アラシャ名物の泥風呂を体験

2泊3日の旅の最終日である。チェックアウトの正午まで、今日もたっぷり味わいますよ、温泉を!
朝食を済ませ、昨日も入ったスパ内の温泉プールに子ども達も連れて行った。
部屋で水着を着て、脱衣場(といっても男女別でもないし、単にロッカーが10個くらいあるだけ)でささっとバスローブを脱いで準備OK。


温かくて気持ちいいプールは子ども達も大喜び。泳ぐには深いのでずっと抱っこだったけど、二人とも気持ち良さそうにゆらゆらしていた。
お湯の出口はライオンの口みたいになっていて、そこから勢いよく温泉水があふれている。
アレックスを抱っこしたまま、修行僧が滝に打たれるように、頭から温泉水を浴びた。気持ちいいっ!!
アレックスも水は全然怖くないみたい。


続いて本当の「温泉」に入ろうと、温泉コーナーに行った。
ブラジルの温泉はどこでもそうだろうけど、個室風呂になっている。小さな温泉部屋がいくつもあり、そこに脱衣場も着いているタイプ。
その個室…いったい、いくつあるんだろうか?入り組んだ迷路みたいに廊下が張り巡らされ、両脇に個室がズラリ。
個室なんだから、親子単位で入ってもOKだろうと思ったら、残念!子どもは不可であった。
温泉の成分が肌に刺激…というような理由ではなく、ここは大人のリラグゼーションの場所だから子どもはお断り、という感じであった。
日本の温泉とは趣向が違うから仕方がないか。


しょうがないので、ダンナと私、交代で子どもを見つつ、個人風呂に時間差で入ることにした。
受付で名前と部屋番号を告げ、案内の女性について個室に入る。
普通の家庭のお風呂くらいの、温泉にしては小さい湯船がひとつ。味気ないなぁ…。
案内の女性に、20分経ったらお湯から出るように、と指示された。ちょっと医療プログラムみたいだよね。

湯船は、ブクブクと泡が出るタイプ。確か出ないタイプや、ジェットバスタイプも選べたんだけど、私はこれが気に入った。
お湯自体が、まったりまろやかで柔らかい肌あたり。硫黄というより、アルカリ性の強い「美人の湯」というイメージだ。
ナウマン温泉(北海道の忠類村にある)のアルカリ単純泉を思わせる…。ヌルヌル感がしばらく続き、心地よい。
いいじゃん、ブラジルの温泉!
水着を脱いで入ってもOKらしかったけど(だって個室だし)、なんとなく気分はブラジル人だったので(なんのこっちゃ)、ビキニのまま入った。


続いてアラシャ温泉名物の泥風呂へ。
これがまた別のコーナーにあり、泥風呂だけで個室がたくさん!
すごい規模だよ、ほんと…。(その割に、ホテルは満室だけどスパ施設はすいてたけどねぇ)
泥風呂もさきほどと同様、個室タイプである。入り方も同じ。ただ、こっちのほうがスペースは広く、真っ黒の泥風呂と、まっさらなお湯が入ったお風呂の二つがあった。
係員からは、まず泥風呂に20分、その後まっさらなほうに入り、しばらく休憩室で横になるように…との指示。


泥は、見事なまでに真っ黒。そして、ものすごーく細かい粒子だ。ホントに泥?っていうくらい、さらさらできれい。
こちらも温泉水と同様、まろやかな肌あたり。泥の香に癒される…
お湯の温度がぬるめなので、いつまでも入っていられる。思わず湯船で眠ってしまいそう…


それでもしっかり20分で隣の湯船にうつり、泥を落として、お湯から上がった。
体はホカホカといつまでも温かい。やっぱり温泉はいいねぇ〜。

日本の温泉とはあまりに違うブラジルの温泉だけど、癒し効果は十分。
気軽に行くにはちょっと遠すぎるけど、距離を除けば、かなり満足度の高い旅でありました。
きっと、サンパウロ市内からもっと近いところにも同じような温泉地があるはずだから、次回は土日でもっと近場をせめてみようっと。
(3連休の最終日、帰り道はさすがに渋滞していて、カンピーナスの少し手前からノロノロ運転状態…行きより2時間も多くかかって帰ってきたのよ)