サンパウロ日本人学校


今日は朝からとてもいい天気!さすが、9月21日から春になっただけのことはある。
ブラジルでは何月何日から春とか夏、というように、ある特定の日を境に季節が変わることになっている…これには相変わらず違和感を覚えるわたし。
だって日本では、だいたい梅雨が明けたら夏だとか、初雪が降ったから冬だとか、なんとなく季節が変わっていくでしょ?
秋分の日、春分の日というのはあるけれど、ブラジルほど厳密にそこで季節を区切ってはいないよねぇ。ところがブラジルでは「明日から冬」と言うように、どんなに暑かろうが「今日から冬」ときっぱり言うのだ。これも文化の違い?!


さて前置きが長くなったけど、今日はカンポリンポ祭へ家族そろって行ってきた。カンポリンポとは、サンパウロ日本人学校がある地区の名前。
その名前をとって、年に一度の学芸会+文化祭(小学部と中学部が一緒なので)を「カンポリンポ祭」と呼んでいるようだ。
我が家のコイはまだ幼稚園児だけど、来年の4月から1年生、ということで特別にこの祭りへ招待してもらえたのだ。こういうことでもないと、日本人学校へ入る機会がないので、家族一同とても楽しみにしていた。


多くの日本人が住むエリアから車で3〜40分ほどのところにある日本人学校は、何と言ってもその敷地の広さが自慢!
広い広いと聞いてはいたけれど、実際に入ってみると本当に広い。
ガードマンの厳しいチェックを受け、敷地内の駐車場に車を止めて…ええと、会場の体育館はどこ???こっちに進んでいいのかな?!
と、思わず迷ってしまうくらい広い広い。気を利かせた在校生のお母さんが駐車場まで迎えに来てくれたのでスムーズに行けて一安心。(ありがとっ!)

体育館は、おお、これぞ小学校の体育館!という懐かしさを覚える建物で、まさに日本の小学校の体育館そのものだった。
舞台ではすでに子どもたちの演芸が始まっていた。ミュージカル風の演劇のようなもので、みんな生き生きと練習の成果を発揮していた。
当然だけど、周りで見守るお父さんお母さんもみんな日本人。ビデオカメラの液晶画面が暗闇のあちこちでホタルのように光る様子は、これまた日本の学校と同じ様子なんだろうなぁ、と思った。
コイとアレックスも、小学生たちの舞台をおとなしく見ていた。
…と思ったら、一つの演芸が終わったらアレックスは騒ぎ出し、パパと外へ遊びに行くことに…。外もとても広くて、それこそ日本の小学校にあるような遊具もある。子どもには最高だねぇ。


午後からは屋外の広場に会場を移して、子どもたちによる縁日やお母さんたちによる手作りお菓子の販売、それに特設ステージ上での得意技披露などなど、これまたお楽しみがいっぱい!
なんと、お琴と三味線を披露した子もいたよ!!


今年は開校40周年の節目の年ということで、一段と趣向豊かに盛り上がっているんだそう。
子どもたちが学年ごとに出しているお店がなかなか楽しくて、子供同士で実際に20円相当程度のお金をやりとりして手作り品を買ったりゲームなどのサービスを受けたりするのだ。
お金のやり取りを覚えながら、お店の運営、客の呼び込みなどなどを経験できる、いいアイデアだなぁと思った。実際、ある男の子たちの客寄せ芸が妙に楽しくてツボに入り、紙テープごまを買っちゃったもんねぇ!


おもしろかったのが流しそうめん。竹がちょっと細くて、途中、麺が詰まっちゃう部分もあったけれど、そこはご愛敬?!
まさかブラジルで流しそうめんをいただけるとは…感動です。麺をタイミングよく取るのが結構難しいんだよね。
コイはその難しさを食い意地でクリア!なかなか上手に取っては食べていました。おかげで晩ごはん要らず。すみません飛び入りのくせにたくさん食べちゃって…


どの子の表情も生き生きと楽しそうに輝いていて、あぁ、いい学校なんだなぁと思った。
各クラス、小学部では20数人ずついるから、私の通っていた小学校よりも規模は大きいね。(私の時は1学年18人だったのよ)
それでも最盛期よりはぐーんと減っている、サンパウロの小中学生の数。一番多い時では400人(→大間違い!訂正します。最大は1000人!!)を超えるくらいだったとか。
この広い土地を、全校生徒200人足らずで使えているのだから、とっても贅沢だなぁ。とりわけサンパウロの住宅地においては、とにかく子供が遊べる広い公園のようなものが少ないから、この環境は子どもたちにとってとても大切。
周りにファベーラ(貧民窟)が迫ってきていても、私たちの住宅地から遠くても、うーん、この環境に変わる場所を探すのはかなり難しいこと…と実感しましたよ。


帰りに、学校のコーヒー園で取れたコーヒーを2袋買った。今度は、このコーヒーの花が咲くところを見に来てみたいなぁ。