これがブラジルの温泉だ!こっくり、まろやかな硫黄泉で極楽気分


アラシャー二日目、コイはホテルが用意するキッズプログラムに一人で朝から参加することに。
こういう類の大型リゾートホテルにはたいてい同様の子ども向けレジャーがあり、モニター付きなので子どもだけを預けて親たちはリラックス〜ということが可能だ。


それにしてもここのキッズプログラムは大規模、っていうか、ほとんどこれは学校ですか?ってくらいの子どもの数…
しかも年齢層別に活動が分かれていて、すごく活気があった。これは子どもなら誰でも参加したくなるよね?って雰囲気。
コイももちろん大喜び。前日からキッズプログラムを楽しみにしていたくらい。
親より子供同士遊ぶ方を選んでいる。完全に…。


このプログラム、たいがい4歳以上から参加OKということが多い。
ではアレックスはどうするかというと、マンツーマンのベビーシッターさんを一人お願いし、一緒にキッズルームなどで過ごしてもらうのだ。
これも前日にホテルフロントにお願いすればOKであった。
乳児向けのプレイルームも充実していて、同じような子もたくさんいるから、アレックスも楽しそうだった。
無理に親の活動に付き合わせるより、本人が嫌でなければ、こうやって遊ばせるほうがいいんじゃないかと思う。


かくして夫婦二人となった私たち。今日はここのメイン施設である「スパ」を思いっきり満喫するのである。
ブラジルに来て初めての温泉… 一体どんな様子なんだろう?
もう、かなり興味津々。さて、温泉フリークの私の目にかなう内容の温泉なんだろうか、ここは???

すぐにでもお湯につかりたい気持ちを抑え、まずは朝の散歩(ガイド付き)に参加した。
子ども向けプログラム同様、ここでは大人向けのアクティビティプログラムもある。
散歩とか、アクアビクスとか、ヨガとか、主にスポーツ系のメニューの時間割がホテル内に掲示されていて、好きなものに自由に参加していいのだ(参加料は無料)。


たかが散歩と思うなかれ。ここの敷地はかなり広大で、中には湖あり、馬あり、湧き水の泉あり…でとても充実したコース。
いずれも、ガイドが説明を加えてくれるから興味深い。
そもそもどうやって温泉が発見されたか…などの逸話を聞くことが出来た。まぁポル語なので理解度は何パーセント?って感じだけど。
私が理解した範囲では、昔、この辺りの牧場の馬や牛だけが妙に元気がよくて、不思議に思った村人が水を調べたところ温泉が湧き出し、その後多くの人々が若返りの水などとして利用したんだそうだ。
ブラジルに火山はないと思っていたのだが、遠い遠い昔には火山も存在していたそうだ。


温泉の源泉が湧き出ているという場所に案内された。
手を入れてみると、うわ、ほんとに温泉だ!硫黄の匂いが結構強い、でもいわゆる草津の硫黄のような匂いとはちょっと違う…
そして手触りがびっくりするくらいなめらか。ヌルヌルする、という表現でもおかしくないくらい。
相当、成分が強いということを実感させられる。


ガイドも、「まるでクリームを塗ったような肌になります」と言ってたけど、まさにその通り。
飲用でもOKということで、使い捨てカップが常備されていた。みんな飲んでたので一応口をつけてみたけど…うーん。一口で遠慮させていただきます。


爽やかな散歩を終え、今度はプールサイドでの活動のひとつ「ボディ・コンバッチ」に参加した。
ジムのメニューの一つである。格闘技をモチーフにしたエアロビクスみたいなもの、といえばいいのかな?
音楽に合わせてキックやパンチを組み合わせた動きを繰り返すのだが… これ、かなり効くねえ。
息はハァハァ、足はガクガクになるよ。かなりの運動量とみた。でも楽しい!


