サン・ジョアン・デル・ヘイの郊外ホテルへ


聖母の日(および子供の日)が金曜日で祝日、というわけで週末3連休だった。
10月から11月にかけて、3連休が目白押し。旅が一番の趣味である私たちが家でじっとしているわけがなく(苦笑)、今回も事前にいろいろと検討し、行き先をサンパウロのお隣の州、ミナスジェライス州の観光地に決めた。
いろいろ候補はあったんだけど(アングラ・ドス・ヘイスとか、サンパウロ州内のファゼンダホテルとか)、連休となるとこぞって3泊以上しか宿泊を受け付けないんだよなぁ、メジャーな宿泊地って。3泊ってことはですよ、連休開始前の木曜日からホテル入りしないとダメなわけで、木曜はまだ平日なわけで。
普通のブラジル人は3連休前の木曜日も平気でお休みを取るんですか???
そのあたりの事情はよくわからないけど、とにかく、普通に3連休の人は木曜の1泊分を無駄にしなければならない。お金はしっかり木曜分も払わなければならないわけだから。


それって我が家的にちょっと許せないので、1泊、2泊でも宿泊を受け付けてくれる所・しかもリーズナブルな価格で、というのを探した。地球の歩き方やら、Brasil2007などを見て、片っぱしから宿に電話をかけまくって。
するとミナス州には結構あったんですよ、普通に1泊いくらでOKのところが。しかも食事全部込みで家族全員でR$250とか。
なかなかお得じゃない?連休なのに!


そうやって決めた行き先が、サンパウロから約500キロの町、São João del Reiサン・ジョアン・デル・ヘイ。500キロといえば約6時間。まぁ2泊するからこそ行ける距離だよね、ってことで、ちょっと遠いけど頑張ってドライブすることにしたのであります。
サンパウロからはフェルナン・ジアス街道を利用するんだけれど、行きが結構混んでてねぇ。出発するのも予定より遅れて、11時過ぎだったんだけど、途中のアチバイヤを過ぎるまでずっと渋滞ぎみ。どうなることかと思ったけど、アチバイアを過ぎたら流れてきた。
そこからひたすら走り走り走り…
驚くことにこの道、高速道路のくせに料金所が一つもなかったのよ。400キロも走ってるのにタダですよ。いいんですか?
そのせいか、道路状況は悪いのよね。アスファルト道路のところどころに大きな穴ぼこがドンドンと…
少しお金を徴収してもいいから、もう少し道路修理にお金をかけてもいいんじゃないですかね、ミナス州さんよ?


フェルナンジアスを途中で右に入り、そこからさらに1時間半くらい走るとようやく目的地。すでに夕方6時を過ぎていたから、街も素通りしてまっすぐ宿にチェックインした。
宿は街から10数キロ離れた郊外にあり、結構広い敷地内にシャレーや宿泊棟やレストランが点在しているタイプ。周りは自然がいっぱいで、静かで、のどかないいところだ。
部屋はすっごくシンプルだけど、ダブルベット1つとシングル2つがあり、眠る環境としてはバッチリ。シャワーもちゃんとお湯が出るし、タオルとせっけんはあるし、冷蔵庫もある。十分十分。


さっそく夕食の時間なのでレストランに出向き、ビールとジュースで乾杯する。料理はお酒のつまみにぴったりのキビ(アラブ風コロッケ)と自家製ポテトチップス、それに野菜たっぷりのミナス風スープ(正式名称は不明)。はっきり言ってそれだけ。
ホテルの夕食ビュッフェにしてはちょっと淋しすぎないか?と思ったけど、よくよく見るとホテルの時間割表には、「Cafe da manhã,almoça,sopa(朝食、昼食、スープ)」と表記されていた。
夕食、ではなく、スープと記載されているところがポイント。そうか、スープという名目なのかこれは。夕食じゃなくて、スープだ。
ということで自らを納得させ、スープをひたすらおかわりした。美味しかったので満足。これで足りない人は、レストランのアラカルトメニューを注文すれば良い。
夕食に肉をドカンと食べないで、このくらい軽くすませるのが、実は体のためにはいいのよね。



食後、プレイルームをのぞいたら、大の大人が歓声を上げてサッカーゲームに興じていた。そこに子どもたちも加わり、大盛り上がり!あぁ、いいなぁ、すごくシンプルだブラジルの大人って(笑)
コイも参加させてもらい、きゃあきゃあ言いながら一緒になってバーを操作していた。相手してくれたおじさんは、大人げなく簡単に勝利するのではなく、ちゃんとコイに花を持たせてくれたよ。


ここにはサッカーコートやプール(屋内と屋外:小さいけど)、ミストサウナ、乗馬、馬車での散策などがあり、料金の割にかなりお得に楽しめると思った。たまたま電話の感じと宿のサイトの雰囲気で直観的に決めた宿だったけど、なかなかアタリだったなぁ。