ブラジルの牛乳


ずっと書こう書こうと思っていて、なかなか書けなかった牛乳の話。
なぜに牛乳?と思うでしょう。日本の、一律同じサイズの牛乳パックを目にしている皆様にとって、なぜ牛乳がネタになるの?とお思いでしょう。
いやぁ、ブラジルの牛乳、あなどれないんですよ!


来たばかりの頃、スーパーで牛乳を見つけられなくて、ホント、困りましたわ。
だって、日本とあまりにも姿かたちが違うんですもの。


まずは写真をご覧下さいませ。


これ全部、牛乳なんですよ…。
何が違うと思います?どれを選べば間違いないと思います?
何も情報を持たずに、ポル語もわからずにスーパー行っちゃうと、ホントにどれを選んでいいかわからず、困っちゃいますわ。


ブラジルの牛乳には、加工方法や脂肪分などの違いによってA・B・Cのtipo(タイプ)に分かれています。
写真右(プラスチックボトル入り)がA 、真ん中が紙パックのB、左がロングライフ牛乳
Aが一番値段が高く、その次にB、Cとなるわけですが。
Aは、最新の加工技術(搾乳機械、殺菌法)を施された高品質の牛乳で、Aの中に、成分無調整・低脂肪・ほとんど脂肪ナシ の3タイプがあります。
フタの色で見分けるんだけど、育ち盛りの子がいる我が家は、青いフタの成分無調整。確か黄色がダイエット中の方向け?低脂肪。


Bは、Aとほとんど変わりないが、Aよりは少し劣るらしい。
味もそんなに悪くないし、コイが以前通っていた現地幼稚園で使っていたのがこのBタイプだった。
我が家も時々、買っている。


Cは、かなり品質は劣るらしい。機械絞りではなく、手絞りの場合もあるらしい。殺菌や保存方法もずいぶん劣るらしい。
ビニール袋に入って売られているんだけど、高級スーパーではほとんど見かけない。うちの近所のスーパーには置いてあるけど、誰が買うんだろう。
これは一度煮沸してから使うらしい。(買ったことないので写真ナシ)


このほかに、いわゆるロングライフタイプ(賞味期限が妙に長いもの)も豊富にある。
メーカー別、脂肪分別に、ものすごい種類が並んでいる。
たまぁに買ってみるけれど、いまいちおいしくないので、飲用には使わない。シチューに入れる程度かな。
どうしてもボトル牛乳を買いにいけないけど牛乳を使いたいときのために、常に1つくらい、買い置きがあるかな。
なおメーカーによって、まぁまぁおいしいものとかなりまずいものがある。これは好みかな。


いつも飲んでいるFAZENDAのTIPO A 青いフタは、生で飲んでも結構コクがあっておいしいと思う。
だけど気をつけなければいけないのは、賞味期限。
このタイプは4日程度で飲みきらなければいけない。しかも、お店では、明日で賞味期限が切れるじゃん!という、日本では大安売りに出されるような日付のものが普通に知らん顔で売られている。
ブラジルでは、消費者がしっかりして、各種チェックポイントを確認しなければならない。賞味期限もそう。
お店側が親切に教えてくれることはないからねぇ。


さて賞味期限は大丈夫、と思っても、いざフタを開けて一口飲んでみたら、え?これ腐ってない???というものも…
実際、腐ってると思う。
明らかに酸っぱいというか、風味が最悪というか。間違いなく痛んでる。
そういうのが何ヶ月に1回か、当たるんだよねぇ。くやしいことに。
もちろん、ソク、流しにバイバイである…。


日本では考えられないことがブラジルでは普通に起こるのよねぇ。
たかが牛乳、されど牛乳、でしょ。