アーティチョークとワインの「エキスポ・サンホッキ」


人工スキー場で知られるサンホッキの街は、実はサンパウロ近郊のワインの里としても有名。
で、たまたまこの日、EXPOサンホッキというイベントがあることを知り、せっかくだからと立ち寄ってみたのだ。


同じような地域の祭りと言えば、アチバイアのイチゴ祭やアルジャーの花祭りなど、日系人主催のものしか行ったことがなかったから、今回はとても新鮮な経験だった。
何と言っても色彩感覚(?)が全然日系人と違うし。まず入口からこのピンクです…。

会場内には、地元の無添加お菓子やハチミツ、リキュール、サラミなどの加工品を売る店が出ていたり、バンド演奏などが行われるステージがあったり、この手のイベントによくあるスタイル。
ワインの里らしく、ワイン樽の展示用がいくつもあって、おもしろい。コイが興味津津で覗き込む。本物のワインならいいんだけどねぇ、と飲兵衛な親たち(笑)


特徴的なのが、今回のイベントのテーマが「ワインとアーティチョーク」であること。で、ワインはわかるけど、アーティチョークって???日本では馴染みがないからピンと来ないと思われますが、野菜の一種なんですよ。


こういうもの。大人の握りこぶし大ほどもある、大きな花のような形と独特の色を持つ野菜です。
ポルトガル語では、アウカショッフラ。



この町の特産品なんでしょうかね。山のように積まれて即売されてました。さらには、どこぞやのシェフによる料理実演もありまして、奥様方に大人気!
調理台の真上に鏡があり、手元を映し出すという演出でありました。ここは主婦としてぜひ全行程を見て調理法を覚えて帰りたいところだったけど、お腹をすかせた我が家の男性陣約3名にせかされ、レストランゾーンへと移動。



レストランゾーンでは、アーティチョーク料理をバラエティ豊かに取りそろえたビュッフェが人気。サラダ風のアレンジから、中にチキントマトソースやサーモンクリームソースを詰め込んだものなど、見たことのない料理がいっぱいでした。
で、この野菜、味はどうかと言うと… 私の正直な感想は、「なんかワシワシした触感で、美味しくもまずくもない」ってところでしょうか。正しい味わい方、食べ方をよく知らないからなんでしょうが、なんか食べてて違和感があります…。
あ、でも、若い芽(芯?)の部分と思われる柔らかいところは、ユリ根っぽくて美味しかったわ。
なお、写真の飲み物は「ショッピ」(生ビール)と頼んだら出てきたもの。どう見てもファンタグレープ?でしょ?でもこれがここの祭りにおける生ビール。ワインビールなのだ。私はかなり好きな味。日本にはないよね?



それから忘れちゃいけないワインコーナー。メーカーごとに小さなブースがあり、お姉さんが立っていて、試飲をさせてくれるのだ。
知ったメーカーはないけれど(そもそもブラジルワインには全く詳しくないんだけど)、見た目はどれもおいしそう。
ちょっぴりずつ試してみる。美味しいのかイマイチなのかすらわからない私の口だけれど、とりあえず赤の辛口は渋みが足りず浅い味だなぁという印象。若いのかな。
それでも1本8ヘアイス、約480円というのは安い。しかも3本まとめて買うとさらにディスカウントされる。
辛口を買っておけば余れば料理に使えるしね、と、とりあえず3本購入。やっぱまとめ買いでしょ。


ブラジルのワインも案外奥が深いのかもしれない。ビールばっかり飲んでないで、少しはワインにシフトしようかなぁと一瞬思ったサンホッキ体験でした。
(だけどやっぱりビール… という話は夜に続く…)