カヘフールでタクシー割引

サンパウロのスーパーでは、近所に限り、買った商品を無料で配達してくれるサービスがある。
お店によって、いくら以上の購入に限る…といったような制限つきの場合もあるけれど、日常、車を使えない私のような主婦にとってとてもありがたいサービスだ。
それを知るまでは、いつも両手一杯のレジ袋を抱え、あぁどうか家に着くまでに袋の持ち手が破れて荷物が道に落ちてしまいませんように…と願いつつ坂道を登ったものだ。
だってブラジルのレジ袋って、すごく弱いんだもの。薄いっていうの?すぐにビローンと伸びちゃって簡単に破れてしまうんだもの。
そんなところにも、日本の製品開発力(この場合はレジ袋ね)のすごさを感じさせられるのであります。


ところで今日はちょっと足を伸ばして、いつもは車で買出しに行っている大型スーパー・カヘフールまで歩いて行ってきた。
カヘフールとは、日本では幕張あたりにあったっけ?フランス系のスーパーで、カルフールと呼ばれている大型店。
ブラジルでも各地に出店されていて、とてもポピュラー。
ここは、週末とか金曜の夜、ダンナがいるときに車を出してもらって大量に買い物をするという使い方の店。
徒歩で、昼間に一人で来たのは初めてだ。
(本当は車でダンナと来たいんだけど、時間的に今週は難しいのよ。でも今週、買出ししたかったのよ。)


というわけで、しこたま買い込んだ後、当然このスーパーにも配達サービスがあるだろうと思ってレジ係に質問。
すると一瞬「ん?」という顔をして、近くにいた別の店員に確認。
どうやら「タクシスタ」と言っている。配送車ではなく、スーパーと契約している個人タクシーを使って、私もろとも家まで送ってくれるらしい。
まさか荷物だけタクシーで行っちゃう?と一瞬思ったけど(というのも、一般的な配送は、自分自身が徒歩で帰宅した後、しばらくしてトラックで配送されるから)。


レジを済ませ、タクシー手配カウンターへ行き、レシートを見せて行き先などを用紙に記入した。
すぐそばにタクシーが待機していて、さっそく私の買い物袋をトランクに詰め始めた。らくちん。
乗り込もうとしたとき運転手が私の住所を見て、「メーター料金から5ヘアイス(約300円)引くからね」と言った。
なんだ… タクシーはさすがに無料にはならないのか。そりゃそうか。


結局、12ヘアイスかかったので7へアイス(420円)支払って、無事帰宅。
自分で車を運転できない身としては、こういうサービス、たとえ有料であっても利用するしかないから、5ヘアイス引きはありがたい。
ま、今後カヘフールに一人で行くようなことは、そうめったにないと思うけれど。
知っておいてソンはない、便利なシステムよね。