揺れるサッカースタジアムを体感!サントス優勝を生観戦(前置き編)

caolin2007-05-06


日曜のブラジルは、各地でサッカーの州選手権の最終戦が行われていた。
このとき我が家は、サンパウロ州選手権の決勝戦会場である、モルンビースタジアムにいたのだ。
結果は、応援していたチーム「Santos(サントス)」が奇跡の勝利!見事、優勝を勝ち取ったのである…。


と、書いてしまえばそれまでの記事なんだけど(笑)、このサッカー観戦が私にとってもかなり楽しいものだったので、観戦記をちょっとばかり詳しく書いてみようと思う。
なお、私はサッカーファンではないし、プロ野球よりは見るけれどわざわざお金を払って生で試合を見に行くほどでも…というレベルの素人であります。
はい。かなりテンション低いですね。サッカーファンの皆様すみません。
しかしダンナがなかなかすごいんです。日本にいた時からJリーグは清水エスパルスの大ファンで、はるばる日本平静岡市)まで何度も応援に行ってました。
ワールドカップ・日韓共同開催のときも、オークションで競り落としたチケットで、なぜか「クロアチアVSエクアドル」というゲームを観戦してました。
そしてブラジルに来てからもすごいんです。家でTVが着いていると思ったらまずサッカー。毎日、ブラジルのスポーツ紙を買い、サッカー情報を集めることに余念がありません。
本人曰く、そのへんのブラジル人よりサッカーに詳しいぜ!…だそうです。
(日本人が誰でもプロ野球を見てるわけではないように、ブラジル人だってみんながサッカー好きというわけじゃないしね)


そんなわけですから、サッカー素人の私でも、嫌でもブラジルサッカーのことがわかってくるようになっちゃう。
父に影響を受けた息子(特にコイ)も、すっかりサッカーに詳しくなり、チームの応援歌を歌ったりしてます。結構いい発音で…。


前置きが長くなりましたが、そんな我が家が応援するチームが「サントス」です。
サンパウロ市近辺のサッカー応援事情を少し説明すると、人々はおおむね4つの人気チーム「コリンチャンス」「サンパウロ」「パウメイラス」そして「サントス」いずれかをひいきにしていると言えます。
それぞれ特徴はいろいろあるのですが(たとえば上流階級に好まれているSとか、過激な応援で知られるCとか、緑のPとか、なぜかインテリジェンチ:知的と言われるSとか)、まぁとにかく、誰もがこの4つのどこかに属している感じ。
ちなみに私の水着は黒ベースに白と赤のスポーツ水着ですが、それを着てプールに現れたとき、老齢のご婦人に「オーリャ!エラ エ コリンチアーナ!」と言われ拍手されました。
コリンチアーナとは、コリンチャンスを応援する女性のことで、チームカラーが黒と白と赤なんですね〜。
全然そんなつもりないんだけどな、私。適当に微笑んでおきましたけど。


そんな具合で、人々の日常に普通に登場するサッカーチームの存在感。やっぱりブラジル、サッカーの国だわ〜と思わされる瞬間です。


ところで我が家がなぜサントスを応援するかと言うと、ダンナによれば、昔カズが所属していて活躍していたから、というのが第一理由らしい。
あとはサッカーの神様、ペレもいたところ。日本人選手との関わりも大きく、三浦知良選手の他にも前園や菅原という選手も在籍していたとのこと。
ブラジルが誇る若き天才ストライカー、ホビーニョ(現在はレアル・マドリッド)も2005年までここでプレーしていた。
さらには現在、サントスには日系人のホドリゴ・タバタ選手がいる。ここのところ何度もスタメンで登場し、結構、カギとなるプレーを決めているのだ。
やっぱり日本人顔のプレーヤーが頑張る姿を見るのはうれしいものよね。他はみんないわゆるブラジル顔なんだから、その中で一人、輝いているように見えるのよ。(日本人びいきね、私って)


ここまで書いてきて、なんだ私だって結構サッカーフリークかも?と勘違い中。(背後でダンナがとうとうとウンチクをたれている。まさに水を得た魚のように。そして口述筆記状態の私である)



さて、そんなひいきのサントスが今、ノリに乗っている。
トヨタカップでおなじみの超強豪サンパウロにいつも押され気味であるが、今だけは違う。
この大会では、そのサンパウロを押さえて、なんと優勝争いのトップに立っているのだ〜〜〜。


自分の応援チームがいま、優勝まですぐそこ!というところに来ている。
そしてスタジアムはモルンビー:市内最大のサッカー場…普段はサンパウロのお膝元なので、ここでサントスが試合をすることは非常に少ない。
…となれば、これは、行くしかないでしょうモルンビーに!!!
というわけで、早々とチケットを購入し、アレックス留守番のためのババさんを手配し、家族3人で観戦する準備を整えた。
ほんとはババさんに預けてまでサッカー観戦するのは気が引けたんだけど。そこまで好きじゃないし〜。
でも今回ばかりは。ダンナの熱いプレゼンに負け、まぁモルンビーには一度行ってみたかったし、ってことで。


なんだか前置きだけで超長文になってしまったので、本番レポートはまた別に書くことにしようっと。