その後、引き続き行われたダンス教室にちょっとだけ参加。フォホーというジャンルのブラジルダンス。
男女ペアで踊るもので、はたから見るとクネクネしててちょっとセクシー?
奇しくも、ここに来る数日前にたまたまこの踊りをちょこっとだけ習ったことがあった私。
そうそう、これこれ!と張り切って踊ろうとするも、ペア相手であるダンナにはやはり難しかったらしく…
かなり腰抜けなペアになっちゃいました。
ブラジル人の中にも踊りに慣れていない人ももちろんいて、ちょっと安心。みんながダンス名人ってわけじゃないんだな。


軽くランチを食べて、いよいよ本日のメインイベント、スパでリラックス〜の時間である。
なんたってここはスパが有名なんだから。ここに行かないと来た意味がないでしょ?ってくらいの存在感。
しかしスパは別棟になっていて、ホテルとは全く切り離された世界。廊下でつながってはいるけれど、建物自体がどちらも巨大だから、思わず迷いそうになる。


さて、ここのスパ。すごい規模である。
まず3階吹き抜けになっているロビーに目を奪われる。見事な曼荼羅が描かれているのだ。
そして1階には温泉プール。れっきとした温泉湯を使った屋内プールである。
プールというか、かなり深さがある大浴場という感じ?もちろん水着着用の男女共用なんだけど、37度くらいに保たれたお湯はとても気持ちいい!


ダンナに言わせると、かつて旅行したハンガリーのゲッレールト温泉の雰囲気にソックリだとか。
確かにヨーロッパ風の内装で、素敵でしたよ。


続いては、昨日のうちに予約しておいたマッサージ。これもものすごい種類のメニューがあって、顔用だけで10種類、ボディマッサージも20種類くらいあったかも…
何がいいんだかよくわからないまま、顔と体の両方をマッサージしてくれるというプランにしてみた。
2階のマッサージ専用コーナーには、待合室と、部屋の両脇に個室がずらっと10数室並んでいるスペースがあった。
男性もOKということだったので、ダンナはペドラス・ケンチスを体験。熱い石を体に乗せるタイプのケアである。
それぞれ担当者の後に着いていき、個室に入り、約1時間のマッサージを受けた。
これはまぁ普通だったかな。そこそこにゴージャス、でもサンパウロルネッサンスホテルのスパのほうが豪華だわ、という感じ。
マッサージ内容もまぁまぁ、普通に気持ちよかった。
ダンナはかなり満足していたみたいだけど!


さらに、名物の泥風呂にも入りたかったけど、今日はプールとマッサージをやりました…と言ったら、「では明日にしてください」という指示。
あまり温泉に入りすぎもよくないってことかな?
健康回復を目的に、ちゃんとしたプログラムを組んで「湯治」に来る人もいるみたい。
意外としっかりしている温泉施設なのね。

ということでスパを後にして、夕食会場へ向かった。
そもそもスパは19時までなんだよねぇ。食事のあと、一息ついてから夜のお風呂!っていうのが温泉の醍醐味なんだけどなぁ。残念。
夕食は昨日と同じ会場で、やはりバイキングを。内容は異なっていた。
昨日はイタリアンメニューだったけど、今日はアラブ料理が中心であった。
子どもたちはキッズルームで、子ども向けメニューを味わっている。とことん学校みたいなところだ、ここのキッズクラブは。
おかげで夫婦でゆっくり食事を満喫できましたわ。


その後、みんなで夜のイベントに参加。今夜は、マジックショーである。
これまた立派なショーステージがあって、結構な人数が収容できるのだ。さすが、元カジノ、って感じ。
このショーがかなり本格的でびっくり。帽子からハトが出たり、コップをさかさにしても水がこぼれなかったり…という古典的なマジックなんだけど、なかなか巧妙で思わず目を奪われちゃった。
子ども達もかなり集中… 夜9時からのショーなのに、眠らずにしっかり満喫していた。

ショーの後、ビリヤードコーナーや、DJショーで盛り上がるバーコーナーをちらっと覗いて部屋に戻った。
ずっとこの中にいても全然飽きない、楽しい滞在型施設。今回の旅…移動や観光を極力しないでリラックス…にピッタリの宿だわぁ。