サンパウロ州選手権、優勝決定戦観戦レポート(前編)


ここからはレポートに徹します。もう前置きなしで(笑)
カメラは、ダンナ愛用のパナソニックのコンパクトだけどズーム10倍!という機種を使いました。


サンパウロのサッカー情報の充実振りは彼を置いて他にいません!と言えるサンパウロブログ界の大御所中の大御所、尊敬すべきSao Pauloさんのレポートをお手本に、写真撮影に励んでみました。が、やっぱりズームが足りないよ〜。
ということで、Sao Pauloさんに比べて迫力不足は否めませんが(そもそも比べるほうが無謀・笑)、サッカー素人なりの視点でとらえたサッカー観戦レポ、同じく素人の皆さまに楽しい雰囲気が伝えられれば…と思います。

                                                                                                      • -

試合開始は16時。我々は車で現地に向かい、事前に場所を確認しておいた大きい民間駐車場に入れた。(料金30ヘアイス、高いっ!→でも自宅からタクシーに乗ったら片道50くらいはかかるだろうな、地下鉄も近くにないし、バスは難しいし…ってことでやっぱり自家用車を選択。)自宅を14時過ぎに出て、特に混雑もなく14時半には駐車場に着いていた。


そこから大きなスタジアムの周りをぐるっと歩いて、自分達のエリアの入り口を探す。券種によって入り口が分かれているから、慣れてないとウロウロしちゃうかも。そして行きかう人々(みんなそれぞれの入り口に向かってる)の波も結構すごい。ほぼ全員が、サントスのユニフォーム着用だ。私たちももれなくその一人。以前、サントス市の競技場にあるサントスグッズ販売店で買った(正確にはダンナに強力に勧められ、いつ着るのよ?とずっと疑問を抱いていた)正規のウエアを私も着用。ノースリーブの可愛いデザイン、知り合いのいる場所では絶対着られないぞ、っていうシロモノである。写真は絶対載せられないな(笑)


途中、ひときわ目立つゲート「Torcedor Familia」を発見。ここはいわゆる「家族席」で、なんと20へアイスで大人二人・子供3人までの計5人が入れる特別エリアだそう。
抱っこされている小さい子も結構いた。なるほど、こうして入り口が完全に分かれている専用席なら、激しい応援団のエスカレートぶりに巻き込まれることもないだろうね。
次回はここを利用してみたいな。


さて、目指すゲートを発見し、中へ。すぐに係員によるボディーチェックが行われる。
だけど本当に形式的なものという感じ。明らかに怪しい人に対しては厳しいのかも知れないけど、私はさらっと全身を触られておしまいだった。もちろん女性には女性係員ですから淑女の皆さんご安心を。


チケットを機械に通し、いよいよ座席に着く。自由席なので、エリア内はどこでもOK。
開始1時間前だったので、まだ席は半分以上空いていた。なるべく穏便そうな人々の近くに陣取った。そう、背後には70代くらいのおばあちゃんとその娘さんと思しき女性とか、コイと同じくらいの男の子とパパとか。中にはすでに上半身ハダカの典型的サッカーフリークおじさんもいるけど、かなりの確立で彼らは存在するから避けるほうが難しい。


見るからにフリークなおじさんばかりではなく、普通のカップルとか家族連れも多いです。サッカーは、一般大衆の娯楽なんだなぁと実感。みんな開始前からうかれてます。
大声でチーム名を歌うように連呼し、旗を振ったり。まだ開始30分前ですよ?みなさん。

チームカラーが白黒なので、スタンドは一面、白黒である。
え、相手チームの応援団はいないのかって?
一応、いるんですがね…。すんごぉぉく少ないんですね、これが。
サン・カエターノというサンパウロの隣の市のチームが決勝の相手で、これが結構強いのにもかかわらず、そもそもファンの数自体が少ないんでしょう。市の人口自体も少ないし、必ずしも市民が皆応援するわけではない。現に、サントスのホームであるサントス市だって、コリンチャンスサンパウロのファン(つまりアンチ・サントス)がたくさんいますものね!?
ブルーがテーマカラーのサンカエターノ応援団は、1階席のわずか1ブロック程度に密集しているに過ぎず。従って、今日は99%がサントスファンという状態でありました。
(ちなみにチケット販売数は5万8千枚とのこと。すごい人数…。満席だったもんな…)


開始時間が近づき、グランド上が装飾テープや巨大なチーム旗、ブラジル国旗で彩られた。ボーイスカウトのような青少年たちが旗を持っている。ブラジル国旗を持つのは、各チームのキャラクターたちである。
小さなステージに白い服の少年少女が集い、なぜかイヴェッチ・サンガーロの曲などに合わせて踊るというパフォーマンスを披露。前に予選を見に来たときは、こういう演出はなかったな。優勝決定戦・最終戦ならではだろうか。


そして、両チームによる国歌斉唱。
周りのファン達も結構まともに歌っていた。早口だし歌詞が長いから、ブラジル国家は難しいと思うんだけど。(でもいい曲よね)



各チームの記念撮影。
まずはサントス。なんかうまく全員が揃っている様子が撮れなかった〜。
列に慌てて入っている人がいますね?
日系人選手のタバタくん、わかりますか?結構カッコよくて、絵になると思いません?


サン・カエターノ。こっちはキレイに並んだところを撮れた!


今日は線審にSao Pauloさんのブログでもおなじみの(?!)、紅一点、アナ・パウラ・オリヴェイラが登場。すごいよね、最終戦という重要な試合を任される女性線審、力あるなぁ。


さていよいよ16時試合開始。
サントスにとって、今日はなんとしても負けられない一戦である。
というのも、優勝決定戦はホーム&アウェイ方式っていうの?2回やってその得失点差で決めるらしい。
そもそも最初がリーグ戦で、リーグ順位の高い方が有利なわけだけど、サントスがダントツのリーグ1位。対するサンカエターノは3位だか4位だか(正確な情報は、ダンナ爆睡中につき確認とれず)。
去年まではリーグ戦の結果だけで優勝が決まってたんだけど、今年から方法が変わり、上位4チームで決勝トーナメントを行い、さらに上位2チームが2戦交えるということになったんだと。


1戦目、サントスはなんと2対0で負け。
今日、最低でも引き分けに持ち込まないと、優勝は叶わないのであった…。
どうしても2点取らなきゃ!
でも、ここ3試合連続で得点してないサントス。2点も取れるのか?
悲観的になってたダンナとは対照的に、職場のサントスファン達は、「なぁに、過去に5対2で奇跡の優勝を遂げた経験だってあるさ」と、勝利を信じて疑わなかった、らしい。
さすが楽観主義のブラジル人である…

(つづく)