル人たちは容赦なく選手および監督に罵声を浴びせるからスゴイ。ダイレクトに叫ぶ。
今回もやはり、試合を見ているより応援の人を見てる方がおもしろいのであった…。


帰りは思ったよりもスムーズで。これまでに経験した他のブラジルリーグの試合の時と変わらないくらいだった。
少し歩いて帰りは友人の車に乗せてもらい、無事に帰宅した。家に着いたら12時半、試合終了から40分ほどだった。
コイも最後まで頑張って起きて観戦し、帰りの車の中でぐっすり。お疲れ様。ロナウジーニョ見られて良かったね♪