疲れる銀行…振込みに手間取る。


とある事情で、サンパウロ州内の、別の市にある旅行代理店に代金を振り込むことになった。
電話で代理店とやりとりし、銀行名、口座番号、振込先名義人などを頑張ってメモした。
最近、耳が慣れてきたというか、たとえ電話であっても相手がクッキリハッキリ話してくれれば、だいたいのことはメモが取れるようになった。
音として聞いた言葉を、ポルトガル語のつづりで、かなり正確に書けるようになってきた。(RとL、VとBなどは相変わらず難しいけど)
で、メモした情報を手に、張り切って自分の口座(正確にはダンナの口座の家族口座状態)を持つ銀行の窓口へと向かった。


まず、自宅から一番近い支店へ。
メモを見せて、ここに振り込みたいんだけど…と言うと、
「あなたの口座を開いた支店からでないと出来ませんねぇ」と断られる。
うーん。公共料金とかの支払いはどの支店でもOKなのになぁ、こういうイレギュラーな振込みはダメなのか。
厳しいのぉ。


仕方なく、そこから徒歩10分程度の場所にある、私の口座支店へ。ここなら出来ないことは何もないはずでしょう。
そしてまたメモを見せて振り込み依頼。
すると、依頼用紙に必要事項を記入しろという。自分の名前・口座番号・住所と、振込先の情報。
まぁこれはメモを見ながら書けばいいんだから楽勝。


Banco Santo Andre の、支店番号****の、普通口座、******−*ね。
もちろん、自分のヒアリング能力・ディクテーション能力に疑問があったから、たぶん書き直しを命じられるだろうなぁ…と思いつつ、提出。
すると、CNPJの番号がないわねぇ…と戻される。
CNPJとは、企業登録番号のようなものか。一つの企業に一つある番号。
それは旅行代理店側も言ってなかったなぁ… じゃあ今から代理店に電話して聞きます、といって聞き出した。
せっかく目の前にネイティブがいるんだから、もちろん受話器は彼女に渡して。(受話器というか、私の携帯…。こういうとき日本なら迷わず銀行にある電話を使いません?お客の携帯でかけさせるかなぁ?)
無事、番号も聞き出して、はい完成!


さっそく私の記入内容に目を通した窓口のお姉さん。
まず、銀行の名前がおかしいという。そんなの、あったかなぁ…?って顔をしながら、
お姉さんは銀行名一覧表を見て、近い名前を探し出した。
Banco Santander が正式名称だった。サント アンドレ と サンタンデール… に、にてるよね???
お姉さんも、ほとんど同じようなもんだから、間違えても仕方ないわね〜と笑っている。



そしてお姉さんは銀行名を書き直し、該当する銀行番号も書いて、その情報をそのままパソコンに打ち込んでいった。
そして、送信!とやると、エラーであった。


ちゃんと支店番号が合ってるのかしら、口座番号は大丈夫かしら… とお姉さんは言い出し、また代理店に電話で確認するよう求めてきた。
うー。さっきついでに全部確認すれば良かったじゃん!!と思いつつ、また携帯から電話。
どうやら番号は間違ってないらしい。
再びパソコンに向かい、一応、数字を打ち直してみて、再度送信!
やはり、エラーである。


うーん、じゃあ何がおかしいんだろうか。
銀行コードも一応、代理店側に確認してみて、と、またも携帯で電話…。
おーーーい。そんなのさっき支店番号を聞いたときに確認すればいいじゃんねーーー!!!
でも先に進まないので、しぶしぶまた私の携帯で電話。相手の代理店もいい迷惑だよなぁ、数分置きに何度も銀行から電話だなんて。


で、聞いてみたら、違う番号を言ってきた。
窓口のお姉さん、「ん?それはバネスパ(別の大手銀行名)では??」「あぁそうか、合併したもんね、バネスパが!」と自己完結している。
つまるところ、サンタンデールという銀行が最近バネスパに一部合併され、それに伴い、一部のサンタンデール銀行がバネスパ銀行と名前を変えたらしい。
まぁ日本でもよくあることだわね。


そして三度目の正直? やっとパソコンは振込みを受け付けてくれた。ふぅ。


それにしてもさぁ。銀行に勤めてるんだったら、合併による銀行名変更の可能性とか、パッとひらめいてくれないかなぁ?
確認事項は一度の電話で確認しないかなぁ?
やっぱりブラジル人の仕事ぶりは、ブラジル的だなぁ…と実感させられたひととき。
もうずいぶんこういうことには慣れたけどさ、要領悪いことが大嫌いな私には、こういうことで無駄にする時間がもったいなく感じられてどうしようもない。
一言で言うと、疲れるんだよね…。
(ま、今回は、私のポル語力不足も原因の一つだったけどさ)