ブラジルの我が家で北海道のローカル番組を見る - Caolinが覗いたブラジル〜サルバドール＆サンパウロ暮らしのつれづれ便り

我が家はテレビをほとんど見ない家だから、普段はＮＨＫワールドが見られるケーブルテレビのＮＥＴがあれば十分すぎるほど十分。
そのＮＨＫもこのところかなりご無沙汰中。純情きらり以降、連ドラも見てないなぁ。
テレビはすっかり子供たちのもの、夜８時からのDiscovery Kids のbackyardigansを欠かさないコイにいつも占領されている。
そして夜遅くなるとダンナがサッカー中継もしくはサッカーニュースを見る、という感じ。ほんと、私自身は全然見てないなぁ。

だから日本のテレビをブラジルで見る、ということにはあまり興味がなかったんだけど、今回、ソニーが出しているロケーションフリーという機械を買ってきた。
目的はただ一つ。ワールドカップや、オリンピックなどのスポーツの国際試合で日本の選手が出ている場面をノーカットで見たいから。
だってＮＨＫワールドは著作権の関係だからってことごとく静止画をはめ込むんだもの。
先日のリオの世界柔道での柔ちゃんもそうだったんだって。ブラジルにいながらにして、柔ちゃんの活躍が見られないなんて！
（この場合、SporTVもしくはGloboあたりで中継があったと思われるけれど）

と、かなり目的は限定されているけれど、全部機械を揃えても十万円もかからないし、長い目で見たら買っといたほうがいいよね、ってことで購入。
このしくみ、詳しくはうまく説明できないけど、日本のブロードバンド環境があるおうちに一台ベースマシンを置き、ブラジル側にはＴＶに映像を送るマシンを置く。
ブラジル側にもブロードバンド環境は必要。要は、映像データがネット回線に乗ってブラジルまで届くということだ。
ＴＶ受信機がなくても、パソコンに専用ソフトを入れれば、パソコン画面でテレビが楽しめる。なので私は、今のところパソコンとＴＶ受信機の２つの方法で、日本のテレビを見られることにしている。
なお、２つ同時には見られないし、複数のパソコンで見たい場合はパソコンごとに専用ソフトが必要である。

実は設定にかなり手間取り、日本側のマシンが置いてある北海道の実家の父とはかなりスカイプ電話でやりとりをした。
ルーターのポートフォワーディング（アドレス解放）という処理をしなければいけなかったんだけど、それがなかなか難しくて。
何日もかかってやっと開通したときは、思わず涙が出そうに…　って、そこまでではないけれど、感動的でしたよ。
地球の裏側で、懐かしのアナウンサーの顔が、声が聞こえるんだから！

そう、我が家では、北海道のチャンネルを受信している。日本側ベースマシンが受信するものがそのままブラジルに届くから、これを横浜に置けば、東京ローカルの番組が見られるし、大阪なら関テレも見られる。
あえて北海道にしたのは、ヨサコイフリークのダンナが、ヨサコイ中継を見たいから…というのと、やっぱり自分自身が身を置いていた北海道ローカルのテレビ局の番組が見たいから。
時差があるから、深夜の１２時から「いいとも」が始まるし、夕方のローカルニュースを見るには早起きしなきゃいけない。
ドラマなどを楽しめるのは、こちらの午前９時とか１０時とか。家事がひと段落して、ちょうどいい時間帯かもしれないね。

気になる画質は、はっきり言って良くないです。特に、テレビに映そうものなら、ガタガタ・ジャミジャミでひどいもの。
パソコンの小さい画面にしても、動きは決してなめらかとは言えず。まだスカイプの映像のほうがキレイという感じ。
だけど音声はバッチリです。ときどき回線がプツプツ途切れることもあるけど、十分なレベルだと思う。
特に私は「ながら視聴派」なので、画面を見ると言うより音声を聞いている方が多いから、ちょうどいいや。

日本国内であっても、このシステムは結構使えると思いますよ。
東京にいながらにして、北海道ローカルを見たいって人とかね。同じ家の中の別室で、パソコンでテレビを見たいという場合にも使えるよね。
ちなみにこういう商品です。私はアマゾンで買いました。他と比べても安かったので…。ご参考までに！

実家に設置しているのがこれ。